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戦闘狂時代メゼツに登場した甲皇国軍兵器・装備解説、説明

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戦闘狂時代メゼツを読み返したのもあり
20231月28日の土曜日を使って
登場した兵器群の解説用テキストを書いた
あとは出来る限りの一応の挿絵も用意したが
短時間でやったことなのでまあそこは
多めに見てほしい。
ひとまず、今回の兵器群の一覧
目録からとなる

01メゼツの装備・魔紋の大剣
02新式竜破
03新式竜破専用多目的火炎放射器
04竜破射出機動車
※05竜破専用グライダー
06新式竜破専用戦鎖錨
07耐原生生物用閃光弾
08虫戦車専用バインド投網と射出機
09タンクビート
10蟲陸戦車(ダンゴムシ級、ムカデ級)
11竜破専用捕鯨砲
12多脚戦車
13甲皇国製枯葉剤
14魔紋の大剣専用装填具:特殊除草励起弾
15甲皇国軍専用ガスマスク
16甲皇国製投光器
17魔紋の大剣専用装填具:執刀励起弾
18耐酸性排水装置
19魔紋の大剣専用装填具:ボムエッジ
20計測器と平衡器
21竜破の計測器カウンター
22ギティギラの刃

では各兵器・兵装ごと解説を始める。
200, 199

  

01メゼツの装備・魔紋の大剣
 亜骨大戦期もこの大剣と共にメゼツは
あったとされている。
戦闘狂時代メゼツ本編においては
魔紋が炎を吸着し赤熱の刃を作る
切れば切るほど切れ味が上がる
などの表現がある。
 また後に登場する”装填具”と呼ばれる
強化パーツを魔紋の大剣の切れ込みに
差し込むことで性能が大幅に強化される。
(装填具は基本的に使い捨てのようだ)
202, 201

  

02新式竜破
 甲皇国軍のミシュガルド遠征においての
各軍再編計画のうち、竜破をより各部隊で
多目的に扱えるように新式竜破が設計された。
 特に汎用性の高いハンドパーツの換装に
よって多岐に渡る竜破専用兵装を扱え
竜破専用兵器群の開発が加速した。
 また再編に伴い、陸戦力・空戦力・水戦力
各軍部隊での使用に耐えうるように試験が
行われた結果、虫戦車や車両で輸送可能な
サイズが規格化され計画的量産に至った。
 この甲皇国軍再編計画にはSHWからの出資、
及び研究協力があったことも関係し、
一部、魔力タンクに
用いられてる機構が応用されてもいる。
 新式竜破には複数案があり、
カデンツァの武装親衛隊を再編した部隊など
には独自の新式竜破が存在している。
204, 203

  

03新式竜破専用多目的火炎放射器
 大型の火炎放射器、歩兵が携行できる
火炎放射器の比でない大きさと威力を持つ
一部の竜種のブレス並みの威力があるとされ
またガスバーナーノズルも携行しているため
鋼鉄素材・鉄骨の溶断も可能である。
 ただし燃料タンクが弱点になるため
単独での運用には周辺の制圧が必要不可欠。
206, 205

  

04竜破射出機動車
 弾薬装填型の射出機、竜破を一定の距離まで
射出することが可能であり、角度の設定により
高高度に一時的に打ち上げることも可能。
 おもに障害物を越えて先に進ませるために
この射出機がついているが、単純に竜破自体を
陸上輸送する車両としても使用できる。
 また竜破自体にグライダーを装備することで
射出時の距離を稼ぐことが可能である。
(本編では虫戦車をグライダーとし利用した)
208, 207

  

※05竜破専用グライダー
 竜破を空中から投下する際、落下傘以外にも
グライダーを用いて距離を稼ぐものがあった。
竜破自体の装甲から並の高射砲でもしばらく
耐え得ることから設けられたものである。
 着陸には格納したパラシュートを使う。
基本的に使い捨てだが、作戦遂行後竜破が
回収して持ち帰ることも出来るサイズ感。

※05は本編では登場しないが
 04の本来の運用法を説明するための追記
210, 209

  

06新式竜破専用戦鎖錨
 竜破の強力なハンドパーツはほぼ人が扱える
形状の装備なら同様に用いれることから
艦艇の錨ともなるものがそのまま装備として
用いられることがある。
 おもに鎖の先端につけて振り回すことで
鎖鎌の分銅さながらの質量武器として相手を
反動少なめに倒すことが可能となる。
 また鎖をうまく敵に絡めれば
錨の重みをもって足止めなども行える。
そして艦艇自体の緊急用の錨としても扱え、
巻き上げ機などを搭載すれば、竜破の動力を
用いて容易に錨を上げることも可能だ。
212, 211

  

07耐原生生物用閃光弾
 強力な閃光弾、大型の原生生物でも
一時的に視界を奪える力がある。
 また遠方からの目印、マーキングとしても
扱える。 近距離ではある程度の威力もある為
なるべく至近距離では使いたくない。
レイバン製のサングラスならば
この閃光弾の光も耐えられる。
214, 213

  

08虫戦車専用バインド投網と射出機
 虫戦車の装備の一つであり、投網を
射出することで目標の捕縛が可能になる。
主に翼下に射出機がつけられるが
虫戦車の足に抱え持たせるタイプも存在し、
原生生物捕獲に役立っている。
216, 215

  

09タンクビート
 甲皇国軍の陸上運送用巨大ムカデ列車、
さながら貨物列車のように運用されるが
レールの無い足場でも進むことが出来
戦地での補給線として非常に有用である。
 ムカデの背に数多くの貨物や乗員。
また砲台なども積載できる。
 竜破や戦車、各種兵器を前線に高速配備
出来る有用性から前線兵士から愛されている。
218, 217

  

10蟲陸戦車(ダンゴムシ級、ムカデ級)
 蟲毒闘技場で競わされ厳選された闘争心の
強い闘蟲個体は陸戦用戦車として扱われ主に
タンクビートの護衛などで随伴する。
 ダンゴムシ級は兵員と砲台を背にのせて
その固い甲殻は並の火砲では撃退されない。
 ムカデ級はダンゴムシ級より大きく長く、
複数の砲台を何門か持てる他、機銃も乗せれば
さながら陸の戦闘艇である。
220, 219

  

11竜破専用捕鯨砲
 艦船に搭載されるものを竜破が携行及び
換装できるように機能を整備したもの。
捕鯨銛を打ちこめるような大型原生生物に
対しては有効打になる他、水戦力として
竜破を起用した場合に多く用いられる。
222, 221

  

12多脚戦車
 虫戦車の多脚制御のノウハウを
より安定性を持たせるためゴーレム化させた
陸戦用強化装甲多脚戦車、虫戦車の神経系と
各種筋肉と腱を用い操縦者に隷属するようした
虫戦車の安定後継機ともいえる機体。
 装甲厚と非生物に近い特徴から
ほぼほぼ機械と同じ扱いが可能である。
 ただし生体カートリッジの寿命が存在し
戦闘の度に補充しなければ筋群は劣化する。
 生体カートリッジは主に虫戦車の元となる
コクーンの内部から取り出すことが可能で
コクーンの変態溶液を安定補完し
多脚戦車に適宜注入し強制変態を励起させる。
これにより多脚戦車の主要機関が維持される。
 多脚戦車は主に三つの部位に分かれる。
1:上部、砲塔
 砲塔は完全な工業製品であり戦車砲から
砲塔形状を括らなければ榴弾砲まで
幅広い兵装を積載できる。
2:基部、操舵室・搭乗部
 砲塔の基部ともなる、ここでは多脚戦車の
生体カートリッジの管理から操縦、または
戦闘員を内部に待機させるなど、一つの
居室空間ともなっている。
3:荷台・多脚走行部(台車)
 生体カートリッジを補給することで維持が
可能となってる多脚戦車の本体。
 高い走破性や姿勢維持など、戦車砲であれ
野戦砲であれ仰角に傾け曲射から、
空中目標を直射で射貫くことも可能となる。
 魔力タンクの無限軌道履帯と比較しても
軽量でかつ強固な甲殻を持つため、
耐魔力タンクに対しても優位性を持つ。
 以上が多脚戦車の部位説明である。
生体カートリッジの安定供給と維持・運搬が
課題となっているが、技術自体が甲皇国の
重大軍事機密のため生産地及び輸送ルートは
秘匿されている。
224, 223

  

13甲皇国製枯葉剤
 対アルフヘイム用に計画されていた枯葉剤
強い毒性があるため、陸上部隊は耐毒ガス装備
一式を揃えなければならないが
大戦当時は余裕がなかったこともあり
現地に危険性を知らせずに使われる予定だった
が、ホロヴィズがこの計画により精霊樹が
失われる危険性を部下より受け、計画は凍結。
戦後、枯葉剤を請け負っていたメーカーは
社名を変えミシュガルド開拓用の
除草剤を民間に生産する事業を展開している。
226, 225

  

14魔紋の大剣専用装填具:特殊除草励起弾
 ミシュガルドでは原生生物のうち巨大で
狂暴な植物を元としたものが多く存在する。
 ただこれらは中枢に除草成分を十分に
注入することが出来れば枯らすことが出来る。
大剣を叩き込むと同時にこの励起弾を
起動させれば中枢深くに除草成分を注入可能。
228, 227

  

15甲皇国軍専用ガスマスク
 どこか骸骨を思わせる外見をしたガスマスク
戦後、禁術地域の調査などでも用いられ
一定の安定性能が評価されている。
230, 229

  

16甲皇国製投光器
 強力な電源によって高い光量を持つ投光器
夜襲に対しては敵機を把握するのにうってつけ
ミシュガルドでは夜目の効く敵に対し
視界を奪うのにも役に立つ
232, 231

  

17魔紋の大剣専用装填具:執刀励起弾
 大剣の切れ味を極限まで向上させ、
かつ目標部位を切除し抜き取るために
装填具自体に目標吸着性を付与できるもの
 主に原生生物の核を抜き取って
相手を無力化、もとい核を採取するのに扱う
場合によっては大型原生生物の治療にも
使うことが出来るため、持っていて損は無い。
234, 233

  

18耐酸性排水装置
 ミシュガルドの遺跡やダンジョンには
時として酸性の溶液に満たされた罠がある
これを安全に排水処理するための装備になる。
通常持ち合わせることは無いが
師団クラスの運用になると最低4ユニット
保有していなければ全滅の恐れがあるため、
大規模行軍の際には必ず配備はされている。
 古代遺物の耐酸性生体セラミックが使われた
パイプラインによる排水の手並みは鮮やかだ。
236, 235

  

19魔紋の大剣専用装填具:ボムエッジ
 大剣に爆心力を付与する強力な魔素の装填具
主に三つのモードに分かれており
それぞれのモードを一回ずつ使用できる
★第一のモード:爆ぜの太刀
 大剣を振りかぶった際に「爆ぜの太刀」の
気合の掛け声を入れることで大剣に推進力を
付与させロケット推進さながら相手に
叩きつける。大概はこれで一刀両断される。
★第二のモード:激震爆雷
 相手にある程度切り込むか、大剣が
突き刺さった状態で「激震爆雷」の掛け声で
刀身の芯が高周波振動を得てそのまま
押し込めば切り進めるようになるモード。
振動は持ち手には伝わらない仕組みである。
★第三のモード:爆轟信管
 大剣の柄頭を叩くことでボムエッジの信管を
作動させ爆発力を刀身から噴出させる。
推進力とも違い、そのままボムエッジを
使い切って爆破し相手にダメージを与える
モードと劇中ではされているが、
実際はそのように設計されていない。
 そもそもボムエッジ自体が第一、第二の
モードどちらかを使った後は不安定になり、
装填具を摘出する際に誘爆する危険性から、
刀身を地面に埋めて柄頭に遠隔装置で
インパクトを与えることで
爆発力を使い切って爆破処理する必要がある。
 このためメゼツの使い方は正規使用法とは
異なっている。真似をすれば死ぬ。
238, 237

  

20計測器と平衡器
 甲皇国軍の一般兵種に持たされ運用される
ことのある一般的な装備の一つ。小型化され
軽量化されてもいるが、主に脱走兵や内通者
の足取りを記録するために、秘密裏に装備の中
へ仕掛けられている。
 メゼツの場合はよく迷子になるので、
ホロヴィズの親心から大剣に平衡器を
軍靴に計測器が入れられているのだが。
 メゼツの一日の運動・行動量が多すぎる為、
把握できるのが直近の数時間程度もなく、
実質、迷子の足取りを知るのは無理筋だ。
 メゼツからすると便利な計算機としてしか
認識がなく、そもそも自分が監視されたり
戦闘データを集積されてること自体を把握
していない。というか全員がそういう装備を
してるものだと思ってる。
240, 239

  

21竜破の計測器カウンター
 竜破に搭載された汎用計算機のうちのひとつ
非常に簡素な作りでダイヤルや目盛りから
ある程度の位置が計測される。
 そもそも竜破自体のデータ取りに
使われることが多いが、ミッション専用の
共通のコマンドパックを入れることで
目標との位置関係を簡易なセルレーダーに
表示できるため、限られた視界での
竜破の部隊編成において必要な機能のひとつ
となっている。
 地形の目方を計測器に記録する(徒歩など)
スポッターと作戦立案をする本部との連携で
修正値を加え共通のコマンドパックを作成、
 これを竜破の部隊単位に指令と共に
供与することでミッションを円滑に行える。
 作戦行動単位の成功・失敗に関わらず、
コマンドパックを持って帰ることで、戦果報告
及び次のミッションの指針と出来るため、
竜破の各隊連携における基本ともいえる。
 メゼツの現地でのコマンドパック配布は
電撃的な竜破運用といえ、多くの訓練を受けた
竜破搭乗者であっても危険な賭けである。
242, 241

  

22ギティギラの刃
 ギティギラ古くは甲皇国の伝承にあるものの
名の一つであるが、本名は甲皇国軍の兵器に
対して尊称の意味を持ちこう呼ばれる。
 ギティギラの刃の行使は、代えがたい戦局に
限られたものとホロヴィズがきつく戒めている
 使用においては多数の魔術技師と、現時点で
解放できる残存魔力を片っ端から集めることで
刃の励起をやや上向けることが出来るが。
 発動の主要因たるは刃の核となる古代遺物の
構造解析の成功と、的確な位置に対して
鍵となる必要量のスターター爆薬の集中である
(※遠い昔に作られた起動方法のわからない
  核兵器を少ない技術でなんとか使えるよう
  にするくらい成功確率の低いものだと
  考えてください)
励起に成功すると古代遺物の損耗に従って
以下のプロセスが順を追って発生する。
 ・天を突き抜くような光の柱がそそり立つ
 ・古代遺物の溶融と共に柱が傾く
 ・攻撃対象に光の柱が倒れ込みえぐる
 ・遺物の燦滅と共に光の柱が一筋と潰える
このプロセスは光の柱が大地に倒れ込む前に
一連の流れが起きるものとされているが
失敗した場合は
この通りに制御できない可能性がある。

主に現在で
22の甲皇国軍兵器や装備となるが、
本編のネタバレを避けるために
これより先の
兵器に関してはまた折を見て
解説することとする。

著作責任者:タアアタ
244, 243

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