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一話-二学期の始まり-後編-

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大変なことをしてしまった。今、人を撥ねてしまった。血が溢れ出ている。これは二度目だったか。前にも走っていて人を撥ねてしまったことがある。前は証拠隠滅のために私の通う研究所に頼んで記憶を抹消してもらったが、今度はどうしよう。

前と同じ手口でもいいけれど、記憶の操作は危険だからもうやらないと言っていた。どうしようか。幸いにも辺りに人は居ない。逃げてもバレるだろうし、とりあえずダメ元で研究所に運んでいこう。

血がダラダラになってるのを掴むのは少し気分が悪いが、仕方が無い。急ごう。兎に角急がなければならないので、誰か解らない、少なくとも同じ高校の生徒であろう血まみれの男子を背中に乗せて、走った。研究所へと。
「もうやらないと言ったはずだが。」博士がそういった。白髪で白衣の白い肌の老人。声も枯れている。いつものことながら、鬱陶しい。とりあえず、「なんとかならないんですか!」と叫ぶ。感情は込めていない。

博士は、「記憶の抹消は出来ないけど、とりあえず生存処置だけはしとくね。君みたいに機械人間(サイボーグ)になるけど。」と言った。予想外の返答だ。博士は昔、事故にあった私を助けるために「機械人間/闘牛女(サイボーグ/ブルレイディ)」に改造した。そして私は、絶大な突進能力を手に入れた。そう、人を殺すには充分な能力だ。

「もとはと言えば博士が・・・!」と言ったが、無視された。「学校行け。」と言われたので、学校に行くことにする。どっちみち既に遅刻だから、歩いていこう。もう人を巻き込まないように。
6, 5

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