高校生編(17)NZ君
NZ君がN君と私の間の席に入ることで、教室上でのN君からの直接的な嫌がらせはほとんど無くなった。あっても、悪口を言われる程度であったと記憶している。
体育の授業や他教室での授業でのN君の嫌がらせ行為は依然続いた。
しかし、中学の時いじめをしていた人たちと違って、N君は根は真面目であるので将来の大学受験のことを考慮してか、高校1年生のときにやってきた嫌がらせ以上のことは全くしてこなかったため、徐々に私は彼の嫌がらせに慣れ、最早受け入れていった。
NZ君はかなり優しく社交的で、こんなどうしようもない自分にも笑顔でよく話しかけてきてくれた。会話の際に、私が声を詰まらせていても、「通訳呼んで来い」とも言わず、話すのを待ってくれた。NZ君と同じクラスになれたことは私にとって幸運だったと思う。
1年生に続きK君とA君も同じクラスであったので、彼らとも1年生の時と同じく仲良く接し、食堂に行ったり一緒に帰ったりした。
2年生になってようやく、順調(?)に学校での生活を送ることができるようになったのである。本当にNZ君には感謝である。