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七月二十九日更新ニノべ感想

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・七月二十九日のニノべ更新・五作品

 うだるような暑さの中、皆さまいかがお過ごしでしょうか。鹽竈です。
 小説の感想ってのはあれですね、大変ですね。第一回を経験してそれがよくわかりました。ちょっとナメてました。
 しかもいざやってみたのを見返してみると、偉そうな態度のわりに大したことも書けていないという有様。もうちょっと語彙が豊富になれればいいな。まあ、それも他所様の作品を読むことで増やしていきたいという、この作品感想の目的の一つとしてあるわけなので…頑張って読んで頑張ってより良い感想を書けるようにするということで。
 そんな前回の反省を活かしつつ第二回ニノべ感想やっていきたいと思います。
 七月二十九日更新の作品は五つ。

 ・『魔法少女アリス The Killing』
 ・『トゥー・レイト・ショウ』
 ・『ソナタ』
 ・『目覚める町と眠らない爆弾』
 ・『日替わり小説』

 前回より一つ少ないけど文量的には下手すると倍くらい増えましたかね!
 やばい、これはヤバい。特に上から二つ目の新手がかなりヤバい。まだちらっとしか見てないけど大長編だアレ。毎日更新の日替わりと六十話超えのソナタでもう手一杯なのにそれ以上はいけない!
 とりあえず前回通り二週間程度お時間頂きまして、感想書いた作品から順次乗っけて更新していく方向でよしなによしなに!
 よぉし、読むぜー超読むぜー。

   「魔法少女アリス The Killing」   作者:どんべえは関西派

   【作品内容】
 昨今において、もう魔法少女というタイトルはダークな印象を内包する単語と化してしまいました。この作品もその影響を受けてか、まるで魔法少女らしい出だしではありません。だって主人公開始早々エグイ死に方してるんですもん。
 生きたかった、生きていていいのだと言われたかった少女が世界に何を求めるのか。ちょっとファンタジー臭のするこの作品を第二回感想の初手として行きます。


   【物語詳細】

   『終末』

『 生きていていいのか。
 誰にでもなくそんな疑問を投げかけた女に返る答えは無く、大量の血を体外へ溢れ出させて女は身に迫る死を実感する。
 絶命を急ぎ刃を首元へ向けた女は、ふと自身の本心に思い当る。
 生きていてもいい。
 そう、自分ではない誰かに言ってもらいたかっただけの、たった一つの本心を、斬首する間際に女はようやっと認めることが出来た。』

 なんでこの人こんな大怪我してるんでしょう。バトル?バトルなのこれ?大丈夫?もしかしてこれ円環の理に導かれる系だったりするの?魔法少女だし。
 こういう生死のなんやかんやは自分も学生の頃によくよく考えていたりしましたね。そういうの多感なお年頃だから。
 第一話にして死んだ主人公(?)は次でどうなるのか。


   『ベリアル 出会い その①』

『 母親を事故で亡くし、以来身元引受人となった男からあらゆる面での虐待を受け続けてきた赤城アリスは、何に関心を示すこともなく世界を惰性で生きていた。
 授業時間全てを保健室のベッドで過ごしたアリスは、ふと思い立って放課後の屋上へ向かう。
 あらゆることへの興味を消失させたアリスがなんの面白味も無い町を屋上から睥睨していた時、背後から奇妙な存在に声を掛けられる。
 ベヒーモス・クライシスと名乗るこけしのような外見の人ならざるもの。そのこけしが、アリスが魔法少女に選抜されたことと、その使命をもって世界を救ってほしいという突拍子もない話を持ち出してくるのを、冷めた瞳でアリスは一蹴するのだった。』

 ちょっと予想よりキツイ設定だなアリス…。虐待受けてボロボロの女の子とかに興奮する性癖は持っていないもので、文字だけでも結構個人的には来るものがあります。
 クライシスも人選はしっかりした方がいいんじゃないですかね。もっと希望に満ち溢れた少女とかが選ばれるべきでは?何か選抜条件があるのかもしれませんけど。


   『ベリアル 出会い その②』

『 クライシスの物言いには有無を言わさぬものがあり、持ち出された交渉材料を前にアリスは半ば強制的に魔法少女としての使命を架される。
 魔法少女としてアリスが成さねばならないことは、クライシスが対立を示唆する存在スパラグモスと正体不明のオモバギア、これらの殲滅というものだった。
 契約関係を結び、アリスは闇に沈み込みながら魔法少女としての存在を構築する。』

 もうこれ魔法少女っていうか魔女でよくない?大昔のおどろおどろしい印象の魔女ってのがこの話での魔法少女という枠組みでしっくりきます。まあ、ここ最近はダークな内容で魔法少女銘打っておけば食いつきもよくなったりしますからね。そういう意味では魔法少女のままでいいのかも。
 選ばれた理由はやっぱり適当でしたか。クライシスってヤツはちょっと自分勝手な印象。言うこと聞かないなら唯一の肉親殺すぞとか無茶苦茶すぎる…。そもそもアリスがこんな酷い状況なのに妹は一体どこで暮らしているんでしょうか。離婚した父親の方に引き取られたのかな。
 敵の親玉?は月の裏側にいるとか。八つあるってことは敵も八人?スパラグモスってのは敵の総称だったりするんですかね。


   『ベリアル 出会い その③』

『 晴れてクライシスとの契約を完了させたアリスは、特に何か感慨を抱くこともなく帰路につく。その途中、アリスを呼び止めたクライシスは付近にいるという最初の敵の存在を告げた。
 大通り、車道を挟んだ向かい側にいたのは隣町の中学校の制服を着た同性の敵。対話の余地すら見せず変身を遂げた相手に自身も戦意を見せるアリス。
 魔法少女特有の戦闘コスチューム、魔導麗装の展開を確認して能力の説明を始めるクライシスだったが、満足な説明を終えるより前に戦闘は開始された。』

 殺伐としてるなあ…。そういえばこの子中学生だったなーとも思いました。魔法少女って小中学生がやるのが主流なんですね、やっぱり。
 周囲には関係の無い一般人が多くいる大通りのようですけど、多分この魔法少女らはそんなことはあまり気にしないでバトル始めそう。元々生きる気力の薄い者同士っぽいですし、他人の生き死にとかも興味無さそうです。
 心理描写はともかくとして、情景描写や身体描写がもう少し細かく欲しいですね。


   『ベリアル 第一戦 その①』

『 二人の魔法少女が一太刀交わし合い、次いで攻防を展開しようと互いに握る武器に力を込めた時、それを横合いから邪魔する者がいた。
 相手方、スパラグモスの魔法少女には車道上に出てきたことで通行できなくなったドライバーが、そしてクライシスの魔法少女ことアリスへは興味本位で近付いてきた一般人が。
 双方殺し合いの最中に余所見をするわけにはいかずども、それを理解できるほど周囲の人間達は賢くなかった。しつこく付き纏う一般人に苛立ちがピークに達したアリスは、一切の躊躇も無く持っていた剣の切っ先を男の腹へ沈ませた。
 この世界へ期待も希望も持っていない暗黒に染まる少女達にとって、安穏を維持する世界への遠慮や手心などといったものを持ち合わせる道理は無い。』

 アリスがかなり歪んだ子で見てて怖いというよりかは不憫という感情が沸き起こって来る。本質でこれなら仕方ないんだけど、多分これ虐待で性格捻じ曲がった結果なんだろうし…。レンゲとかはどうなんだろう、似た様な境遇だったりするんでしょうか。
 あとこれ事後処理どうするのか。もう大惨事なんですけど…。


   『ベリアル 第一戦 その②』

『 周囲一帯から一般人の消え失せた大通りで、人外の力を振るう少女達の戦闘が勃発する。
 相手の挙動に不審な点を見出したアリスは、それを見極める為にある行動に出た。
 そうして左腕一本を犠牲に相手の能力を看破したアリスは、あっさりと決着の一手を打つ。』

 腕一本切り落とされたのにわりかし冷静なアリス。魔法少女としての能力も簡単に使いこなしているし、適応力が高いですな。
 もうちょっと派手にドンパチやるのかなーと思っていたら、どうも決着がついた様子。話を切る地点はもう少し考えた方がいいかもしれませんね。少し中途半端な切り方かも。


   『ベリアル 第一戦 その③』

『 相手の魔法少女を上と下とで両断したアリスは、敵の絶命を見届けてからふと自身の内側から込み上げて来る感情に気付く。それは長らく忘れていた「楽しい」という心。
 狂ったように笑い続けて、アリスは人殺しの快感にしばし酔いしれる。魔法少女として人を殺し続けることを決めて、その目は未だどこにいるのかも知れぬ次なる敵へ向けられる。』

 目的の為には無感情に駒を扱うように魔法少女をこき使うのだと思っていたクライシスも流石にドン引きでしたね。
 歪みに歪んだというか、一周回ってこれがアリスの本性なんじゃないのかと思えてきました。なんだかんだで人を殺すこととスパラグモスを殺すことで利害の一致が発生したこのコンビは今後どうなっていくのでしょうか。個人的には完全にクライシスが人選を誤ったとしか思えません。これ今後の犠牲者も絶対魔法少女だけに留まらないだろ…。


   『アドラメレク』

『 それはスパラグモスの魔法少女―――青木蓮華の人生。その追憶。
 何もかもをも諦めてきた。諦めさせられてきた。それは何故か、それは誰のせいか。
 誰を咎めることも誰に責任を求めることも出来ず、青木蓮華は恨み嘆くことすら諦める。
 そんな折に現れた、スパラグモスと名乗る異形の者。その出現こそが、蓮華の人生に終着をもたらす存在だった。
 彼は提案を呑んだ少女に告げる。それは青木蓮華という人間の短い一生を端的に表すにもっとも適した言葉、「諦念」を象徴するアドラメレクの悪魔。
 背負う悪魔の名に恥じぬ、諦め切った死を少女は笑って受け入れた。』

 蓮華もアリスと似たような境遇だったってのは当たってました。こんな終わり方で蓮華は本当に良かったんですかね?
 初めから終わりまで諦めのみで生きて来た少女としては、らしい終わり方だったのでしょうが…なんともやりきれない気分にさせられました。
 スパラグモスの一柱を折り、残りは七つ。


   『ベリアル 学校 その①』

『 魔法少女としての初仕事から二日後、嫌々ながらも学校へ向かったアリスはいつも授業時間の全てを消費している保健室の鍵が閉まり保険医が不在の旨を知り絶望する。
 仕方なしに自分のクラスへ向かうと、アリスの机には死者を弔う献花が活けられてあった。典型的なイジメを行っていたのはアリスを目の仇にする少女宝樹。陰湿なイジメを受けて、アリスは不愉快げに瞳を細めるのだった。』

 やめとけ殺されるぞぉ…(小声)。
 ヤバい、宝樹とかいう馬鹿女がアリスの手でブチ殺される未来しか見えない。流石に学校内でそんな惨劇を起こさないとは思いますけど、歪みっぷりが半端じゃないからなー…。
 ハラハラしながら次話へ。


   『ベリアル 学校 その②』

『 女子トイレで宝樹の取り巻き二人に絡まれ水を浴びせられる中、ふとした一言に不快感を覚えたアリスは魔法少女の力で取り巻き共を殺すことを思い付く。それを邪魔したのはクライシスの叫び声で、続けて放たれた敵接近の報告にアリスは即座に行動を起こした。
 またしても一般人の多い学校内というフィールドでの戦闘にもお構いなく、二人目の刺客へと溜まった鬱憤をぶつけるように闘いは始まる。』

 はい死んだ。でも宝樹は助かりましたか、運の良い。
 また大勢死にますよコレ。間違いない。どうせ今回の敵もちょっとイカれてるんでしょ?
 しかしまあ、最初はいきなり無関係の少女を問答無用で巻き込んだクライシスは酷いヤツだと思っていましたが、今では一番の良識人(?)だという認識になりかけているのが恐ろしい。周囲がクズとか狂ってるのしかいないと相対的にまだ真っ当な常識を持ってる者が途端に人格者に見えてきてしまいますね。


   『ベリアル 第二戦 その①』

『 突如襲撃を仕掛けて来た魔法少女との戦闘の中、まるで意に介さず巻き込まれ爆ぜていく生徒や教師達の死骸が宙を舞い飛ぶ。
 耳をつんざく悲鳴や怒号、飛び散っていく血肉。その中で愉悦に染まるアリスの狂気に満ちた笑い声が混じる。無数の命を奪いながら攻防を続け、アリスは銃を扱う相手の能力を見抜く。
 勝利を確信して攻撃を放とうとした瞬間をクライシスが妨げ、彼はアリスが敵の能力を暴けていないこと…すなわち固有技能である能力学習が発動していない事実を忠告した。』

 この子達はほんと、会話を放棄してますね。もうちょっと、ねえ?相手の意図とか目的とか、対話を試みてもいいんじゃないです?出会い頭にいきなり『死んで』は唐突過ぎて。
 能力学習、コピー能力は案外緩い定義で会得できるんですね。範囲切断もあっさりパクれちゃったし。
 銃使いの魔法少女もさほど強く思えるような描写も無かったですが、前回の斧使いよりも強いということであればもう少しその辺りを細かく書いてほしいです。能力の扱い方が前のヤツより格段に巧いとか、戦術の練り方が玄人クラスだとか。


   【人物】
 とりあえずおかしい。みんなおかしい。
 主要な人物はどっかしら大体おかしい。
 いやおかしいこと自体は別にいい。狂気の渦巻く殺し合いの話であればむしろ狂っているレベルが高いことはキャラとしてのアドバンテージにすらなりますから。
 ただ、どっかしらおかしいにしても、その狂い方がほぼ同じなんですよね。魔法少女であれば、殺すことに躊躇いが無いことや街中で戦闘をおっぱじめるような常識の無さ。共通項が多いんですかね。
 同じ『殺しに迷いが無い』という狂気においても、たとえばアリスのように歪んだ結果人殺しに快感を覚えるタイプだったり、相手を同じ人間だと認識していなくて羽虫を叩き潰すような感覚で視界に入った人間を殺す意識の共感が出来ないタイプだったりと、色々あると思うんですよ。ただ世に絶望して魔法少女化、そして人殺しに罪悪感を覚えないだけ、というのは少し飽きてしまうかなと思いました。
 展開上、少なくとも未登場の魔法少女は最低でも六人。そしておそらくその大半が頭のおかしなヤツなのでしょう。これで残りの少女が全員この手の狂気に染まっているだけのキャラだった場合、自分であれば三人目でもう飽きます。だからもう少しキャラクターに癖というか色を与えてあげるといいかなー、と。


   【文章】
 まず思ったのは、句読点をしっかり付けましょう。文の最後に『。』が無いと意図的に切っているのかそうでないのかがわかりません。連続する文の中ではしっかり付いているので、文の終わりにも付けたほうがいいですよ。それと文中で一度切って、それからスペースを空ける必要も無いかなと感じます。
 たまに接続詞が抜けているのも気になります。~で、~は、といった具合に何をどうしたかを説明する場面でたびたび繋げる文字が無いと読み進める途中でおや?となります。ことバトルものでは勢いが大事です。盛り上がる場面でこうなると蹴躓いて読み進めるペースが乱れてしまい勢いも失速してしまいます。
 あと誤字脱字も多いですね。漢字の打ち間違いや意味の通らない単語の出現が目につきました。
 表現方法も少ないような。光弾を撃った時の表現が爆発四散を多用したり、魔導麗装や武器や光弾を生み出す時も顕現という文字だけで表してしまっています。もう少しこう、表現の幅を広げてみれば如何でしょう?せっかくの魔法少女もの、コスチュームの出現方法くらいは凝ってもバチは当たらないですよ。だって変身シーンは醍醐味だもの!


   【ざっくり感想】
 なんか色々言ってしまいましたが、でも直すべき部分を直せばより面白くなると思うんですよ、はい。
 もちょーっとキャラを好きになれるように、思い入れを込めればより魅力的になると思うし、戦闘シーンだってもっと臨場感出せたりするんじゃないでしょうか。ほんと偉そうなこと言ってばっかだな自分は。
 でもでもせっかくの感想の場なので、遠慮とかそういうのは抜きの方がいいと思うんです。だからあれやこれやと言わせて頂きました。癪に障ったらごめんなさいです。
 アリスの能力コピーは条件もそこそこ厳しめだし、相手の能力次第でも戦闘はより心理戦となったり情報の探り合いとなることもあると思います。そういった場面で、如何にして相手の口を開かせるか、能力の情報を引き出すか、という辺りで頭を巡らせることは作者にしかできない特権です。楽しみつつ、悩みつつ!相手をこう出し抜いてやれば盛り上がるぞ、緊迫するぞ、という思考を常に持っておくと、書いてて楽しくなるんじゃないでしょうか!
 ちょっと熱くなってしまいました。でもそういうことなんです。作者の方々には、そういう物語を作る上での熱意や意欲というものを高く持っていてほしいなーと。きっと、そうすれば必然と文章を生み出す力は上がっていくはずです。絵を描くのと、こういう部分は共通してますかね?
 長々と腹立つ文章を連ねてしまい申し訳ないです。というわけで、これで魔法少女アリスの感想を終えたいと思います。次の更新、合わせてくれなくても読みます!
11, 10

  


   「 トゥー・レイト・ショウ」   作者:えろま

   【作品内容】
 ついに来たエロ小説!第二回ニノべ感想の中で最難関だと思っていますコレ。なので早い内に読んでおきたいと判断しました!
 とりあえずざっと読んでみて思ったことは、長いの一言。そしてこれが適当な文章で作られた中学生の妄想みたいなエロ小説なら適当に流し読んで感想も書けたものでしょうが、この作品そうもいきませんでした。何故ならば、普通にレベルの高い官能小説だったからです。
 新都社でここまで詰め込まれた官能はそうそうないのではないでしょうか。馬鹿にしているのとかでは一切無く、純粋にこのジャンルを突き詰めて書き連ねてきたえろま先生はとんでもないと思います。絵でエロを表現するのよりも文字で表すことの方が遥かに難しいと考えている自分としては是非とも頑張って全て読んでみたいと思いました。でもすみません他の作品も押しているので、ひとまずは手短に読み終えたいくつかの短編や中編あたりから感想を始めていきたいと思います。


   【物語詳細】

   『マウス・トゥー・マウス』

『 少年は少女に告白した。理由はそれほど深いものでもなかった。そして少女も予想外にあっけなく、その告白を受け入れた。
 振られることを前提に考えていた少年・草刈慧は面食らってしまったが、告白した相手である上倉かなめが続けて放った忠告めいた発言に眉を顰める。
 彼女は奇妙なことを二つ口走ったのだ。曰く、付き合うからには必ず結婚まで遂げること。いや、二つ目を聞いたあとではこの一つ目程度は奇妙の内にすら入らなかった。
 かなめは、自身を妖怪と自称したのだ。それもかなりの異形であると。
 それを半信半疑で受け止めた慧が真実を知るのは、その日の内に彼女の家へ招かれてからであった。』

 学校の怪談はオープニングの方が好きです自分は。きみのこーとーわたしのこーとー。天邪鬼がカッコ良かったんですよねぇ。
 まあそんな話は置いといて、慧の肝の据わりっぷりが半端ないですね。自分だったらいくら可愛い女の子でも腹が裂けて牙と舌が現れたら泣き叫んで逃げます。それだけの肝の持ち主だったからこそ、異形とも結ばれたんでしょうけども。
 ヴァギナ・デンタータ……有歯膣、牙を持つ膣などと呼ばれる民間伝承の一つですね。男としてはかなりモノが縮み上がる怪物ですが、今作では外見は可愛らしい少女のようで。
 性交相手がかなり特異な存在ということで、エロに関してもその辺りはアブノーマル?な感じに仕上がっています。だがしかし、その手のプレイに興味のない人間が見てもただドン引くだけでなく、きちんと興奮させてくれる辺りがやはり官能小説として完成されているなと感じました。事実自分は興奮しました。お恥ずかしながらね!
 かなめをただの人外としてでなく、一人の少女として見てくれている慧の男らしさにちょっとグッと来ました。コミカルな性格である慧だからこそかなめも心を開いて愛することが出来たのでしょう。エロだけでなくきちんとストーリー性もある短編で非常に読み応えがありました。自分も体内でドロドロになるまで愛されたい!!


   『祓魔の血脈、滅鬼の器』

『 代々から祓魔の力を継承し続けてきた日ノ本お抱えの一族、瑙乃家。
 その強大な力を初代から衰えさせない為に、この家では当然のように近親交配が行われていた。しかし、それは決して瑙乃家の女を選りすぐって孕ませていたわけではない。
 七百年前より、歴代当主は元より瑙乃家の男を産んできたのはただ一人の女。ただ一人の妖。
 祓魔の一族の大元である瑙乃光時に討たれ、調伏させられた偉大なる大妖怪の末路が、その家の深部にはあった。』

 一族の男は総じてロリコンでペドフィリアなのか…なんて恐ろしい家だ。
 濡尾花凛光女、でしたか?似たような語感で歌舞伎の露尾花野辺濡事というものがありますが、もしかして元ネタはこれかな?関係ないか。
 官能小説なのにいやに祓魔とかの設定が凝ってて凄い(小並感)。もうこの設定で悪しき妖怪と戦うお話作れちゃうんじゃないですか?
 三つ子兄弟の中で光海だけ飛び抜けて性癖ぶっ飛んでて笑いも引き攣るレベル。子宮引き摺り出すとか同人誌でもそうそう見ないですわぁ…。
 そんなイカれた光海が自身でも言っていたように、この瑙乃家はかなり特異な環境にあるせいで人格や性格が歪みやすいようですね。まあ母親が妖怪でその上さらに祖母で妻だったりしますからね、しょうがないですね。
 愛の形は人それぞれ、ということなのか光陸は望んでいた結果にも関わらずいまひとつすっきりしない末路でした。花凛ちゃん可愛いけど可哀想。
 初代様のエピソードもちょっと見たかったですね。


   『女中の袖に手を入れて(完結)』

『 酷い環境の娼館で薄汚い性欲の捌け口にされ続けてきた年端もいかぬ少女マルカは、突然現れた富豪の青年に高値で買い取られたことに疑念を拭い切れないでいた。
 青年の住む館のメイドとして主に性欲処理を行うことを告げられたマルカは、そこで実質的なメイドとしての働きを見せる機械のような冷たさを感じさせる満月と、この館の主である青年ハルとの三人暮らしの中で徐々に心が満たされていくのを実感する。
 それはマルカが下衆な男共に犯されるだけだった日々の中で切望していた家族の温もり、彼女の求めていた幸福の形そのものだった。』

 女中シリーズ三つもあったから、とりあえず完結済みのものを読了させて頂きました。多分これが最初のやつかな?
 その前に見た二つが似たようなヤツだったから、あーどうせまた人外とか化物とかと変態チックでアブノーマルなプレイがおっぱじまるんだろーなーとか思いながら見始めました。
 ちょっと泣きそうになったんですけど。
 いやアブノーマルが過ぎて見るのが辛かったとかそういうんじゃなくて、単純に物語に感動してしまいました。なにこれ、官能小説じゃなかったの!?
 やめてください自分こういう系弱いんですから。マウスと祓魔で完全に先入観刷り込まれてたせいで余計に不意打ち感が半端なかったです。くそっ目頭が熱い…!
 単純にエロシーンもさることながらマルカ・ハル・満月の関係性や過去のシリアスとかが相まって色々とやばかったです。ハルに対するマルカの純愛と満月の異常性愛で一度に二回おいしいお話になっていると思いました。
 物語がこの話だけずば抜けているような気がしましたが、きちんと異常なまでの変態プレイもきっちり押さえてある辺り、この作者さんは顧客のニーズにしっかりお応えしてくれる人なんだなーと思いました。でも自分は純愛好きなので心情的にはマルカのドン引きに共感してました。
 

   【人物】
 短編二つと長編一つを読みましたが、どう考えてもマルカが正妻メインヒロイン大正義だったんだよなぁ……。というか、かなめと花凛が人外の常識外れ過ぎて自分には次元が違うんだなと突き付けられました。でも性欲は刺激されました。
 キャラクターの練り込みがしっかりしているので、それぞれの話でもきっちりそれぞれの輝きを保ったままでいられるんだなと感じます。まあ短い人生を喰われて終えることに一切の躊躇いを見せない慧や光陸とかはちょっと頭おかしいんじゃないかと思わないでもないですが、そういう世界観なので仕方ないですよね!


   【文章】
 普通ネット小説って多かれ少なかれ粗があるのが当然だと思っているのが自分の感覚なのですが、なんだか久しぶりに書店で買って来た小説を読んだような気分になりました。
 言い回しや表現方法に無理なくすんなり頭に入って来るわかりやすさがあり、それでいてシーンの動静やシリアス・ギャグの書き分けがとても上手い。空気を読んだギャグはあっても読まないギャグが無いという感じでしょうか。あるべくしてあった必然というか、無意味にふざけた結果滑って萎えるような場面が無かったです。自分的にはね?
 そして本命のエロ。あなたもしかして異世界で触手攻めとか拷問で快楽攻めとかされたことあるの?聞きたくなるような生々しさのある文章でした。頼むから幼女を異常性癖で犯し尽くした経験があるからこそ書けましたみたいなオチでないことを強く願います。もしそうだったら鹽竈を呼んでください混ざりたいです。


   【ざっくり感想】 
 結果としては最初に抱いていた懸念は一切消えました。今は晴れ晴れとした気分で言えます。これは良い官能小説だぞと。
 自分はたまにギャルゲーエロゲ―を嗜むのですが、キャラに重きを置くがあまりに主人公とヒロインとの関係性や展開、物語がすっかすかになってて『なんでコイツらたいしたイベントや過程も踏んでいないクセに相思相愛でラブラブしてんの?』と意味不明っぷりに半ギレしたりすることがあります。
 ようするに、相手を好き好きになるのなら相応の理由がいるだろうということです。世に溢れている官能小説でも言えることでしょうが、相手のモノが規格外の大きさだったからって、それを強引に挿れられただけで許嫁や夫がいる女があっさり堕ちるのは流石におかしいだろ!!と声を大にして叫びたくなる時があるということです。
 いいんですよ別に、ただ性欲を発散させたいときに使うだけならそれでもいいんです。でも個人的に好きなキャラや世界観の作品だったりしたときにこの例が適用されちゃうとうーんってなっちゃうんです。
 …あれ、話が逸れましたか。まあそういうことなのです。
 そういう点ではこの作品は良かったのです、とても。この作品ってか、もうこれ個人的には女中の話になってる気がしますね。女中シリーズは残りの二つもお盆休みに読みます。
 そんなわけでえろま先生のトゥー・レイト・ショウの感想は今回はこの辺りにさせて頂きます。これも時間を見つけて残りの感想書き上げられたらいいんですけどね…。

   「ソナタ」   作者:三浦

   【作品内容】
 二度目の感想になります今作、更新合わせて頂きありがたや。
 今回は三十七話、日常編の終わりまで読みましたので感想をば。この段階で既に日常からかけ離れている感がありますが、これ以上離れて行くといっそファンタジーになりそうです。


   【人物】
 他校の番長である鉛との戦いから先を読みましたが、相変わらず出て来るキャラはぶっとんだ連中ばかり。飴中毒の小学生に殺し屋その二、元殺し屋の爺さん。幼女に恋をした番長(人物紹介によるとロリコンではないらしい)やナルシスト通り越した病的な自尊心まみれのバスケ部エースと選り取り見取りで変人揃いです。マトモな人間が透しかいねぇ!!
 他には意外と出番のあったマジヤベー子。ただの千歳の取り巻きモブだと思ってたのにマジヤベー活躍をしてくれたのでとてもマジヤベーと思いました。
 あとは針入高校や瑪瑙高校の不良共とか?明らかにその他多数の名前すら無い連中のクセにやけに面白かったりします。針入の連中は番長のこと筋肉以外全然敬ってないし、瑪瑙の連中は度々飽きもせず電車乗り次いでやって来るし。学生の身分では電車賃も結構なものですからね。
 巻き込まれるだけだった透もついに心情的に動き出し、強くなる為にやたら文字の可愛らしいジジイに弟子入り。ようやく主人公らしくなってきますかね!?現状主人公枠はほとんど光に取られっぱなしですからね。頑張れお兄ちゃん。


   【文章】
 文章に関してなんですが、更新分までを全然追い付いていないこの段階では、前回指摘した以上のことは出せません。前と同じく文頭を一字空けたり、漢字間違えを直したり、文章の構成を打ったあとにもう一度見直してみるとかでしょうか。
 さらっと前に小出ししたイベントやフラグを回収しているところが目を引いたりします。飴を取られて発狂する小学生女児をおとなしくさせる為に、ずっと前に従姉から送られて来てた飴の話が出て来るなんて思わないでしょう!あんなん光がデブる話の一部として消化されて終わりだと思ってましたよ。
 

   【ざっくり感想】
 やっぱり個人的にこの作品で面白いと思うのはキャラ同士の掛け合いですね。一悶着ある度におかしなキャラが増え続けてえらいことになってます。最初は透(光)と敵対する刺々しい関係の相手ばかりでしたが、最近では協力関係になったり友人になったりして、曖昧ながらも一つの勢力として成り立ち始めている気がします。
 日常編と銘打つ章が終わり、次は大学病院を舞台?として話が展開されるようです。
 三十七話終了時点で若干不穏な空気になり始めていて、少しばかりシリアスの香りが。喋る犬とかなんかおかしな存在も現れ始めたけど、落ち着いて考えてみても殺し屋や幽霊が平然と出て来る世界でなら別にそれほど驚くことでもないんだなーという結論に至りました。あれほんとにこんな結論でいいのか?
 次章からさらに苛烈になる気配のあるソナタ、出来ることなら各キャラも今後出番を与えてあげてください。千歳なんかバスケ以来ポンコツナイフ投げ機と化しているし忍とか強キャラって話なのに全然出番無いですし!
13, 12

  


   「目覚める町と眠らない爆弾」   作者:宮城毒素

   【作品内容】
 前回にて同作者の作品『どろまど!』の感想を書かせて頂きましたが、今回更新されていたのはこちらの方でした。一話分の内容が少ない為、この作品も【物語詳細】を省いて一括したいと思います。


   【人物】
 『どろまど!』を読んでいても思ったことですが、宮城毒素先生はちょっと病んだ女の子が好きなんでしょうか?未だ今作を含め二つしか読んだことのない自分ですが、未だ正気の女の子が出て来た記憶がございません。
 紗霧ちゃん腹黒過ぎて怖い…。どうして父親を殺そうとしたのかもよくわかっていませんし、何故町ごと死のうとしているのかも不明です。踏破を道連れにしようとしているのは寂しいから?それともまだ何か腹の奥底に押し隠しているものがあるのでしょうか。
 踏破なんて実質的に小火騒ぎしか起こしていないのにその後延々と邪険な扱いを受けていい迷惑ですね。でも前科者は煙たがれるし、疑われるのも仕方がないことなのかな、とも思えます。
 息子への接し方は良いけど、これ根本的に名前を付けた父母が悪いんじゃない?でも踏破って名前なら全然問題ないんじゃないかなぁ…少なくともイジメを受けるような名ではないですからね。
 そうなると踏破自身のメンタルの問題ですか……自分も古めかしい名前(よく『昭和生まれみたいな名前』って小馬鹿にされます)ですけど、別に放火するほど追い込まれたことないです。要は気の持ちようですね!


   【文章】
 この作者さんの文章は、どちらかといえば文芸新都側のそれなんじゃないかなって感じます。なんとなく、ニートノベルに並ぶ作品群から発されているラノベ的な香りをこの作者さんの作品からは嗅ぎ取れない気がします。
 全体的に台詞よりも地の文に重きを置いていて、それほどぶっ飛んだ設定や世界観ではなく、適度な不気味さや奥深さを演出している。…おそらくその辺りが自分的に文芸に近いなと感じた要因なのだと判断しました。
 小学生、中学生、高校生と順繰りに話が流れるわけではなくバラバラに場面が展開されていくのが少し頭に入りづらかったですね。さらっと時間が先に進んだり過去に遡ったりすると頭の弱い鹽竈のような人間は軽くパニックになって疑問符浮かびまくりになります。完全な偏見ですが、こういう突拍子の無さもどことなく文芸を匂わせますね!


   【ざっくり感想】
 今現在の更新段階では散らばったピースが未だ嵌まり切らず、さらに欠けているピースも多数ある状態。ですのでまだなんとも言えないのが正直なところです。
 放火、殺人、爆破心中(?)と様々に罪を重ねて行く紗霧とそれに巻き込まれる踏破の今後が気になります。が、おそらくまだ核心には触れないんだろうなぁという予感も少し。もうちょっと過去と現在を織り交ぜて話をややこしくしてくれそうです。
 自分としても、もう少しきちんとした内容情報が欲しいところではあるので、少し短めにはなりますがこの辺りで感想終了とさせて頂きますごめんなさい!

   「日替わり小説」   作者:天馬博士

   【作品内容】
 これに関してはもはや作品内容すらいらないような……見ての通り、毎日更新の短編小説集ですよとしか…。
 こんな感想殺しの作品、一体どうすりゃいいんだ…。なに、一つ一つ上げて感想書いた方がいいの?過労死するよ?精神と時の部屋に引き籠らないと絶対無理だよ?


   【ざっくり感想】
 な、なんとも言えない。
 鹽竈という一個人としては、あまり短編というものは読むのも書くのも得意ではありません。やるのであれば、長々と一つの物語を書いていたい…という願望が強いので。
 ストーリーの厚み、人物の心情や特徴、その他諸々。短い文章でそれらを纏めるのが致命的に下手くそな自分としても、やはりそれっきりで終わる短編というものはどうにも性に合わないといいますか。
 ただ、そういう観点から見ようと見まいと、この日替わり小説というものは一つの話がとても短い。短過ぎるという気さえします。どうなんでしょう、一般的な短編と比べるのはおかしいとしても、なんだか今回感想を書いたえろま先生のトゥー・レイト・ショーの短編を読んでからだと極端に短く感じてしまいました…こういう比べ方が良くないというのはわかっているんですが…。
 小説として見るよりかは、どちらかというと脚本家やシナリオライターが練習や修行で行うテーマを決めた短編作品の束のように見えてきました。この作者さんが一体どういう思惑でこれをずっと続けてきているのかは不明なので本当になんとも言えないのですが、観点をそこに置くことが出来るのであれば、この人はネタを生み出すことに尖った才覚があるかのように思えます。
 ただ、ネタだけでは小説としての定義として如何なものなのかなとも感じます。ハンバーグだって練ったタネだけじゃ食べられないしね!
 起承転結の『起』へと強引に承転結を括り付けているような構成も時折見かけますし、誰であってもあの短文の中で一つの物語を完成まで持っていくのは至難の業なのは間違いないです。
 ですので、この際一日一つなどという縛りを課さなくとも週一とかで構成を練り上げてみるのもいいのではないでしょうか?一日一つを書き上げる脳の回転と時間があればそれも難しいことではないと思います。
 練ったタネをきちんと焼いて、ソースを掛けて、皿に盛り付けて、食卓に出す完了の部分・過程までを鹽竈は見てみたいです。もちろんこんなのは個人の意見であって受け止めるも受け流すも作者さんの自由なのですけども。
 質と量、両立することは不可能とは言わずとも困難極まりないです。ぶっちゃけ普通に仕事してたりするとそんな時間は無かったりします。睡眠時間削れば話は変わってきますが。
 どちらを重視するのかはそれこそ人によります。一月から続けているこの日替わり小説。この無数の量の積み重ねをもって天馬博士先生がどうしようと考えているのか。この集積の帰結をどこに求めているのか。そこに答えがあるのやもしれませんね。
 なんか毎回偉そうなこと書き綴って、見直してから嫌な人間だなーと気分が沈みますね…。
 今回読んだ話の中では、野球部(かな?)のヒーローの話が好きでした。やっぱり王道というかベタな展開や物語が好きらしいです自分。あと最後の台詞で素晴らしき日々というゲームを思い出しました。知ってる人いたりするかなー。
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 はてさてどうにか第二回感想も終えて、ちょっと鹽竈、言っておかないといけないかなって思うことがあったりします。思ったよりコメント頂けたり作者さんが見ていてくれたりしているようなので、この場で。
 この感想は、あくまでこれを書いている人間たった一人が、個人的に思ったことを書いているだけに過ぎません。別に大勢に見せて評価を纏めているわけでも、自身が多数の人達から支持を得ている物書きというわけでもありません。
 だから、自分の書いた感想内容が、その作品のファンの人や作者さんとの間で意見の割れるものであっても当たり前なのです。自分が『この作品の文章力が凄い!』とか『この場面の表現方法がヤバい!!』とか書いてても、作者さんがそれを見て『え、いや別にここそんな着目するような部分じゃないし…』と思っていて普通です。所詮は素人の感想ですからねっ。
 その逆で、特に力を入れて書いた部分を否定的に感想挟んでいたりしても、それは別に気にするようなことでもない。
 何が言いたいのかっていうと、まあ、てきとーな感じで見てくださいってことですね。無論、自分はいつでも作品を真面目に読んで真摯に感想を綴っているつもりですが、それが必ずしも的を射たものであるとは限らないという話です。
 高慢ちきにして傲慢な物言いですが、こんな感想如きに物書きの方が影響を受ける必要性はありません。影響受けてる人なんているのかもわかりませんが、どうしてもコメントが増えて来るにつれて不安になってきてしまう小心者な部分が出て来てしまいました。

 はい、そんなわけで!引き続きいきますよー次は八月十一日!間隔ちょっち短めですが、休みの人も多いでしょうしなんか更新も増えそう!仕事量も増えそうですね!
 次なる作品、新しいのもお待ちしておりますっ。
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