トップに戻る

<< 前 次 >>

31(文芸新都で短歌よもうぜ企画に投稿させて頂いたもの+α)

単ページ   最大化   





逢いたくて震えはしないけれどもさ、着信を待つパブロフの犬




時折に心が折れてしまいそう、すぐワープしてこっちに来てよ






布団を奪い丸くなるの、貴方から侵入されたいから、わざと







---







赤色のながめが綺麗垂れ落ちる体液絡め大人となった




雨音で掻き消したのはあがる声、どうかそのまま激しくふって







手篭めにし、君を奪ってただ願うストックホルム・シンドロームを








---





売国奴そんな右よりじゃないけど永田町で唾を吐く夜





自分だけ繊細なのね、人のこと平気で壊し傷つけるのに





---





夕暮れに溶け消えるのは君の青、夢を失う闇の始まり





---




染み付いて消えない匂い君を待つ孤独の歌を唄う浮舟



*以下短歌企画のために毎日書いていた没短歌を並べた物です。百首ほどあります。玉石混交ならぬ岩石地帯。どうぞお時間がある時にでも暇潰しに。
大体、古→新の順に並べています。



***

つまびらか、騒ぐのは止めて。キスが好き。鉄の音がして、最後に消えた。



高い声聞こえたのにね、
無視をしてあたしといるの、嘘吐き嫌い。




ねえいっそこのままどこか逃げようか、
それを止めるのわかってるけど。




騒ぎ立てかき回した上破壊して、知らんぷりして被害者ぶる。



思うより依存してたの気付かずに部屋が広くて寒くて凍る。



痛い声すぐに消えるの生でして月明かりだと何も見えない。




爪先に、
髪に、
額に、
温もりが、
消えなくて泣く、只只管に。



よく言うね、今の世界作ったの自分の世代だろうがよクソ。




エアコンの乾いた風が取り巻いて、何もかもを吸い取っていく。





ああそうね、見ないフリして過ごせばいい、そうすればすぐ消えてなくなる。






***



今すぐに抱きしめてよと頼んだの、
だけどしめたの身体じゃなくて。





つまりはさ、子供ながらに切なくて、傷ついている、成長しても。



捲りとる唇の皮、血を出して、痛みと共に快感を得る。
(自作「ピーラー」を題材に)




生温いスライムの中入り込み呼吸を止めじっと死を待つ。





ユートピア。あるはずのない何かを求め、割き続けるは時間と命。




ねぇもっと甘やかしてよ、
大事にして、
苦しめてから、虜にしてよ。





見繕う身体を割いて体温を上げることなく消えておしまい。




今すぐに世界征服始めよう、逆らうものは皆殺して。
(やくしまるえつこが題材だったけれど、北斗の拳みたいになったww)




***


もっときて奥まで入る内臓に抉り取られて遺伝子を採る。




雪の夜。
無音の部屋で深深と。
侵食する氷結の途。



満月の光が怖くて抱きついた、
暖かい毛皮、暖かい夢。



頭痛がする、破裂しそうな脳内で、貴方が占める割合はゼロ。



止めてよね、キモイ車で迎え来るの、ポルシェだとか知らないけれど。



***

(駅名短歌)
失恋し泣き叫んだは五反田で、路行く人に置いていかれる。


そびえ立つビル郡の中、風を受け、切り刻まれる有楽町。


明け方のバーやクラブをすり抜けて赤く染まるは麻布十番。


乗り換えは溜池山王駅だから、歩く合間にキスをしようか。


初めての喧嘩したのは花やしき。浅草駅は無言の別れ。


三つ目は貴方が降りる四ッ谷駅、二人寄り添う最後の一夜。


ジャージで歩いてやるわど真ん中、銀座通りを踏み潰しつつ。
11, 10

  





会いに行く三途の川をクロールで現世に未練なんてないわ。




回転し巡り巡るは空中庭園の中、雨で朽ち果てる。(映画「空中庭園」を題材に)




好きな事してもいいよと
ジョゼが言う
初めて気付く君の優しさ
(映画「ジョゼと虎と魚たち」を題材に)




レクイエム演奏するは墓の前。響き渡るは君の居る空。




鍵盤の上で狂うのセレナーデ
咲き誇るのを愛撫で止めて
(THE BACK HORN「セレナーデ」を題材に)



殺伐と駆け抜けるのは向かい風当たりが強く目が乾き泣く。




***



タッチするアイフォンの中君を撫で、切なくなるは現実の俺。


投げつけてぶち壊したいよ次元の壁、けれど割ると会えない仕組み。




ねぇもっとどうしようもなく切なく傷つけてから好きになってよ。




憎ませてそしたらきっと絶対に、貴方のこと忘れないから。




そうこれはただ憂さ晴らししてるだけ、そこには何も理由なんてない。



***



五七五をただ並べてるだけで何も伝わらないし伝わってない。






痛いなら止めればいいのにバカみたい、そんなフリして何が楽しい?




お願いよ。
二人を縛る紙や指輪、証が欲しい。
全部欲しいの。




宛らに夜空に浮かぶ月のよう、夜しか会えず、手が届かない。




誰だって、誰の代わりは出来るのもの。
人間なんてどれも同じ。




あと少ししたら貴方と離れ離れ、桜の季節、土にキスする。




真夜中はただ寝転がり溶け消える。
四肢を投げ出し喉を抉るの。



凍りつく寒さに耐える如月に、チョコ投げつける愛しき鬼に。



***



優しくはしないで欲しい貴方のこと、思い出すとき泣きたくないから。
優しくはしないで欲しい痛くして、思い出すとき嫌悪出来るから。




わかってる、自分がそんな格別の才を有しては居ないことなど。



閃光を浴びる私は近く死ぬ。光を纏い、貴方と共に。



シナモンの甘い匂いを纏う君、あざと過ぎると逆に萎える。


雪月花。
反射してる神の布。
凍った時間、一時停止を。




躓いて先が見えないそんな声聞こえないフリして闇を行く。




爪と肉、間を狙い針を入れ差込抉る貴方の悲鳴。




ヴァセリン唇に塗りそっと舐める貴女の口と同じ味。



仮面取る。
それで周りは居なくなる。
だから脱皮は賭博と同じ。



キスすると私が黙り収まると思う安易な考えが嫌。




***

脳天を貫いた雨燃え上がる
摩天楼仰ぐ上海の夜
(THE BACK HORN「上海狂想曲」を題材に)



歪みある世界を魅せる君のリズムnakano killyou
(凛として時雨「Nakano Kill you」を題材に)



一二三で滅んじゃえ
この世界
来世に期待して生きる地獄
(RADWIMPS「おしゃかしゃま」を題材に)


sorry お前の行くトコ地獄だと願う怒りの途 I hate you
(RADWIMPS「へっくしゅん」を題材に)



***


良かったね、報われるのは一握り、だから貴女がとても憎いわ。

そうでしょう、貴方にしたら最高の勝利であって僕には地獄だ。



泣けば済むとでも思っているのかな、
ならば泣けない人はどうするの?



私はただ彼が好きなだけ。邪魔するのは誰でも彼でも許さない。



朝起きて
するりと
指輪落ちたから
貴方への愛
無くなったよう



煙はく中にボヤキを溜め込んですっきりすると内臓を染める。
沈黙の中に君は癇癪を溜め込んでまた終わりが来るの。



***



君の耳
ピアスを掴み引き千切る
耳ごと取れて面白かった



無くなったお茶の葉見て気付く朝、貴方の味は手に入らない。




「どこいくの」「今からバイト」「嘘吐き」「嘘じゃないよ」「やりチン野郎」




貴方のためチョコレートを溶かす夜、電子レンジを光らせる時。




君を喰う、排泄物を体液を、君の死骸を、
君になっていく。




火傷した舌をあなたに絡めても、痛いだけで何も良くない。



***


溶けていく虹色文具。
あたしだけ追いつけないの。
何もないとこ。
(GO!GO!7188「文具」を題材に)



そんなひび
きづいているけど
しーせぶんおさえてみては
じかんをとめる
(GO!GO!7199「C7」を題材に)




生きていく力がその手にあるうちは、あなたがきっと最上の人。

あたしには終わる事ないこいのうた、伝わる事はないだろうけど。
(GO!GO!7188「こいのうた」を題材に)



すれ違い、この距離さえ、会いたいよ、今すぐ急いで、僅かな時間。
(GO!GO!7188「近距離恋愛」を題材に)



苦しくて切ない恋に明け暮れ、鍵を握って遊ばれる日々。
(GO!GO!7188「神様のヒマ潰し」を題材に)




暗いから怖いんじゃない、光る上、明日の不安と消せない君を。
(GO!GO!7188「考え事」を題材に)


13, 12

  




淡々と理由を挙げるその間、君は旅立つ準備をして。




君が言う私のことをサイコパスと。
私は言うの、貴方こそって。



「結婚する?」「いいよ、それより夜ご飯何が食べたい?」「寿司系のやつ」




ライターを貴方に投げる、
音を立て床に落ちるととてもいい気分。



抱きついて、また痩せたねと骨に触る。肋骨の隙、爪を差し込む。



壁に投げる、貴方がくれた物を全て、割れる音壊れる音響く。



肌を見て、君泣いている。
どうしてと、どうしてと問う。
好きなのは君。




簡単に受け取っている背景にどれ程の数失敗したか。



固まったパソコンを見る、お互いに老いて死ぬんだ、月日が憎い。




***


現代は火の無い所に煙を立て、
囃し立ててから火をつけるのね。





泣き叫ぶ、この眼を射すは晩夏光。夏の終わりは君との別れ。



自己嫌悪。好きって言葉大切にしておけば今、伝わったのかな。



頬抓る、夢じゃないのこの幸せ、ならばこの先、未来がないわ。



結局弱い者だけ損をする、ああ終わりだわ終わりさようなら。




もっとずっと必要として、ダメになれ、私が居ないと生きられないよう。
泣かないで、だったらもっと甘やかして、君が居ないと生きる意味ない。




そうか君じゃないとダメなのは私だけで君はそうじゃないのか。



ずっと続け片思い連鎖、幸せになる裏切りがなければ理想。



洗剤と、ウーノとビール。
幸せを形にするとこんな匂いだ。



書面化されてしまって均一に、音を楽しめず、ギターを折った。


***



こんなにも近くに居るのに、君はまだ唇も目も心もくれない。



この心は砕かれたのに死に損なう。
その想いには救いは無いのに。



いいように利用されてる自分が嫌。
そんなお前にさして価値はない。



お腹の中、君が居るの。うん、だから、君が逃げても君は私のもの。



未知よりも怖いものはない、どうしよう、ハッピーエンドの先を知らない。



無理やりにこじ開けたのに君はまだ、あいつを見てる。何がいけない?



***


大丈夫気にしないでよ、最初から期待なんてしていないもの。



お湯割を嚥下する時内臓が熱を持っても心は零下。



夢を見て、どうして起きてしまったの、後悔と涙。
独りの世界。
(忌野清志郎「デイ・ドリーム・ビリーバー」を題材に)



静謐な朝にギターを響かせて
ぶち壊すのは貴女の門出

14

53 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

<< 前 次 >>

トップに戻る