Neetel Inside ニートノベル
表紙

わが地獄(仮)
Trash-talk

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 なんだか疲れちゃったなあと思うのだ。
 それがなぜなのかわからない でもまあ理由なんていくらでもあるわけで
 大切なものはいつもどっかに落っことしてきた
 もう戻ってきたりはしない このままここで終わるのだ
 平和で優しい終わりだ


 ○


 飛行機が飛んで行く。俺を置いて飛んでいく。機体が近づいたとき、さすがに風を感じるが、だからなんだというんだろう。どうせすぐに飛び去っていく。俺を置いて。
 

 ○


 自信がない、というと納得がいく。
 だが納得したところでなんだというんだろう。


 ○


 気が乗らない。やめてしまいたい。べつになんでもないありふれた怠惰。
 他人は俺を救ってはくれない。


 ○


 生き仏のように生きていく。誰ともかかわらずに生きていく。植物が枯れていくのを見る。誰も俺の邪魔をしたりしない。


 ○


 興味が持てず、熱くもなれない。そこまで駆け抜ける元気もない。共感できるものがない。エネルギーが漏れている。
 好きってなに?



 ○

 素晴らしいものはたくさんあった。みんな消えてなくなった。俺も覚えていない。誰も覚えていない。
 なんの意味が? なんの価値が?
 もしも価値以外の理由があるのなら、俺に触るのを今すぐやめろ。

 ○


 世間が駄目なのか、それとも俺が駄目になったのか。


 ○


 滅ぶときが来たら滅べばいい。
 なんの意味も価値もなく。どこまでも正しく。


 ○


 楽しいなんてたかが知れていて、どうしてもわくわくしてみたい。
 俺をわくわくさせてほしい。
 どんな手を使ってもいい。
 人が死んだりしてもいい。
 そんなものより、オレの心を1ミリでいいから押してくれ。



 ○

 どんなに策を弄しても、案を練っても、
 今日しかないから。

       

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