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「ああ・・・・・またクビになっちゃった。」
夜の道、一人のフリーターが帰り道を急ぐ。
俺の名前は司。(つかさ)ニート予備軍である。
小学校からあまり目立つ人間ではなく、社会の日陰で育ってきた。
中学でも、彼女はおろかともだちすらできなかった
ただひとつ、ただひとつ。高校生でギターに触れた時が俺の全盛期だった。

「俺の人生、つまんねえなぁ・・・・・」
そんなことを思ってる間に自分の家の近くまできていた。
そのとき、俺は街頭の下で何かを探す女の子を見た。

俺は悩んだ。それはもう悩んだ。
(彼女は見るに高校生。こんな夜中にこんな小さい道で変な男に声をかけられたら間違いなく犯罪者だと思うだろう・・・・・・だが・・・・・このまま見捨てるのも・・・・・どうすればいい?)

「すみません。ちょっといいですか?」

不意打ちだった。彼女の方から話し掛けてきた。
司「え!?あ・・・あぁ、ハイ。何でしょうかア?」
それはそれはもうテンパったそうな。
「あの・・・なんかこれくらいの三角形のプラバンみたいなやつ探してるんですけど・・・手伝ってくれないですか?」
「もしかして。ピック?※1」
「そうです。話がわかるなら早いですねwお願いします」
「あぁ。はい。(ちょwwww強引wwwww)」

20分くらいだろうか?二人はその付近を捜していた。
「あった。あったよ」
見つけたのは司だった。
「ほんとですかぁ!!!!ありがとうございます!!!!」
ピックだけで、ほんの数百円のものだけでものすごく喜ばれた。
「じゃあ俺は、これで・・・・・・」
いくつかの疑問はあったけど聞かずにそのまま立ち去る俺カコヨスwwwwww

「ちょっと、まって・・・・ちょ」
彼女の声。立ち止まる俺カコワルスorz

「名前・・・・・教えてください。」
「名乗るほどでもないよ(うはwwwwフラグ立った!?)」
「いいから!!」・・・・・へ?
「いいから教えてください。名前。」
「っと・・・・司。上島司だよ。」
「司さん。あなたギター弾けますね。」
「ギターなんか弾けないよ。高校のとき少しやってたけど・・・・今はもう。」
「わかりました。じゃあ私のバンドに入ってください。」
「強引すぎるよ!!!(しかもわかってねえしwww)」
とは言ったもののまんざらでもなかった。どうせこんなくだらない日常を一生送るんだったら。自分の元趣味に一生を捧げるのもまた一興だろう。
ギター以外のパートは全部そろっているらしい。こんな若いパワーのある子とバンドできるんだ。しかも可愛いwwwww俺始まったなwwww

「じゃあ、15日にスタジオNEETにいるんで!!もちろんギター持ってきてくださいね。それと、私
の名前は『由香』ですよ。」
場所と彼女の℡番を渡された。
「ちょwwwww15日は無理wwwwww」
「だめ!!絶対にきてくださいね!!」







                やっぱり。少し強引だ。





ギター兼ボーカル 由香
ドラム      ??
ギター      ??
ベース      司(仮

※ピック=ギターを弾くときに使う三角形のセルロイド製のもの。由香の説明とほぼ一致。
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