わが地獄(仮)
壊れない機械
俺は絶対に壊れない機械だ。だから俺を壊そうとすることは無駄なんだ。
なのにそいつはひたすらに俺を殴り続けた。来る日も来る日も俺を殴り続けた。別に痛みはない。恐怖もない。ただ親切心で教えてやった。俺を壊すなんて無理なんだと。そいつはにやっと笑ってこう言った。
「てめえがぶっ壊れたら信じてやるよ」
こいつあたまおかしいんじゃないか、と俺は思った。
それでもそいつは、俺を殴り続けた。
俺が壊れるまで。