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 初めての告白は、小学6年生の春だった。当時、クラスで一番可愛いいと思っていた桃子ちゃんにアタックしたが、あえなく玉砕した。
その日の夜、幼馴染の沙織にそのことを話すと、なぜかカンカンに怒って蹴り飛ばされた。
 2度目の告白は、中学2年生の夏だった。当時、学年で一番可愛いといわれていた紗耶香ちゃんにアタックしたが、失敗に終わった。
その日の夜、沙織にそのことを話すと、めちゃくちゃ怒ってタマキンを蹴られた。
 3度目の告白は、中学3年生の冬だった。当時、学年で一番おっぱいがでかいといわれていた麻美ちゃんにアタックし、
奇跡的にオーケーをもらえた。麻美ちゃんはほんのりと赤く頬を染め、私のどこを好きになったの、と聞いてきた。
俺は嬉しさのあまり、おっぱいと即答してしまった。慌てて、てへぺろ(・ω<)でごまかそうとしたが、ビンタされた挙句、振られた。
その日の夜、そのことを沙織に話すと、「私の友達になんてことしてくれてんのよ!!このクズ、人間ゴミ!」と罵倒された。
さすがに頭にきたので「うるせーよ、このない乳!乳がない乳ナシなんて、まだ顔ナシのほうがいいわ!」と反撃。その瞬間、エクスタシー
モードが発動。
そのあとのことは覚えていない。目が覚めたときは病院のベットだった。俺がMに目覚めたのも分かった。
母いわく、俺は一ヶ月間眠っていたらしい。お見舞いにいったのは一回だけだとも聞いた。泣けてきた。
家に帰るとものすごく安心した。やっぱり我が家が一番だね。
「そういや、学校ってどうなってるの?もう四月だし高校生だよね?受験は?」
「そのことなんだけどね悠。驚かないで聞いてね・・・。」
急にシリアスになったので少し緊張する。母はつらつらと話し出した。
「実はお父さんリストラされちゃってそれでどうしようかなんて考えたらお父さんが息子に働かせればいいんじゃね?
てきなことになってそれでちょうど息子は眠ってるしどうせ高校は私立に通うわけだったからそんな金もうないしだったら
高校なんて行くべきじゃないわってことになったわけ?分かる?」
「つまり今俺は学生じゃないの?」
「ものわかりいいわね悠。そうね。フリーターねw」
「笑ってんじゃねーよ!くそ、親父はどこに行きやがった!!」
「お父さんね、アルバイトしてるわよ。だから悠もはやくバイト先みつけなさい。教科書は買えなかったけど、
アルバイトの求人誌ならたくさんもらったから!」
母はそう言い、買い物に出かけていった。山積みになった求人誌を手に取ってみる。驚いたことに、この事態に動揺はしていない。
これはある意味、俺が望んでいたことだと思った。もう恋なんてしたくない。好きな気持ちを伝えても、その先にあるのは絶望だけだ。
だから学校のような集団生活を送っていると、いつかまた人を好きになる。そんなことになるくらいなら行かない方がいい。
青春なんてもう、俺にはこないのだから。



2, 1

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