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初めに、ご挨拶

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 やあ、はじめまして。私は冒険家の「マーク=クラウゼン」もう四十半ばの中年になるね。
まずは本誌を手に取っていただいて非常に感謝しているよ。
ひょっとしたら過去の私の著書「古代遺跡の窓にて」や「おかまいなく、行く」等でお会いしているかもしれないが、
すまないね。これはまあ始めの決まり文句みたいなものだ。そう、コーヒーを飲む前に砂糖を入れるような、ね。
なに?ブラック派?これは失礼!そう甘くはないということか。
 
 今までの本では無機物・遺跡の中身やそれにまつわる文化を紹介してきたが、今回は「生物」にスポットを当ててみた。
空中都市で暮らす人魚やドワーフ工場地帯の人々。私はせわしなく世界を飛び回ってきたが、ゆっくりじっくりと長く滞在したことは少ない。
そこで腰を据えてその土地ひとつひとつ、そこで暮らす人々を見て感じて聞いてみようと思い立ったわけだ。
するとどうだろうか、雑踏のリズム・声が良く聞こえそれはやがてひとつの形になっていく。雑踏は雑踏であり、雑踏ではないのだ。
 際立った形を面白く伝えていきたい。新たな試みがスタートしたのである。

 この旅で出会った全ての人、そしてこの本を手に取ってくれた諸君に幸あらんことを願う。
    *
中肉中背、ちょいヒゲの冒険家「マーク=クラウゼン」
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