突然私の前に透明な壁が現れた、後ろではカードを構える美札さん。
「なにが起こったの?」
「君たちしているのと同じようなことさ」
彼は一体何者なんだろうか。しかし、今はそんなこと考えている余裕はない。
「美札さんは……私を助けてくれるんですか?」
私は傷を抑えながら彼に尋ねる。
「もちろん、君は困ってる僕を助けてくれた良い子だからね」
美札さんは、そう言って優しく微笑んだ。
「キャハハ、どうやらもっとショーが楽しくなりそうだね。だけど今日のショーはこれにて閉演」
するとピエロは何処からか赤いマントを取り出した
「では、お二人さん、また次のショ―にてお会いしましょう、キャハハハハハ」
まるで手品のように自身の体をマントで覆うと、ピエロの姿がなくなった。