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一章 マン臭事変

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諸君はスパイダーマンをご存知だろうか。
そう、突然変異したクモに指を噛まれ、超人的な力を手にした青年の物語だ。
彼はクモさながらの能力を使い、糸を出してビルを這い上がり、宙を舞い、悪人を成敗する。
民衆が望んだスーパーヒーロー、それがスパイダーマンだ。

では突然変異したマ●コに噛まれた場合、人はどうなるのだろうか。
私は知的好奇心及び学術的探究心から、この「オマ●コに指を噛まれる」という行為から生まれる物語を、客観的観測結果を用いて創作したいと思う。

今は亡き母に、この物語を捧げます。 2014年1月8日 珍宝臭ノ助

ロサンゼルス。
テリー井上の日常は最悪であった。
まず昨日は猫の糞を食べた。
朝食用のバター容器に、飼い猫の「フンドシ」が糞尿を垂れ流したのだ。
一見するとクリーム色と汚ならしい茶色なのだが、テリー井上は全く区別がつかなかった。
何故かというと、彼は勃起した股間に気をとられていたからである。
突発的に流れた変態的なCMに興奮し、尿道からカウパーを垂れ流していた彼は、思わず股間を擦りながら、糞バターをパンに塗り、ほうばったのだ。
当然彼は卒倒し失禁した。一時間程の痙攣の後、目と鼻から血を垂れ流し嘔吐し、射精した。
精神的ショックからくる物である。

それから、彼は書類送検された。近所の公園で遊んでいた少女に声をかけ、執拗に乳を揉んだのである。
「はぁ……、はぁ……、君、名前はなんていうの?」
「アンネよ。アンネ山口」
「僕はテリー。テリー井上。子供と遊ぶのが……フュェーッ……大好きなんだぁ……」
「そうなの……。顔が怖いわ、テリー……」
「高い高いしてあげよう。ほら、ギュッって……ギュッってさせて……体温を感じさせて……」
「ぎゃあーっ!ママーッ!ママーッ!」
「柔らかいよォ……いい子だから……。いい子だから……ね?」

この後警察がすっ飛んできて、テリーは全関節を斧で叩き潰された。
テリーは激しく世界に絶望した。
純粋なる親切心で、子供の遊び相手になろうとした彼が、何故罰を受けなければならないのか。
「与える者は幸いなり」とはイエス・キリストの教えである。私は教えに忠実に従ったのだ。
何故私が斧で神経をズタボロにされ、ザーメンを吹いた雑巾のような腕にされなければならない?

テリーは考えた。そして結論づいた。

世界はサタンに満たされているのだ。本当に美しい人種は、嫉妬から迫害される運命にあるのだ。
私のマザーテレサの如き忠勤心にポリスメン←ウンコ野郎は嫉妬したのだ。

彼は深く絶望し、また、神に祈りを捧げた。
「神よ。見守りください。私は生涯正しくあります。神に忠誠であります」
彼は言葉を続ける。
「神よ。私はピンサロに行きます。私に可愛い女の子が巡るよう、運をお与えください。ザーメン」

彼は意気揚々と外出し、ピンサロに向かった。
引いたのは加齢臭漂うクソババアであった。
口からは異臭が漂い、肌はシミだらけであり、見るからに汚い。ウンコの擬人化である。

テリーは悪魔崇拝者になった。

舌打ちしながらベッドに寝転がると、さっさとズボンを脱ぎ始める。
「はやく舐めろ、ババア。はやくしないと殺すぞ」
「ふひぇぶぃひ、恐ろしいことを…、舐めますよ。はいはい」

テリーは驚愕した。
ババアのフェラテクは絶品だったのだ。
臭い唾液に絡まれたチンポは、まるで何十層もある分厚い舌に下から上へ舐めあげられ、ビクンビクンと震えながら、汗と潮を飛ばすのであった。
「ずぼるじゅじゅ!じゅ、じゅば、ずぞぞぞぞ!ずぞ!ずぞじゅじゅぱっ!」
テリーは思わず乳首を弄り出す。親指程に肥大した乳首は感度抜群で、たまらずテリーは猛獣のような喘ぎ声を発する。
「はあああああああああん!駄目だ、シックスナインにしよう!すぐイキそうだ!」
「いいですとも、お客さん。ただし…条件があります」

「決して指はいれないでください」
「何…?」
「私のマンコ…変異してるんですよ」

ババアは不敵な笑みを浮かべる。
目には尋常じゃなく、目糞がこびりついている。

「アタシのマンコに指をいれりゃ、ただでは済まねぇ…。それをよく承知の上で、クンニするんですな…」
テリーは生唾を飲んだ。
「あ、ああ…いいだろう。決して指はいれない。約束だ」

テリーとババアはシックスナインの体制に入った。
テリーはすかさずババアのマンコに指を突っ込む。
「チェストオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」

同時に凄まじい膣圧が指を襲う。指の骨が軋む。今にもちぎられそうだ。
「ぎゃああああああああああーッ」
「やっちまいましたね、お客さん…。どうなっても知らねェですよ…」

膣から放たれた眩い光に、テリーの身体は包まれ、掻き消えた。
2, 1

  

辺りは黄金にも虹色にも、暗闇にもオーロラにも変わる。
目まぐるしい景色に夜も朝もなく、ただただ一定の寒い気温だけが、テリーが世に留まっている、という感覚を少なからず与えていた。
「こ……ここは精神世界!?」
テリーの脳裏にはあらゆる知識が巡る。
温故知新、唯我独尊、ジェノサイド、新興宗教、政治闘争、宗教戦争……。
そして誕生と死。
テリーはゲボを吐きながら、ビクンビクン震えると、暗闇の先にピンクのイカを見た。
「どうも、ピンクのイカです」
「テリーです」
二人は会釈を交わすと、ピンクのイカはテリーの手を握り、先道案内を務めだした。

「もうすぐ雪が降りますよ、残念といえば残念ですが、雪が降るとあらゆる動物が死ぬので、心残りですな」
「あらゆる動物?」
「アリんこだったり毛虫だったり、野良猫なんかも多く死にますな。まあ、雪の降る日に動物が死なない日なんてないでしょう」
「悲しいですね」
「雨なんかもそうです。大抵数十分足らずのにわか雨なんかも、動物にとっちゃ死活問題なのですよ。あれ、ミジンコからしたら海がひっくり返ったもんですからね」
ピンクのイカはテリーの胸元を叩く。
「大統領選挙です」
「選挙?」
「あなたの体内の細菌達、最近はスケボーが流行しとるようですな。血液の波に乗ってグングン進んどる。不幸にもスケボー中に死者が出たもんですから、法律でスケボーを取り締まるか党内で意見が割れてる。選挙も近いですから、細菌も揉めてるんですよ」

ピンクのイカは、テリーの股間をまさぐる。
「は……はぁん、いやっ……」
「ここも随分敏感ですな……臭い……イカ臭いですぞ……」
「駄目だよォ……僕、男なのに……」
「イカとセックスしちゃいけねぇ法律はねぇ……可愛がってやるぜ……テリーちゃん……」
ぬるっぬるん、ぬちゅぬちゅ……。
ピンクのイカの手足捌きに、テリーの肉棒は翻弄される。
「ふふ、翻弄されているな!」
「ああんっ、ああんもうイッちゃうよおおおおお!」
「今だっ!」

ピンクのイカは自分の頭部を切り裂くと、溢れでる脳髄をテリーの口に注ぎ込んだ。
テリーは同時にとめどなく射精する。
「ふぁあああぁあぁああん!」
ビクンビクン、ビクンビクン!
激しい痙攣を繰り返すテリーに、ピンクのイカは繰り返す。

「その力は常人を超えた者。だが、貴方の精神は常人となんら変わらない。抑圧されるな。抑圧されてもいい。恐れるな。恐れてもいい。常識を縛られるな、だか、縛られてもいい。全てを飲み込み、咀嚼し、吐き出すのです。幸あらんことを」

テリーの体はボットン便所を流れるウンコのように、光に飲み込まれていった。
気がつくと家だった。
テリーはベッドに大の字に寝そべっていた。
テリーは現状を理解できない。
「なんだ今のは……万華鏡写輪眼か……?」

起き上がり、回りを見渡す。
普段となんら変わらない、精液の匂いが充満する部屋。
ただ、両方の掌を見ると、明らかな異物があった。
「お……おま●こや……」

掌に形どられたアワビのような空洞。漂う生臭い香り。
縮れ毛に囲まれたそれは、どう見ても40代後半のおま●こであった。

「ぬふぅうぅうううううん!」
堪らずクンニするテリー。
「この生臭い、塩っぽい味……、まさしくおま●こや!」

テリーは勃起チンポを掌おま●こに突っ込む。
「たまらん!肉オナホやで!これは!」

テリーが肉壁を堪能していると、掌おま●こは七色に発光した。

「ずにゅううん!」
「なんや!?」

掌おま●こは壁に吸い付くようにくっつき、ビラビラと陰毛で食いついた。
相当強固なようで、マン汁を垂れ流しながら、おま●こは離れない。
「こ、これもしかして……」
テリーは交互に掌をあてがう。
容易に剥がれないお●んこを軸に、テリーは壁を登り始めた。
「す……すごい、すごいでこれは!まるでスパイ道具や!NINJAやで!」

テリーは歓喜の声を挙げながら、するするとゴキブリの如く天井を行き来する。
フンドシが堪らず奇声を発する。
「ブギョロォオオォオオン!」
「これさえあれば、これさえあれば…、ワイは色んなことが出来るんちゃいまっかー!」

深夜の住宅街にテリーの笑い声が響く中。
怪しげな地下室から、その声を盗聴する集団がいた。
人数は3、4人。奇妙な笑みを浮かべている。
「どうやらおま●こマスターが1人生まれたようだ……」
「老婆め。ピンサロに身を隠していたのか」
「直ちに処分せねば、後々面倒なことになるやもしれん。刺客を送ろう」
「お任せください、キンタマ=ケノービ将軍」
ケノービ将軍と呼ばれたその男は、寡黙そうな面持ちで、後方を眺める。
「私の肛門には3つの命が宿っています。彼らを刺客にしましょう」
「貴様に一任する」
「ありがたき幸せ」
肛門に3つの命を宿す男は、意気揚々と回転し、空中に屁をブチ撒けながら飛んでいく。
「では、我々の成功と祝福を祈って……主よ、チンカスとともにあれ」
「チンカスとともにあれ」
怪しげな声と汚ならしい排泄音とともに、彼らは左手を高々と挙げる。

夜が更けていく。
4, 3

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