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魔王が可愛くてつい

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「ここを・・・」

「こうして・・・」

「角をつけて・・・」

「!」

勇者「完成だ!」

勇者「8分の1スケール魔王たんフィギュア!完全塗装ver.!」

勇者「これでいつでもどこでも魔王たんを愛でられる!」

勇者「ハァハァ…我ながらいい出来だ…魔王たん、魔王たんは人形になっても可愛いね///」

勇者「キ…キスを…」

勇者「ん…」チュ

ガチャ

魔王「勇者、おるか。来月の魔王城ビンゴ大会の景品予算なんだg…」

勇者「!?」

魔王「変態」バタン

勇者「まってー!」







魔王「・・・・・・」

勇者「(まだ怒ってる)」

魔王「・・・・」プイッ

勇者「魔王、機嫌を直しておくれよ」

魔王「別に。特にありません」

勇者「うぅ…」

魔王「まあ許してやらんでもない、ただし」

勇者「うんうん、言うてみ言うてみ」

魔王「ゆ・・・」

勇者「ん?」

魔王「勇者の…人形も…あ、あの…」

勇者「人形?フィギュアのことか」

魔王「おそろいで…つ、作って」プイッ

勇者「まおおおおううう!!!!!!」

魔王「よ、よせ!寄るな!ええい鬱陶しい!」







勇者「できたよ」

魔王「はや」

勇者「ジャン!」

魔王「花束…?」

勇者「誕生日おめでとう、魔王」

魔王「!!」

魔王「知ってたのか」

勇者「毎年戦争で何だかんだ聖誕祭もやってなかったんだろ」

魔王「あ、ああ…久しぶりだよ、おめでとうなんて言われたの」

勇者「ふふ、おめでと。はいこれ、プレゼントの魔王フィギィアと勇者フィギュア」

魔王「ありがとう、嬉しい、本当に嬉しいよ」








勇者「そういえば魔王たんって今年で何歳なの?」

魔王「ふふっ、なんと今年で、ちょうど500歳なんだよ」

勇者「え?」

魔王「え?」

勇者「あ…あはは、冗談が上手いな魔王はwwwえ、500?500歳?へぇー…そう」

魔王「(え?)」

勇者「え?ロリババア?」

魔王「え?」

勇者「(俺年下じゃないとダメなん…いや…でも…)」ブツブツ

魔王「!?」

魔王「も・・・・・もちろん冗談じゃwwwほんとは15、15歳じゃwww」

勇者「ですよねーwww」パァァ

魔王「もちのろんよwwwwがっはっはwwww」ウルウル








魔王「勇者・・・はぁ」

魔王「やはり若い方が、むしろ若くなければダメか」

魔王「それも当然じゃな…男児なんだから…」

魔王「(もしかしたら…もうダメかもしれんな)」

魔王「ふふ、花束か、ご丁寧にレベル50ダンジョンの最奥層だけに咲く薔薇を集めおって」

魔王「こんなにたくさん…数え切れん。一体何百本あるんだ」

魔王「フィギュアもまたえらく上手いな」

魔王「ん…後ろに何か彫ってある?」



「魔王、500歳誕生日おめでとう(はーと)」



魔王「知ってるじゃねーか!!!!!」バシン




魔王「薔薇もご丁寧に500本あるし…」

魔王「くそ…あのクソ野郎、からかって遊びおって…」

魔王「ふふ…ふふふふ」ゴロゴロ

4

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