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第2話

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こいつの名前は今崎保世

何を考えているのか全くわからない奴
いつも授業中に肘を机の上につき教科書も開かずノートもとらず手を組んで、50分間授業が終わるまでずっとこの体勢のままだ。

まぁそんな奴だからクラスではかなり浮いている。
あいつがクラスメイトと話しいる姿なんて誰一人見た事も無いしあんなんじゃ友達なんて誰一人いないだろう。誰もあんな奴に近づこうともしない。気味悪がられている。

俺もクラスでは地味な方だがあいつとだけは同じカテゴリーに入りたく無い!
少なくとも俺はあんな奴とは違う!それだけは言い切れる

そんな今崎の噂は学年の枠を飛び越え上級生にまで届いていて…
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今崎の噂を聞き、ついに上級生が俺のクラスにやって来た。

上級生は今崎の机に向かいからかい始めた。

上級生に萎縮してなのかクラスの全員が見ない振りをしていて
次第に教室は上級生達の会話しか聞こえなくなり異様な緊張感が張り詰めていた。

だが今崎は表情一つ変えず机に肘をつき手を組んで一点を見たまま微動だにしない。まるで上級生なんて眼中に無いみたいだ…

「なんて奴だ…今崎!!」
俺は心の中でそう呟いた。
俺にはあんな事出来ない…上級生に…しかも3人もいる…
上級生にもああ言う態度を取れる今崎の気の強さに少しだけ俺は感心した。

だが今崎の態度に上級生の怒りは頂点に上がり
ついに上級生は今崎の胸ぐらを掴み今崎は廊下に連れていかれた
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廊下全域にまで上級生の怒声が響きわたった。

その怒声を聞きつけ他のクラスの生徒まで廊下に表れ
廊下はこの今崎と上級生のやりとりの見物客で溢れかえっていた
俺もこの結末がどうなるか密かに楽しみであった。

上級生の怒声に流石に今崎の表情も歪んだ

「世界を…この腐った…世界を…俺が…作り変える」

蚊がなくようなか細い声で今崎がそう呟いた。

「あっ?」

「今何つった、こいつ?」

上級生には聞き取れていなかった。

「意味不明な事言ってんじゃねーぞ!!」

そう言うと上級生の右ストレートの強烈なパンチが今崎の顔面の真正面に炸裂した。
今崎は廊下に仰向けに倒れ込み、鼻の周りには鼻血で真っ赤になっている

「ちっ気持ち悪いんだよ」
上級生がそう吐き捨てるように言うと上級生はさっていった。

今崎はゆっくりと立ち上がり鼻血を制服で拭い
まるで何事も無かったかの様にまた自分の席に着き
机を肘につき手を組んで一点を見つめていた。

何だか今日1日はすごく不思議な経験をした気がした…
だがサプライズはまだ終わっていなかった…




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