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ねえ、ちゃんとお風呂入ってる?

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 姉ちゃんは昔から病弱だった。
 風邪をよく引いたし、その風邪だって1週間以上熱が続き毎回のように病院へ連れていかれた。ときどき病院に行って検査をしては、たくさんの薬をもらって食後に飲んでいた。
 薬を飲むとき、僕が「苦い?」と聞けば、姉ちゃんは笑って「もう慣れたから大丈夫よ」って言ってくれた。姉ちゃんはいつも優しかったのだ。そんな優しい姉ちゃんが、僕は大好きだった。僕だけに優しい姉ちゃんを、僕だけが愛していた。
 ただ人より少し身体が弱くて、走ったりできないだけで、その他は他人と何も変わらない。むしろ姉ちゃんはそこら辺のゴミのような人間よりももっと上位な存在だった。黒くて長い髪はいつも凛として流れていて、透明なガラス玉の双眸にはいつも僕が映っていた。
 そんな姉ちゃんの身体が普通の生活をできないほど脆いと知ったのは、小学2年生になったころだった。
 それまでずっと僕の手を引いて学校へ連れていってくれた姉ちゃんが、急に学校に行かなくなったのだ。いや、行かなくなったのは僕だ。姉ちゃんは行けなくなってしまった。こういう日本語には注意しないといけない。言葉で彼女を汚してはいけないのだ。
 僕は姉ちゃんがいない学校なんて何が楽しいのかさっぱりわからなかった。そもそも姉ちゃんと一緒に授業を受けられない、一緒の教室にいれない、その時点で僕は学校が嫌いだった。
 それに加えて姉ちゃんが学校内にもいなくなったのだから、僕はさっぱり学校を嫌になった。姉ちゃんより美しい女性はいなかったし、先生たちはみんな老け込んでいていまにも死にそうなやつらばっかりだった。
 だから、僕も姉ちゃんと一緒に学校をやめた。
 僕は別に身体が弱いわけではなかった。むしろ普通で、元気で、この身体が姉ちゃんのものなら、きっと彼女はもっと完璧な存在に近づいていたに違いない。そして僕がその病弱な身体を受け取って、いっそ姉ちゃんに世話をして欲しかった。ああ、神様はなんて能なしなんだろうか。どうせ姉ちゃんの完璧さに嫉妬したに違いない。そんなんだから、この世界は面白くない。
 大人たちは僕の心が壊れてると言った。姉ちゃんの死に怯えて壊れてしまったと。だけど、僕は姉ちゃんが死ぬとはとても思っていなかったし、姉ちゃんの「死ぬの?」と訊いたときだって、姉ちゃんは大丈夫よって言ってくれた。姉ちゃんの言うことはすべて本当だから、姉ちゃんが死ぬわけないんだ。
 学校に行けなくなった姉ちゃんは、病院で毎日を過ごすようになった。
 いつも病室には萎れたような花が飾っていて、姉ちゃんの美貌を引き立てた。白い壁と白いカーテンと白いベッドのある病院が、僕は吐き気がするように嫌いだったけど、姉ちゃんの顔を見るためなら喜んで毎日通った。
 僕が病室に入れば、たいてい読書をしていた。本を読む彼女の姿はどこか幻想的で儚くて、それこそ文学的だった。
 そんな姉ちゃんが少しずつ大きくなり、より美しくなっていく様子を一番近くで眺めながら僕の6年間は過ぎていった。
 そして、僕が中学2年の頃に姉ちゃんは帰ってきたのだ。この家に。

 ●〇○○

 姉ちゃんが普通の生活に戻れてこれたのはもちろん彼女の身体の調子が良くなってきたからだった。
 それでもやはり健康とは言えない姉ちゃんは、夏でも長袖を着たし、外に出ることもあまりなかった。僕もわざわざ姉ちゃんを見に病院に行く必要もなくなったので、毎日のように姉ちゃんと家で過ごした。
 両親はほとんど家にはいなかった。それはというのも二人とも仕事で忙しいのだった。なにせ姉ちゃんの治療にはたくさんのお金がかかるから、一生懸命働かないといけない。一生懸命働くのは当然だ。姉ちゃんのような人間は少しでも長く生きなければならない。
 せっかくだから僕は姉ちゃんと一緒にテレビを観たり、アイスを食べたり、ゲームしたりして、とにかく病院生活中にはできなかったことをたくさんしたかった。しかし、姉ちゃんは起きている時間のそのほとんどを自分の部屋で過ごした。あろうことか勉強をしていたのだった。
 どうしてか。
 僕にはさっぱりわからなかった。わからなかったから、ある日僕は訊いた。どうしてそんなに一生懸命勉強するのって。せっかく元気になってきたのに、どうしてそんなしんどいことするのって。

「お姉ちゃん、学校行きたいんだ」

 僕にとってはひどい裏切りの言葉だった。
 それから1ヶ月ほど経った8月になっても姉ちゃんは勉強を続けた。どうやら2学期から本当に中学に通うらしい。中3の2学期から学校に行き始めたところでどうなるというのだろうか。僕には相変わらずさっぱりわからなかった。
 こっそり姉ちゃんのやってるテキストを見てみたことがある。表紙には高校受験対策と書いてあり、参考書なども周りにたくさんあった。ここから推測してみると、姉ちゃんはただ授業についていくための勉強ではなく、高校進学も考えた受験をしているようだった。姉ちゃんはなにをやっても要領がいい。きっと今からやっても簡単に合格できるような予感がした。
 僕は中学校がどういうところ知らない。行ったことがないから。何度か家に中学校の教師が来たことがあるけど、よく顔は覚えていない。小学校と同じ死にそうな顔をしたおじさんだったと思う。あんなに人間になにを学ぶことがあるんだろうか。ゴミのような人間と一緒に教室に詰め込められて何が楽しいというのだろうか。部活なんて何も得ることのない労働をやって何になるというのだろうか。僕にはさっぱりわからない。どうして姉ちゃんがそんなところに行きたがってるのか、さっぱりわからない。
 小学校のころは姉ちゃんが学校にいたから、僕も学校にいたけれど、いまは姉ちゃんがいても行きたくない。行く必要を感じられない。もっと簡単なことがあるじゃないか。姉ちゃんが学校に行かなくても、僕と一緒に家にいれば、それだけで満たされる。何も辛いことなんてないじゃないか。
「姉ちゃん」
「ん? なあに、ユウタ」
 だから言ってやることにした。
 ちなみにユウタとは僕の名前だ。僕はこの名前が死ぬほど嫌いだ。だけど、姉ちゃんに呼ばれると不思議と嬉しい。でも、呼んでいいのは姉ちゃんだけだ。他の奴が僕の名前を呼んだら、その目玉をプラスドライバーでほじくってやる。前が見えなくなったら僕が前にいることもわからなくなるんだから、名前を呼ぶこともなくなるでしょ。
「どうしてそんなに勉強ばっかしてるの」
「どうしてって、前にも言ったでしょ。学校に行くためよ」
「どうして学校に行くの」
「ずっと、憧れてたの。制服を着て、あの大きなメタセコイアのある東中に通うって。入院する前から、ずっと。調子がいい今行かなかったら、きっと一生行けないわ」
 姉ちゃんは目を輝かせるようにそう言ったけれど、それでも僕はさっぱりだった。むしろもやもやとしたものが脳内で暴れ出していた。行ってほしくない。僕は姉ちゃんに学校になんか行ってほしくない。せっかく家に戻ってきたのに、どうしてそんなところに行きたいなんて言い出すんだ。
「学校なんて、行く必要ないよ……」
 姉ちゃんの言うことはいつも信じて来たけど、今回だけは間違ってる。どこかで変なことを吹きこまれたに違いない。僕が正してあげないと。僕が守ってあげないと。

「どうして? どうしてユウタはそんなに学校に行きたくないの?」

 ありきたりな質問だった。
 今までも何人もの大人が僕に同じ質問を訊ねてきた。
 どうして?
 どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして? どうして?
 ドウシテ、ガッコウニイキタクナイノ。

「うるさいっ!!」

 頭の中にいかれそうなくらい声が響く。いくつもの、いくつもの、汚い大人たちの声。僕はその声を止めようと大声をあげたけれど、結果的にその暴力的な言葉は姉ちゃんに向けたものとなってしまった。
 ああ、なんてことだ。
 嫌われてしまうだろうか。変なやつだと思われてしまうだろうか。姉ちゃんだけにはちゃんとした良い弟として思われていたい。思われていたいのに、いまさら後悔したってどうにもならない。
「ごめん、ね……ユウタ」
 なぜか姉ちゃんは謝った。僕に謝った。さっぱりわからない。
 そんないつもの姉ちゃんの優しさがいまは怖くて、僕はしばらく姉ちゃんの前から消えようと思った。こういう時は寝ればいいんだ。寝たら声は消える。寝よう。部屋に戻ろう。
 そう思ったけど、いつまにか姉ちゃんが僕の服を掴んでいた。
 あんなひどい言葉を言ったのにどうして止めるんだろうか。やっぱり怒ってるんだろうか。
「ユ……た……」
 そうじゃなかった。
 姉ちゃんは左手で僕の服を掴みながら、右手で胸を苦しそうに抑えていた。息も荒くなっている。怯えるような目が、僕を見ている。
「姉ちゃんっ」
 姉ちゃんは心臓が悪かった。ときどきこうやって発作を起こすんだ。だけど、さいきんはずっと調子がよかったのに、どうして急に。
 きっと僕がひどい言葉を言ったからだ。ああ、僕は最悪だ。死ねばいいのに。僕の心臓がおかしくなって死ねばいいのに。おかしいのは頭だけなんだ。

 久しぶりのことで少し焦ったけど、僕も慣れているのですぐに薬を用意して、姉ちゃんを次第に落ち着いてきた。看病しているあいだ、僕はずっと姉ちゃんに罪悪感を感じていた。僕のせいなんだ、と。
「姉ちゃん……」
「うん、もう大丈夫よ。ありがとう、ユウタ。お姉ちゃん疲れたから少し寝るね」
「ごめんなさい……」
「ユウタは悪くないから、謝らないで」
 謝らなくてよかったのは、姉ちゃんのほうだ。僕に謝る必要なんてなかった。全部僕が悪いのに。全部。全部。全部。
 姉ちゃんはソファの上でそのまま落ちるように寝た。少し汗で貼り付いた前髪を僕は掻き分けて、もう一度謝った。
「ごめんなさい」
 でも、やっぱり姉ちゃんに学校は無理だ。
 親が共働きをしながら、姉ちゃんが家に帰って来れたのだって僕が家にいたからだ。いまのように急に発作を起こしたら、学校の人間なんかが対処できるわけないんだ。あそこの連中はどうでもいいことばっかり学んでいるから、大事なことは何一つ知らないんだ。
 姉ちゃんを守れるのは、僕だけだ。もう絶対に傷つけやしない。
 そう決意して、僕は部屋に戻って左手首に赤い線を走らせた。今日はなぜか、痛かった。

 ○●〇〇

 結局姉ちゃんは9月から学校に行くようになった。
 僕には彼女を止めるだけの学校に行かなくなくてもいい理由を持っていなかったし、学校について再び姉ちゃんと話したところで僕がおかしくなってしまうような気がしたからだ。
 学校は嫌いだけど、姉ちゃんの着る制服はすごく美しかった。
 姉ちゃんには珍しいスカートで、白い雪のような太ももがちらついた。できるだけ肌を隠したいのか、膝の上まである靴下を履いているけど、それが逆に艶やかさを醸し出していた。
 だけど、そんな姉ちゃんの姿が学校で汚らわしいやつらにも見られるんだと思うと、全身に針が刺すような感覚がした。
「隠したいならタイツでも履けばいいのに」
「あれは、なんか変な感じがするの」
 とにかく姉ちゃんは憧れの制服を着て、ずっと嬉しそうだった。そして、学校に行くことがもっと嬉しいようだった。
 僕はいまだに姉ちゃんが学校に行くことに賛成はできなかったけど、どうせ昼になれば帰ってくるんだし、それまで寝とこうと気楽に思うことにした。
「じゃあ、行ってくるね」
「うん、気をつけて」



 でも、やっぱり姉ちゃんのいない家で寝ることはできなかった。
 たったの2ヶ月ほどだけど、僕は姉ちゃんが家にいることが当たり前になってしまっていたのだ。それが今日急に崩れた。学校になんか行ったせいで。
 姉ちゃんがいなくなった後で、深く後悔する。
 姉ちゃんは僕と一緒にいたくないのだろうか。せっかく家に帰ってきたのに、ずっと僕といれるのに。そういえば今までもずっと勉強ばっかで僕とあまり構ってくれなかったじゃないか。その上僕は怒鳴ってしまった。ああ、やっぱり嫌われてるのかな。

 ――そんなわけない。

 僕はこんなにも姉ちゃんのことを愛しているんだ。姉ちゃんが僕のこと嫌いなわけないじゃないか。僕は姉ちゃんからの愛情を感じているからこそ、ずっと彼女のことを見つめ続けてきたのだ。
 きっといまだって僕のことを見ているに違いない。
 学校に行くなんても嘘かもしれない。こっそり隠れて僕が寂しがってるのを見て、面白がってるに違いない。
「姉ちゃーん!」
 叫んでみたけど、反応はなかった。
 そっか、これはかくれんぼなんだ。久しぶりだね、二人でやるのは。まだ姉ちゃんが入院する前はよく家でやったよね。外でやるときもあったけど、外でやるとたいてい誰かが混ぜてと言ってくるから僕は外でかくれんぼは嫌いなんだ。
「ここか?」
 家中を隈なく探す。もうすでに一階は調べたぞ。やっぱり二階にいるのかな。二階は僕の部屋と姉ちゃんの部屋と物置の部屋がある。
 僕はまず自分の部屋を探そうか迷ったけど、さすがに僕の部屋に姉ちゃんはいないような気がした。一番可能性があるとしたら、やっぱり姉ちゃんの部屋だろう。
 2ヶ月前までは空き部屋だったその部屋のドアを開ける。そう言えば姉ちゃんの部屋に入ったことはあまりない。なかなか入れてくれないのだ。勝手に入ったらいつも怒るくせに、姉ちゃんは僕の部屋に勝手に入ってくる。
 だから、たまには僕も勝手に入っていいのだ。
 しばらく探したけどベッドにもクローゼットにも姉ちゃんはいなかった。仕方なく僕は姉ちゃんが入りっこもなさそうな机の引き出しも探してみる。もし姉ちゃんが僕のことを見ていたら、慌てて止めにくるはずだ。
「ん?」
 机の一番上の引き出しを開けてみると中にはお薬が入っていた。薬自体は特におかしいわけではなかったけど、僕が知らない見たことのない薬だった。そして、その横にはカメラもあった。
 普通のデジタルカメラではなく、運動会とかで親が手にしてそうな動画用のカメラだ。
「姉ちゃん、早く出てこないと中身見ちゃうぞー」
 どんな映像が入っているんだろうか。そもそも姉ちゃんがこんなものを持っていたなんて初めて知った。僕は撮られた覚えはないし、やっぱり姉ちゃん自身が映っているんだろうか。
 僕は再生ボタンを押した。
 だけど、姉ちゃんは出てこなかった。出てこればよかったのに。僕もいい加減かくれんぼは飽きた。

 ○○●○

 ただいま、という姉ちゃんの声が聞こえた。姉ちゃんがただいまと言ったのは退院して家に帰ってきた時以来だった。
 僕はおかえりと言わなかったものだから、リビングに入ってきた姉ちゃんは僕を見て少し驚いた。
「起きてたんだったら何か言ってよ。お昼なにか食べた?」
「ううん」
「そっか、お姉ちゃんもまだだから一緒になにか食べようか」
「うん」
「なんか色んなところがちらっかてるけど、なにか探してたの?」
「姉ちゃん」
「私? 私は学校に行ってたんだよ」
「うん」
「部屋の電気つけないと。暗いところでテレビ観てたら目悪くなるよ」
「うん」
 そう言って僕に微笑みながら姉ちゃんはリビングの電気をつけた。そして、次の瞬間姉ちゃんの表情がびっくりするくらい変わった。発作の時のような苦しそうな顔でも、ドラマの最終回を観た時の悲しそうな顔でもない、びっくりしたような表情だ。
 僕の見ていたテレビの画面を、観て。
「ユウタ……」
「なあに」
「なに観てるの……」
「映画」
 主演は、僕。
「どこでみつけたの」
「姉ちゃんの部屋」
 監督は、姉ちゃん。

 姉ちゃんの部屋でみつけたカメラの中には僕の映像が入っていた。僕だけの映像。僕自身撮られた覚えはない。いわゆる盗撮というものだった。
 僕が寝ているところ、読書しているところ、叫んでるところ、トイレに入ってるところ、お風呂に入ってるところ、音楽を聴いてるところ、パソコンしているところ、オナニーをしているところ、手首を切ってるところ、僕の、全部。
 せっかくだからテレビの大画面で観ることにした。なんだって大きな画面で観た方がいい。僕は自分を鏡で見るのは大嫌いだったけど、不思議とその映像は見れた。姉ちゃんが撮ってくれたんだと思うと。姉ちゃんがこれを繰り返し見てくれてたんだと思うと。
「ユウタ、お願い返して」
 姉ちゃんがとても無機質な声でそう僕に言った。
「いいよ」
 僕はコードをカメラから引き抜いて、テレビでの再生をやめた。テレビ画面から僕が消えた。
「そのかわり、ひとつ教えてよ」
 姉ちゃんはリビングの入り口に立ったままずっと動かなかった。近くに鞄だけが落ちている。
「どうして僕を撮ってたの?」
「ユウタ、信じて、あれは今日捨てようと思ってたの」
「うん、信じるよ」
 きっと姉ちゃんが言うんだから本当に違いない。だけど、僕が訊いているのはどうして僕を撮っていたかだ。
「どうして僕を撮ってたの?」
「それは……」
「僕のこと好きなの?」
 大胆な質問。
「……好き。大好き」
 嬉しい答え。

 それからなんやかんや僕は薬を飲まされて、眠りに落ちてしまった。次に目を覚ますと僕は椅子に紐で縛られていて手も足も動かさない状態だった。そして、いつのまにか僕はズボンを下ろされていて、僕のイチモツを姉ちゃんがしゃぶっていた。僕は身動きが出来ないものだからその初めての快感に狂いそうになりながら何度も姉ちゃんの口内に射精をした。僕は毎週土曜日にしかオナニーをしない。金曜日の今日は一番溜まってるのだ。もちろん姉ちゃんはそんなこと知っている。どれだけ出しても僕のイチモツは萎えることを知らなかったけど、さすがにセックスはやめることにした。姉弟とかじゃなくて、姉ちゃんの身体に負担がかかりそうだったからだ。でも、僕はオーラルセックスでも全然満足だ。出来れば口以外でも僕を気持ち良くして欲しかったけど、姉ちゃんの胸じゃパイズリは無理そうだった。だけど太ももに挟まれてもいいなと僕は姉ちゃんのニーソックス見ながら思った。結局は姉ちゃんも僕と一緒で心が壊れていたのだ。僕は姉ちゃんしか知らない。姉ちゃんも僕しか知らない。姉ちゃんは男の人を僕しか知らなかったから、学校に行って他の男を見て、僕への愛情をなくそうとしたらしいけど、長年続いた愛は簡単には消えない。僕の愛だって消えない。これから学校なんか行かなくていいんだよ。姉ちゃん。これからはずっと一緒だよ。姉ちゃん。ということでみんなしあわせ。おわり。













 別にさいご飽きたわけじゃないです。エロ描写から逃げたわけでもない。見直ししてないわけでもない。本当だよ。嘘だけど。ちょっと長くなりすぎたけど、もっと短くてもいいと思う。じゃんじゃん投稿するべきだと思う。プロット企画楽しいから。
 ちなみに僕が書いたのは3でした。投票はしてません。3に一票くれた人ありがとうございます。猫瀬でした。

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