第十話
緊急事態である。今回のターゲットは「久羽満子」
年齢はなんと17歳。身長は2メートル34センチ。握力は右140kg左155kg、ベンチプレス287,5kg。
セブンティーンの女子高生だ。
特徴はおっぱい。なんと、脅威のJカップだという。
彼女に精子を植え付けるため、再びあの組織が動き出した。
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「中出し戦隊子供ツクルンジャー」の4人はすでに、満子を待ち伏せするため、彼女の通う学校で待ち伏せしていた。
今回の作戦はかなり綿密な計画に基づいている。葉子には成功の確信があった。
4人が日々、ターゲットの私生活を監視したことにより、彼女のある奇妙な習性が判明していた。
彼女は毎日学校に忘れ物をしているのだ。そう。そこを待ち伏せして精子を注入しようという計画なのだ。
4人は、彼女が来る前に学校中の様々なところに潜んだ。
ブルーは体育館。イエローは彼女のクラスの教室。ブラックは玄関。そして葉子は葉子は学校に潜む3人が万が一、満子を捕まえそこねた場合に備え、学校の向かいのアダルトショップのウィンドウから監視していた。
そして時刻は午後8時。予想通り、ターゲットがおっぱいを邪魔そうに殴りながら歩いて来た。ゴリラのようだ。
そして彼女が暗い学校にゆっくりと入って行くのが見えた。葉子はニヤリと笑うと、用意していた双眼鏡で彼女の様子を出来るだけ伺おうとした。
満子は学校の玄関前に立ち、ある事を思った。
「おっぱい重いぜ・・・」
気付かぬ間にその台詞が口から漏れていたようだ。あっと口を押さえ、暗い人気のない学校へ入って行った。
玄関に潜んでいたブラックはその頃、下駄箱に挟まった彼のナニを引き抜こうと必死だった。
ガララ・・・
学校の玄関の開く音が聞こえた。
ブラックもその音に機敏に反応した。が、ナニが下駄箱に入ったまま膨張してしまったため、抜く事が出来ない。
この任務に失敗したらまた葉子にチン毛を素手でちぎられるのだ。その事を考えた途端、急に恐怖が込み上げ、恐ろしい雄叫びとともに射精した。
ヌオオオオオオオオオオ~~~~~~~~ン!
ブビッビッビッビビッ
満子もその音を聞いた途端、血の気が引いた。この世のものとは思えない、何かがそこにいると感じてしまったのだ。
彼女は幼い頃から霊感がかなりあった。見る必要がないものまで見えてしまったのだ。
逃げたい。だが気になる。妙な気持ちのまま、彼女は音のした方へ歩いて行った。
そこには、木っ端みじんに吹き飛んだ下駄箱の破片の下で倒れる人間がいた。
「え、人・・・?」
いや、そんなハズはない。その人間の股間には恐ろしい程の巨木が携えられていた。
彼女は目を伏せ、急いで学校の中へと向かって行った。急がないと・・・あれを持って帰らなければ死んでしまう。
でもどこにあるのか分からなかった。
とりあえず、体育館に行ってみる事にした。今日の体育の授業で忘れたのかもしれない。
彼女が体育館に近づくと、また妙な物音が聞こえた。
スゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴスゴ・・・・
何がたてている音なのか彼女には検討も付かなかった。とりあえず、何か恐ろしいものが動いているのは確かだ。
しかし彼女は「あの」忘れ物を見つけるため、陰毛を握りしめて体育館へと入った。
そこでまた恐ろしいものを目にした。今度は、バスケットゴールにすがりつく人のようなものが見えた。バスケットゴールのふちの部分にがっしりと捕まり、凄い勢いで腰を上下に動かしまくっている。彼女はあまりの恐ろしさに、一瞬「あっ」と声を出してしまった。その瞬間だった。
その声に反応したかのように、その人のような物体はこちらを向いた。暗闇でよく分からなかったが、一瞬目が合ってしまった気がした。すると、その腰の動きはよりエスカレートし、とんでもないスピードで上下していた。
足が震え出す。もう逃げ出す事も出来なかった。あの物体がこちらに来たら、逃げる事等出来ず、確実にどうにかなってしまうだろう。彼女はそんな事を考えながら、神に祈った。
「どうかこちらに来ませんように。どうかこちらに来ませんように。」
しかしその祈りは完全に無駄だった。
次の瞬間、体育館に光が満ちた。一瞬、視界が奪われ、気がつくとまたもとの薄暗い体育館に戻っていた。だが、目の前には宇宙人のようにやせ細った妙な人形のものがいた。
「あ・・・あ・・・」
恐怖で後ろにずり下がろうとするが、体育館前の水飲み場の水が床にばらまかれていて、うまく下がれなかった。
もうだ駄目だと思った次の瞬間。その物体はへにゃへにゃと地面に崩れ、跡形もなくなり、そこには灰のようなものが残されていた。
自分が見たのは何だったのか。彼女は地面に妙な体勢で倒れながら、それを考えないように必死でつとめた。
<つづく>