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第六章 対立

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怪しい研究室のような所に閉じ込められてしまった。
扉に何回も体を叩き付けるが一向に扉が開く気配がしない。
グローク「…抜け道を探すか…?」
探すといってもだだっ広い研究室だ。何時間かかるか分からない。
あの船の時と同様又迷うかもしれない。
…迷っていても仕方がない。行こう。

怪しげな機械がいくつも並ぶ。
デスクの上に散らかったレポート用紙。
何気なくそれを読み始めたグローク。

「この街に閉じ込められてもう数ヶ月がたった。
 脱出方法は依然として見つからない。
 自分の命を狙ってくる者もいる。
 こんな所で死ぬなんて真っ平ごめん被る。
 早くこの町から脱出しなければ。
 しかし…この町は日に日に進化していってる気がする。
 町に飲み込まれるような、そんな気がする。」

どうやら以前この街に迷い込んでしまった物が書いたレポートのようだ。
次のレポート用紙は計画を実行した際の物の様だ。
「ついに今日、この街に来た時と同じ条件が揃った日がきた。
 あの時の深い霧。同じ時間帯。
 来た道同じ道を歩き始めた。
 その時自分の足音以外のジャリを踏む音が聞こえた。
 空耳だったのだろうか?この街には自分以外いなかった筈。
 結局、その日もこの街から脱出することは出来なかった。」

レポート用紙を読み終わり、デスクに置こうとした瞬間
 バリーンッ!
どこからか飛んできた銃弾が奇妙な人造人間が閉じ込められた巨大なカプセルに当たる。
グローク「!!!」
続けざまに二発目。
身軽だったグロークは地に手を付き華麗な一回点をして見せた。
見事に銃弾をかわしたグロークは弾の飛んできた場所に一発、二発と打ち込んだ。

ボシュッ!

何かに当たったようだ。
???「ほぉ、銃の取り扱い方は分かっている様だな?」
グローク「お前…誰だよ?」
???「今からここで息絶えるお前がそれを知る必要があるか?」
色白な男がグロークに銃口を向ける。

グローク「・・・・クソッ!」

ドンッ!ドンッ!
ヤケになったグロークは何発も相手に銃弾を撃ち込んだ・・・!

何発もの銃弾が男を貫いた。
???「無駄だね。俺は普通の人間じゃない。」
男の撃ちぬかれた風穴がみるみる塞がって行く。
???「この街の秘密を知ったからには生かしておけないな。」
男はグロークに向かって銃を連発した。
グロークはそれを危機一髪の状態でかわした
グローク「(くそっ!銃を撃てるスキが無い!)
足元を撃たれたグロークは精一杯の力でジャンプをした。

???「かかったな!空中では身動きはとれまい!」
グローク「!?しまっ・・・」

ドキュゥゥン…

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