Neetel Inside ニートノベル
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話は急に変わるが、「陰キャラ」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
「いんきゃら」と読む。別に「かげきゃら」でもいいけど。

世の中には陰キャラと言う言葉に過剰に反応する人がいる。

「陰キャラって言い方嫌いです><
 だってだって、いろんな人がいていいじゃないですか!
 どうせ僕たちの事、ひとまとまりにしか見ていないんでしょ!?
 最低の言葉ですよね!こんな言葉使っちゃ駄目ですよね!
 個性ですよ、個性!本当に嫌いな言葉です。
 ぶつぶつ。」

だが、ここではあえて「陰キャラ」という言葉を使わせてもらう。
気分を害する人がいるだろう。「なぜわざわざこの言葉を?」と思う人もいるだろう。
あえてだ。
あえての陰キャラ。

「クラスで目立たない方」?
ちゃう。
「おとなしめな子」?
ちゃうちゃう。
「個性的が故にクラスになじめないでいる子」?
ちゃちゃうちゃう。
「友達の数が他者と比べ著しく少ない。または皆無であり、それらを打開するすべを持たぬもの。」?
ちゃいまんがな。

いや、真実は、そうなのかもしれない。
だが、その表現では駄目なのだ。
本当に言いたい事が、かすむ。

「陰キャラ」だ。
真実はどうであれ…、
さまざまなカテゴライズが本当はあったにせよ…、
「陰キャラ」だ。
そう呼ばれ、そういう思いをしてきた人間は、
客観的に陰キャラであり、それが事実なのだ。

あえて今後…
あえて今後は陰キャラと言う表現を使わせてもらう。
オブラートに包んでいる場合ではないのだ。
オブラートに包んでチュルンと飲みこんでいる場合では全然ないのだ。

陰キャラという言葉を風化させ、無かったことにし、
耳触りのいい表現で上手く文章を連ねる事はどうしてもできないのだ。

だから申し訳ないが、今後は、あえて、不完全で文学的では無い、
「陰キャラ」という言葉を使って表現させてもらう。

       

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Neetsha