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登場人物紹介(第33話まで)

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キャラクターが増えてきて自分でも混乱してきたので、登場人物紹介(兼メモ)を作ってみました。
一応たまに追記していくつもりはあります。
※平成二十九年一月二十八日 第十七話分まで
※平成三十年二月十二日 第三十三話分まで

【競馬専門紙『駿馬』のトラックマンたち】

・朝川征士(あさかわ まさし)
主人公。34歳既婚。
駿馬関東トラックマンの中堅エースと見なされており、関東ローカルラジオでのレギュラー解説や、中央競馬専門チャンネルなどの各種メディアでの露出も多い。
社内では時計班に所属しているが、いくつかの厩舎も担当しており、時計班と想定班を兼務する業界でも珍しいトラックマンの1人である。
性格は真面目で明るく、社内はもちろん社外の競馬関係者との付き合いも多い。主な担当厩舎は柿田厩舎で、そのためかシャインマスカットへの思い入れが比較的強いか。
11月より採用された伊藤有栖を一人前にしようと心に誓っている。
駿馬の知名度向上を目的として、デジタルコンテンツに取り組む先駆けとなるよう命じられ、そこでは弟子のアリスに逆に教えを乞うている。
2017年の4月からは、自身初のテレビレギュラー番組も始まり、多忙に拍車がかかっている。身重の妻のこともあり、公私ともに慌ただしい日々だが、激務で培われたタフネスで乗り切る。

・伊藤有栖(いとう ありす)
23歳。身長は150センチあるかどうかという、かなりの小柄。髪型はショート。社内の大御所トラックマン、伊藤敏幸の姪にあたる。
11月、駿馬にトラックマン見習いとして採用。その後朝川の弟子となる。スマホで文字を打つのが速く、採時もスマホで行う。
子供の頃乗馬クラブに通っており、騎手を夢見ていたが、当時の安斎咲太の騎乗ぶりを目の当たりにし、夢を断念した。

・五島(ごとう)
33歳未婚。
叔父に元スタージョッキーの調教師を持つ競馬村出身者で、その人脈の太さも生かして想定班で活躍している。ノリは軽いが締めるべきところは締める。担当厩舎は竹淵厩舎、渥美厩舎など多数。
自身も騎手を目指していた時代があったが、騎手を目指すには背が伸びすぎたことから断念。
結婚願望があり、アリスに対して恋愛対象と意識していることをあまり隠さない。上手くいきはじめてきた感も?
『ごっちゃん』『ゴシ』などと呼ばれることが多い。

・田畑嘉隆(たばた よしたか)
ベテラントラックマン。既婚。2人の子供を持つマイホームパパ。
想定班ひと筋のトラックマン人生を送っており、関東では非常に顔がきく。紺田忠道騎手の騎乗仲介者(エージェント)でもあり、騎乗馬を調整している。
駿馬紙上の連載記事『今日の忠道』は好評。

・戸田明美(とだ あけみ)
アリスが入ってくる前までは駿馬のアイドルトラックマンはこの人だった。独身。酒好き。『姐御』『姐さん』とも。
想定班として、付き合いの深い厩舎や騎手に重い印を打つことが多い。ただ、贔屓で打っているわけではなく、取材での感触を大切にしている感覚派。

・吾妻乃梨子(あづま のりこ)
時計班の女性トラックマン。独身。酒好き。
地味な服装に瓶底眼鏡。見た目どおり派手さを好まず、黙々と仕事をし、結果を残し続けていくタイプ。駿馬予想陣の中でも毎年的中率の上位に顔を見せる実力派。彼女の印を頼りに馬券を買うファンも多い。
調教やレース内容で光るところを見せた馬を徹底的に追いかけていくスタイル。

・伊藤敏幸(いとう としゆき)
駿馬でナンバーワンの知名度を誇る看板予想家。メディアで表に出る仕事は駿馬で一番多い。アリスの面倒を朝川に頼んだ。仕事の鬼として有名。ただ、加齢のためなのか何なのか、最近は丸くなっているとも。
現在は時計班だが、かつては想定班を担当しており、その際担当していた安斎調教師(安斎騎手の父親)と公私ともに親しくしている。

・遠藤豊(えんどう ゆたか)
現在の駿馬編集長を務めている。編集業務に専念する傍ら、競走馬の能力を数値化する独自の指数を構築しており、完全データ派の予想家として馬柱に予想も掲載されている。実績を完全無視して本命馬を打つので、全く人気のない馬に遠藤だけが◎を打っていた、ということがたまに起こっている。
以前は時計班の一員だったが、アクシデントのため急遽編集長に任じられた過去がある。

・デスク
編集長を補佐するポスト。駿馬本紙の売り上げを誰よりも気にかけている苦労人。とにかく、中央競馬の売り上げが上がり続けるよう祈っている。
大の海外競馬好き。そのため、駿馬海外競馬版発行の際には予想家として名を連ねる。

・本紙竹田
『駿馬』関東の本紙予想担当トラックマン。本紙の印が新聞の的中不的中の基準となるため、責任はとても重い。
生来真面目な性格ではあるが、本紙を担当することになって以来、プレッシャーに耐え続けているゆえに、さらに慎重な性格に変わっていった。
常に競馬のことを考え続けている、根っからの競馬好き。

・庄田誠治(しょうだ せいじ)
『駿馬』の元看板トラックマンにして前本紙担当。故人。
豪放磊落な人柄で知られ、ラジオ解説では、その声のあまりの大きさから他局の放送に乗ってしまったりとエピソードには事欠かない。
行きつけの中華料理屋のバイト店員だった大学時代の朝川を、トラックマンの世界に招き入れた。
競馬にひたすら打ち込み続け、自身の体調を省みることがなく、ある日突然自室で事切れることとなった。
『駿馬』編集部では今も語り草となる人物である。

【調教師等】

・安斎咲太(あんざい しょうた)
美浦の竹淵厩舎に所属する若手ナンバーワンジョッキー。23歳。
名門竹淵厩舎の主戦ジョッキーとして、多くの有力馬の手綱を取る。厩舎、そして自身の悲願としている日本ダービーを勝つことを目指しており、ザラストホースへの思い入れは人一倍。
アリスとは子供の頃乗馬クラブで馴染みがある。

・竹淵幸二郎(たけぶち こうじろう)
関東ナンバーワン厩舎を束ねる調教師。競馬メディアを超えて各種媒体に多く露出している、競馬界でも指折りの一般知名度を誇る男。その厩舎運営は中小企業経営の理想像とさえ言われている。
安斎には厳しいが、期待の裏返しである。

・古城勝(こじょう まさる)
腕利きの調教助手。竹淵厩舎の番頭格である。
栗東の調教師の子として生まれ育ったが、調教師試験は不合格で父の厩舎を継げなかった。
その調教の腕を見込まれ、竹淵調教師が直々にスカウトし、現在に至る。
スキンヘッド。

・柿田(かきた)
関東の老舗厩舎を率いる調教師。一時期の低迷を乗り越え、GⅠで勝ち負けになる馬を出すなど活躍中。朗らかな性格と笑顔で仏と呼ばれるが、騎手時代は鬼だった。
元所属騎手の紺田忠道とは絶縁状態にあるが、紺田の復活と頑張りを認め、自分から騎乗依頼をかけた。

・紺田忠道(こんた ただみち)
紺田兄弟の兄の方。
柿田厩舎追放以降、2年連続未勝利など引退寸前まで追い込まれるが復活。今では関東屈指の騎乗数を誇る騎手となった。マイジャーニーの主戦騎手だったが、柿田調教師と関係修復。そして、シャインマスカットの依頼を受け、マイジャーニーの主戦を降りた。

・紺田直道(こんた なおみち)
紺田忠道の双子の弟。一度引退していたが、兄の活躍に触発され騎手として復帰。自身に初の重賞勝ちをもたらしてくれたアイゼンスパークとともにクラシックへ挑む。

・榮倉亮治(えいくら りょうじ)
安斎の同期にして世代二番手のホープ。安斎を強くライバル視しているものの、現実として遥か上を行かれていることに苛立っている。
筋力トレーニングを重視しており、追いの力強さは日本人ジョッキーの中でも評価が高い。弥生賞からマイジャーニーの騎乗を依頼されたのもその腕っぷしを見込まれてのもの。

・渥美(あつみ)
関東の調教師で、苗字から『寅さん』という愛称で呼ばれる。

【お馬さん】

・ザラストホース(牡2→3)
安斎咲太が主戦を務める馬。父母ともにヨーロッパのトップホースであり、竹淵調教師が馬主に頼んで2億以上の金を出してもらい購入した馬。
その重厚な血統から、瞬発力が求められる日本の競馬には不向きとの見方もされているが……
性格は温厚だが、熱い闘志を秘めており、レースではそれを爆発させる。
スケールの大きさと裏返しに器用さには乏しく、広い競馬場に向いている。

・マイジャーニー(牡2→3)
この年最初の新馬戦を快勝した馬。
初戦のレースぶりから、来年のダービー候補と目された。2戦目の重賞でもその素質の片鱗を窺わせるレースを見せた。
まだまだ未完成ではあるが、それゆえに伸び代を多分に残している。主戦は紺田忠道。
パワーは世代屈指で、他馬がめげるような悪路でもへこたれない。

・シャインマスカット(牡2→3)
レースぶりが器用なタイプで仕上がりも早く、重賞でも1番人気に。
中山競馬場は相性ぴったり。ただ、短距離血統ゆえにスタミナには不安を残す。

・アイゼンスパーク(牡2→3)
マイジャーニーやシャインマスカットの出走した重賞で最低人気として出走。安定して走れる馬ではないが、展開に乗じて上位に食い込めるだけの脚力は備えている。
主戦は紺田直道。

・リバーザキャット(牡2→3)
デビュー前から去勢されている悲しきソルジャー。全く実績がなく人気もないが、力を秘めている。

・インディペンデンス(牡14→15)
無敗で皐月賞、日本ダービー、菊花賞のクラシック三冠を制した日本競馬史上にその名を刻む名馬にして大種牡馬。一回の種付け料金は2,000万円だが、それでも年間種付け頭数は200頭を超える大人気ぶり。
種牡馬としては、スローペースの瞬発力勝負にめっぽう強く、特に東京競馬場や京都競馬場で良績を残す子供が多い。打率も高く、未勝利で終わる子供は少ない。

・ステイチューン(死亡)
現役時代は国内GⅠ制覇はないものの、大きなレースに常に顔を出し、ファンからの人気は高かった。引退レースとなった海外GⅠでまさかの快走を見せ、ヨーロッパの名馬達をなぎ倒して有終の美を飾った、最後まで意外性のある馬であった。
種牡馬としてそれほど期待は大きくなかったものの、力の要る馬場に滅法強い仔を多く出し、産駒からは三冠馬も誕生するなど、自身が勝てなかった国内GⅠを子供が勝ちまくっている。
現3歳世代ではマイジャーニーが期待の星。


【駿馬紙上馬柱の予想順】
馬柱……出走表のこと。出走馬の名前が枠順に並べられ、父母の名前、予想陣の印、騎手名、近走の成績など、馬券購入のヒントが散りばめられている。競馬専門紙のメイン記事。
伊藤敏幸
戸田明美
朝川征士
吾妻乃梨子
遠藤豊
本紙竹田(本紙の印が競馬専門紙の的中不的中の基準となる。そのため責任重大)
の順番。それ以外のトラックマンの予想は欄外に掲載されている。
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