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おまけ「やけに多いエロ要望コメントについて」

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藤吉 「………………」

百合子「………………」

里緒菜「………………」



[17:5.オーダー・ザ・ダービー] このあとエロエロな展開になるんですね。わかります。 <2013/05/04 13:23:59> LubqdrH.P

[15:5.オーダー・ザ・ダービー] エロ展開に持っていかないなんて君にはガッカリだよ!!!!!111 <2013/05/04 09:21:03> Dj3GIyQ/P

[13] これはエロ展開がくるな・・・! <2013/04/28 10:37:59> TdS.uSH0P

[12: 4.人間競馬] 股間にwww アホかwwwwwwwwwwww  藤吉君てあんまり百合子さんのこと好きじゃないように見えるね。NTR応援せざるを得ない。 <2013/04/28 10:28:00> UznxDyA.P



藤吉 「さて皆さん、今日集まってもらったのは他でもないありません、最近やけに多い『エロ』に関するコメントについてです」

百合子「ふむ。私も少し気になっていたところだったんだ」

藤吉 「これらのコメントがついたときの話は人間競馬とオーダー・ザ・ダービー。僕と里緒菜ちゃんのぎゃんぶる、この作品始まって以来の真剣勝負なぎゃんぶる、のはずだったのに」

里緒菜「お兄ちゃんとお姉ちゃんのぎゃんぶるもそこそこ真剣味はあったけど、この2話はそれ以上の真剣勝負だったにね」

藤吉 「里緒菜ちゃんの女装暴露、ダークサイドな一面、出る作品間違えたようなチート性能、そしてそれに勝利する僕。『藤吉すげええええええ!』みたいなコメントはないにしても、なぜエロなのか……どうしてこうなった!? どうしてだろう!」

里緒菜「はいはいはい! 意見あるかも!」

百合子「ほう、里緒菜。言ってごらん」

里緒菜「読者の皆さんは、きっとこういう展開を望んでいたのかも!!!」

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『里緒菜×百合子』

 藤吉に別れを告げられた日から、百合子はずっと抜け殻のように生きていた。
 仕事は無断欠勤し続け、ついにクビになってしまった。食べることも人として生活することも放棄し、ただただ寝て起きて寝る、それだけを繰り返していた。

「お姉ちゃん」
「……ああ、里緒菜か」

 この日も里緒菜は百合子が済むマンションの一室に訪れた。ちゃんと男の姿をしていて、手にはぱんぱんに膨らんだスーパーの袋。

「ご飯、作りに来たよ。またシャワーを浴びてないみたいだね。今からご飯作るから、浴びてきなよ」
「……わかった」

 バスルームに入る百合子を見届け、里緒菜は静かにため息をつく。
 自分のしたことは正しかったのだろうか。自分の私利私欲のためにぎゃんぶるに勝利し、結果百合子はこのざまだ。
 罪悪感なんてない、と言えば嘘になる。だが、自分の願望を満たすためにはこの選択は正しかったはずだ……と思わないとやっていられない。

「ほらお姉ちゃん、お箸、ちゃんと持って」
「あ、ああ」
「はい、いただきます」

 百合子がシャワーを終えるころ、リビングのテーブルには里緒菜が作った夕食が並べられていた。
 里緒菜は百合子が好きだとされるものを作るようにしていた。が、百合子は変わらず沈んだ様子のまま、ゆっくりと箸をつける。途中でぽろぽろと落ちてしまうが、ちゃんと口に運んでくれるのだ。里緒菜は少しも苦にならない。

「作り置き、たくさん冷蔵庫に入れておいたから、今度はちゃんと食べてね」
「……うん」
「お姉ちゃん、今日はプリンを作ったよ。食べ終わって一息ついたら、いっしょに食べようね」
「……うん」

 鈍い反応にも、里緒菜は嫌な顔一つしない。それどころか、これが自分の幸せの一部なんだと、里緒菜は信じて疑わなかった。

「里緒菜。もうこんな時間だが、大丈夫なのか?」

 食後のプリンを食べ、百合子はベッドに潜り里緒菜はぼんやりとテレビを見ていた。百合子がそう言ったとき、時間は23時を回っていた。

「ああ、ずいぶん遅くなっちゃったね。そろそろ帰ろうかな」
「そうか……気をつけて帰るんだぞ」
「うん」

 このやりとりは毎回のことだった。里緒菜はここで帰り、数日後にまた訪れる。これがずっと繰り返されていた。
 だが今日は違った。百合子が、里緒菜のことを呼び止めたのだ。

「……どうしたの?」
「里緒菜。もういい、もう来なくていい。迷惑だろう?」
「そんなことないよ。なんでそんなこと言うの?」
「私は、もうだめだ。彼を失い、生きる気力がなくなった」
「そんなこと、言うなよ」
「頼む。もう、放っておいてくれ」
「……そんなこと、できるわけねぇだろ」

 里緒菜はベッドに上り、百合子が身を守るように包んでいたシーツを剥がした。すると百合子は両腕で自分の身体を巻き、里緒菜を睨みつけた。

「どういうつもりだ?」
「いい加減目を覚ませよ。もう、あいつはいないんだよ」
「黙れ……! 何も、知らないくせに!」
「わかるよ。俺は、知ってる」

 百合子の両腕を掴み、万歳をさせるように拘束をする里緒菜。こんな乱暴を働く里緒菜は初めてで、百合子は少し怯えていた。

「……今ならまだ、許してやる。すぐにやめるんだ」
「いいや、やめない。つーか……そろそろ俺の気持ちにも気づけよ」

 里緒菜はそう言って、百合子の唇に唇を重ねた。驚きのあまり抵抗のできなかった百合子はそれを受け入れてしまう。だが里緒菜の温かさ、そして唇の感触に気づいた瞬間、里緒菜を振り払おうと手に力を込めるが里緒菜の拘束から逃れるはずもなく、口づけを受け続けるしかなかった。

「……何のつもりだ?」
「お姉ち……いや、百合子さん。まだ俺の気持ち、気づかないのか?」
「気持ち?」
「はぁー。鈍感だな……俺、百合子さんのこと、ずっと好きなの。セックスしたいの」
「んな……」

 百合子の手から力が抜けていくのを感じ、里緒菜は拘束を解いた。
 顔を真っ赤にする百合子がとても愛おしくて、優しく抱き締めた。百合子はそれを抵抗しない。

「……ダメだ。私は、里緒菜の気持ちに応えることができない」
「なぜ? まだあいつのこと、引きずってるのか?」
「まだ終わっていない」
「もう終わったんだよ……お願いだから、わかっ――」

 百合子の顔を見て、里緒菜は驚いた。あの気丈な百合子が、わなわなと涙目になっていたからだ。

「だって、ずるいだろう……別れてすぐに、他の男に寄りかかるだなんて……最低じゃないか」
「そんなことねーよ。頼ってくれよ、俺に」
「いいのか……? こんな、女で」
「百合子さんだからいいんだよ。俺が本気になるのは、百合子さんだけだ」

 それを聞き、百合子は里緒菜の背中に手を廻した。里緒菜も百合子を抱き返し、再び唇を重ねた。

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里緒菜「よっしゃああああああ!『ぎゃんぶる。』完結! お疲れさん!」

藤吉 「何というNTR」

百合子「完結はないだろう。それにしても、なかなかファンタジックな展開だな」

里緒菜「……え?」

百合子「まるでドラマのような展開だな。だが、現実的ではないな。私と里緒菜の間に、もうそんな感情なんてあるはずない。なにせ小学生の間はずっといっしょにお風呂に入っていたぐらいだしな」

里緒菜「え、え?」

藤吉 (あちゃー、この人本当に鈍感だよ。これは里緒菜ちゃんに同情せざるを得ない)

百合子「そんな絵空事よりも、こっちのほうがいいだろう」

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『藤吉×里緒菜』

 圧倒的な身体能力の差を物ともせず、藤吉はぎゃんぶるに勝利した。

「ほら里緒菜ちゃん、こういうときは、なんて言ったらいいのかな?」
「うう、やめ、やめろよぉ……」

 藤吉の口調は冷たい。里緒菜は、はぁはぁと荒い息づかいでそれに答える。

「言わないなら……もっと強くするけど?」
「ダメ……これ以上されたら、俺……!」
「なら、言うんだ」

 里緒菜は恥辱に顔を赤らめ、ぎゅっと目を閉じる。だが、我慢もとうに限界を迎えていた。これ以上の藤吉からの刺激には耐えられるとは思えない。
 ふるふると震える唇を開き、里緒菜は涙を浮かべながら言った。


「お兄ちゃん……これ以上されたら、せーえき出ちゃうよう……」


 聞きたかった言葉、それを里緒菜の口から言わせることができ、藤吉はニタリと笑った。

 里緒菜は今、例のゴスロリ姿で天井から伸びる鎖に両手を拘束されていた。鎖は里緒菜がほんの少し背伸びすることを強いられるよう、絶妙な長さに調整されている。

 藤吉はと言うと、拘束される里緒菜を後ろから抱き締め、スカートの中へ手を伸ばしていた。そしてその中では妖しく手が前後に動いている。

 里緒菜の身体能力を持ってすれば、こんな拘束なんてあってないようなもの。けれどぎゃんぶるに敗北したため『藤吉に好意を抱く』を実行しなければならない。
 そして拘束される前に藤吉に言われた「これはそういうプレイだから」という言葉。つまり『合意の上で行なっていることだから、抵抗するなよ』と暗に言われているのだ。

 なので里緒菜が藤吉に求められていることは『可哀想な男の娘が拘束され、陵辱を受けて涙する』だ。なんと悪趣味なことだろう、と里緒菜は悪態づいたが、結果感じてしまい射精すら危うい状態。強く否定することができなかった。

「それにしても、里緒菜ちゃんはなかなか立派なモノを持っているね」
「う、はうっ……は、ハァ……」
「ほら、スカートが張っているじゃないか。硬くて、太くて、長い……」
「アッ、だめ、ダメ!」

 藤吉の手の動きが加速する。緩急の付け方、そして指先の遊ばせ方、それらはやはり同性であるため、どうすれば高みの昇ることができるのか、藤吉は熟知している。

 外見こそ女の子だが、里緒菜は普段は男性で、女性との性行為に及んだことは何度かあった。もちろん手や口で奉仕を受けたり、挿入だってしたことがある。それらと比べても、藤吉の手は遥かに快感を与えてくるのだ。

(こいつ、何でこんなに上手いんだよ……マジ、やべぇ……)
「そろそろ出そうかな? 服、汚れないほうがいいよね?」

 藤吉は左手でスカートをまくり上げた。里緒菜の目に藤吉の手に擦られる自分のモノが映る。それはあまりに恥ずかしく、屈辱で――気持ちが良かった。

「さぁ、出していいよ」
「あっ、ア、ア――」

 藤吉の手の速度が上がる。里緒菜の口から漏れる嬌声と吐息のテンポが早まっていく。
 腰が引け、歯を食いしばって我慢する里緒菜。が、それは無駄な抵抗。股間から競り上げるソレは止まる気配がない。

「おっと、忘れてた。イくときは、こう言うんだ――」
「そんなっ、無理、言いたくない!」
「ん?」
「イッ――!!!!」

 手を止め、力の限り握り締める藤吉。苦痛に顔を歪め呼吸さえ止まる里緒菜。
 これが二人の力関係だ。

「わか、りました……言います、言いますから……」
「うん、よろしい」

 藤吉は前後の動きを再開する。この一撃で里緒菜の心は折れた。痛い思いをするぐらいなら、いっそ気持ち良くなるほうが――藤吉に身体を預けた瞬間でもあった。

「あっ、イ、イク……出る、出ちゃうよっ……!」
「イって、イっていいよ」
「アッ、アッ」


「せーし、せーえき出ちゃうよぉ、お兄ちゃん!!!」


 藤吉の手が止まる。放物線を描くように吐き出された白濁液は、里緒菜から少し離れた床にぼた、ぼたと落ちた。

「ふ、ふぁああああぁぁぁっ」

 搾り取るように、藤吉はゆっくり、ゆっくりと動かす。絶頂を迎えたことで過敏になっているところをさらに擦られ、里緒菜は身体をガクガクと揺らしながら過剰な快感を受け続ける。

「いやぁ、たくさん出たね。見てごらん」

 べっとりと白濁液にまみれた藤吉の右手が里緒菜の目前に出される。里緒菜は舌を突き出した。藤吉の命令ではない、自分の意志で、だ。
 藤吉は里緒菜の口元に差し出す。それを里緒菜はぺろり、ぺろりと舐め始めた。

「それが終わったら、次は僕が気持ち良くなる番だね。フェラチオ、できるよね?」

 藤吉の手、指を舐めながら、コクリと里緒菜は頷いた。

 ――二人の戯れは、終わらない。

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藤吉 「ぎゃああああああああああああ!」

里緒菜「うわあああああああああ!」

百合子「ウアアアアアアアア!」

藤吉 「ない! これはありえない!」

百合子「想像以上にきついものがあった……」

里緒菜「いや俺は責めだろ! こんな感じで!」

 ・
 ・・
 ・・・

百合子「させるか! これ以上の想像は禁止だ!」

里緒菜「ですよねー……」

藤吉 「まー結局さ、無難に『藤吉×百合子』なんじゃないかな?」

里緒菜「認めたくないけど……そうなんだろうね……」

百合子(わくわく)

藤吉 「え?」

百合子「え?」

藤吉 「え?」

百合子「あ、いや、ほら。入るんだろう? 妄想に」

藤吉 「え?」

百合子「え?」

藤吉 「入らないけど……」

百合子「なぜだ! この流れで『藤吉×百合子』がないとかおかしいだろう!」

藤吉 「だって需要なさそうだし……」

百合子「なん、だと……?」

里緒菜(こいつ、えげつないな)

里緒菜「お姉ちゃん、ぜひ『里緒菜×百合子』に一票を」

百合子「そんなくだらん妄想に付き合えるか!」

里緒菜(が、がーん!)

藤吉 「え、えーと……それじゃ、今回はここまでってことで。オチがなくてすみませんね」

百合子「ま、待て、まだ終わるわけには」

里緒菜(がーん……)

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