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格段に進化した『マイ×アミ!』 第十四話更新!!!

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1年半ぶりにマイ×アミ!が更新だ!

前回更新からの間、持ち込みをなされていたそうであるが、
『“もちこみ中に”担当がつかなかった』との事なので、
おそらく今は担当が付いているのだと思われる。

そんなプロデビュー直前のどくぺい先生であるが、
新都社のことを忘れず居てくれ、作品の更新までしてくれた。

ありがてぇ…
これほどありがたいことがあるだろうか…

そんなワケで、此処では『おまけ』に掲載されている持ち込み漫画にも触れながら、
最新のどくぺい先生の進化ぶりについて論評を進めていこうと思う。

なお構成の都合上、持ち込み漫画の評についてはやや辛口が含まれる恐れが
あるっぽい感がなきにしもあらずなことをご理解とご容赦願いたい。


【持ち込み漫画2作】
絵柄についてはご本人も『あとがき』に書かれているように、
この頃と比べるとマイ×アミ! 第十四話では格段に
「自分の絵柄を残しつつモダンに」なることに成功している。

思うにどくぺい先生の絵柄の「昭和っぽさ」を濃くしているのは、1つには
ペンタッチの抑揚、入り抜きがあると思われる。

全体を均一な線でカッチリ描きこまれている持ち込み漫画2作や過去回と比較して、
十四話では「主線以外の線」において、さらりと流すような描き方が取り入れられている。
保険医の先生の後ろ髪あたりが顕著だろう。
『持ち込み漫画1』および『2』の時点でも「抜き/省略」は背景などに見て取れるが、
人物の線に用いるようになっているのはかなりの進化である。
この少しラフっぽい印象の描き方は昨今のpixiv上がり系の作家さんに多く、
この線の変化を見たとき「あ、どくぺい先生プロデビューしたのか」と思った。

また単純に線が細くなったことで、均一カッチリの線であっても軽いタッチな印象で
描き込みを増やし、モダンな絵柄っぽくなっている。

何よりの変化はトーンワークだろう。
『持ち込み漫画1』の時点では無かった「トーンで陰影をつけよう」という試みが
『持ち込み漫画2』からは見て取れる。
これもやりすぎると元のどくぺい先生の絵柄の味を壊してしまいかねないが、
実に見事なところで元の味とモダンっぽさのバランスを取っており、ここに至るまでの
並々ならぬ努力があったのであろうと思うと、感動を禁じ得ない。

持ち込み2作の内容については新都社であれば極上のトロレベルであるが、
一般的にはやや「レトロ味が多めで珍しい味わい」で、商業となると雑誌のカラーなどから
二の足を踏む編集者が居ても無理はない話ではあるが、そこを良い感じにするのが編集者の
仕事であり手腕であり度胸である。
逃した魚は大きいぞコノヤロー!!!
みすみすリリースした編集者はマイ×アミ!最新話を見て慌てふためいていることだろう。

とはいえ(商業誌的には)ご本人も『あとがき』で振り返っておられるように、
「ゆるい」と言えなくもないのも事実かもしれない。
絵柄や画面構成と相まって、話の緩急がぼやけてしまいがちになりがち的ななんかそんな。

しかしそんな心配もマイ×アミ!十四話を読むと、見事克服されているように思える。
画面構成もそうであるが、ネタの緩急も上手くメリハリが付いている。
厭らしい言い方をすれば「商業好み」なノリに合わせておられ、言い換えれば
現代的なノリとご自身の持ち味を上手く融合させておられる。
普通に商業連載していてもおかしくない。
ていうかしてないのがおかしい。

商業を狙うなら、米欄にも同様のコメントがあるが、pixivやニコニコ静画 (マンガ)など
言うなれば「ミーハーの目に付きやすく、盛り上がりが可視化されやすい」場所に投稿し
スカウト待ちというのも手であろう。
ただ編集側の事情としては「人気のアマチュア作家であると分かっていても、作家側から
アプローチが無いとスカウトし難い」というケースも珍しくないようであるので、
商業デビューをより強固に狙うのであれば、ご自身のペースででも持ち込みを続け、
その意思があることを出版社側に伝えておくとベターかと思われる。

また素人の乏しい知識からの根拠の無い羅列だが、マイ×アミ!第十四話のような形なら、
ヤングアニマル、ツイ4(星海社)、竹や芳文(最近の傾向だと竹書房(ライフ系)寄りか)、
あとは普通に百合姫狙いでも良いでも良いのではなかろうか。
三大出版社の中では講談社がマニアックやフェチに強く受け皿が多いか。
ジャンプのギャグ枠でもワンチャン無くは無いと思うが、生産ペースと相談だろう。
というかもう何処でもいけるんじゃないかと思うのだが...

新都社以外の場所でどくぺい先生が人気になってしまう(もうなってる)のは少し寂しく、
差し出がましいが、このご時勢、商業誌連載だけに拘って無理をする必要も無いとは思うが、
ご自身のなさりたいようにしてもらうのがファンとしても本望でもある。

願わくば、気が向いたときに無理のない範囲で『マイ×アミ!』も更新して頂けると何よりである。
我々はいつでもどくぺい先生を心よりお待ちしています。


【マイ×アミ!第十四話】

そんなワケでマイ×アミ!最新話であるが、何といっても顕著な進化は
捨てコマやカメラワーク、テンポ構成であろう。

過去回や持ち込み2作においてはカメラがずっと人物に寄っていることが多く、
またコマ→コマで会話がみっちり詰まっており、じゃがいもばかりがぼってり詰まった、
さながら昔ながらのコロッケのような味わいであった。
(無論それがどくぺい先生の持ち味の1つでもあるのだが)

それが十四話では、人物の顔以外にもカメラを向けたり、視点を引いたり、
1コマあたりのネーム(文字)を減らしてテンポを調節するなど、
さらさらとお茶漬けを流し込むような「読みやすさ」にかなり工夫がされている。

この大きな変化を見たとき「あ、どくぺい先生プロデビュー(ry

ともかく先にも述べたが「Web出身系作家の作風」風にかなり寄せてある印象を受けた。
なんかこう「オタに寄せつつもオシャレに力が抜けてる」感じだ。

人物の感情表現においても、カメラとキャラの位置(角度)や距離、トーンやカケアミなど
効果技法による演出が効いており、スムーズなテンポ作りおよびよい緩急にもなっている。
ボンボン的なこってりのっぺりした作画と構成も良かったが、個人的にはこれはこれで。

そうしたトーンワークや線の強弱により、この十四話は格段にねちょ表現力が上がっている。
浮いたアバラやお肉のむっちり感、唾液のべちょねちょ感は何度使っても飽きが来ない。

マイちゃんがケツ向けて「みつかっちゃった♥」とか言ってるのもたまらないよね。

マイちゃんの体型やポージングなんか特に艶かしくなっているけど、
ずんぐり寸胴体型のねちょだけは絶対に他に無いどくぺい先生最大最強の武器なので、
ずんぐり寸胴幼児体型のねちょいレズは捨てないでほしい。絶対に!


…といいつつ、絵柄を変えているというpixiv(見つからない…)も気になって仕方が無い。
マイ×アミ!第十四話を見る限り実用的であることは間違いないので、
発見した際にはこっそり見守りつつ使用させていただこうと思う。


女児ねちょよ、永遠なれ
10

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