Bad Smell 中学生編(3) 尿切れ
中学2年の時私は精通を体験した。
そして、その日からBadSmell人生が始まった。
①尿の切れが悪くなった。
ちょうど今日、私は21歳となったが、この症状は未だに続いている。
初めて射精してからというもの私の尿道は緩くなり、排尿後竿をパンツにしまうとちょぼちょぼと漏れるようになったのだ。
漏れ始めた当初はパンツが少し濡れるだけだし、大丈夫か。そう思い、そんなこと気にせず日々を過ごしていた。
だが、ある日、小学生からの知り合いの男子生徒に「最近、あいつ臭くなったよな」と言われたのを耳にする。
そして、私は自分の臭いというものが気になり始めた。
まず、それからというものの私は立ちションをしなくなった。小だろうが大だろうが、個室で用を足すようになったというわけだ。
個室だと、用を足した後トイレットペーパーで尿を拭くことができるので、完ぺきとはいかないが後のパンツの汚れがましになるからである。
しかし、その行いも虚しく臭いはまだあったらしい。
次は同じクラスの女子から「変な匂いがする」と言われ始めた。被害妄想などではない。教室に入るとすぐに明らかにこちらの方を見て鼻をつままれたりしたのだ。ひどい時は、私が部屋に入るとすぐに窓を開けられた。通っていた塾でも同じ現象は見られた。塾では「生ごみの匂いがする」「生臭い」ともっと具体的な指摘を受けた。
後、体臭に悩む人ならわかると思うが、駅やデパート本屋などに行くと、私の目の前でわざと大きく鼻をすすったり、私のことを鼻を摘まみながら上から下まで流し見する人もいた。
あの行為は何なのだろう。色々な性別、年齢の人が共通に行うのだ。
そのため、私は人類が元はアダムとイヴの二人だったというキリスト教の考え方はあながち間違っていないかもしれないと思った。
中学時代というものは世間一般で中二病と揶揄されるように精神的に多感な時期である。
私もそうであり、上記の経験からトイレに行くこと自体が恐怖の対象となった。
『トイレに行く=匂いが発生する』
当時の私はそう思い込んだのである。
朝トイレに行かず、学校に行きそのまま帰宅するまで尿道が痛くなるまでトイレを我慢し続ける時もあったし、トイレに行った後、消臭力や制汗スプレーを股間に振り続けたこともあった。また、これは今でも行っていることだが、トイレを1回するごとにパンツを履き替えるということもした。後、塾に行く前は部活終わりなので気持ち悪いからシャワーを浴びるという口実を作って、股間を念入りに石鹸で洗っていた。
はっきり言ってこれは異常な行動である
。
一応言っておくが、私は潔癖症などではない。単純に人に迷惑をかけるのが、後毎日風呂に入っているのに、不潔だと思われるのが嫌だったのだ。
しかし、依然として私の臭いは消えなかった。
股間を丁寧に洗っても臭いの指摘は続いたし、お腹が痛くなるまで尿を我慢してもやはり臭いの指摘は続いたのだ。
この時期、私の心は次第におかしくなっていった。