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精神科・心療内科の実状

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 梅雨時になった頃、I医療センターで診てもらっていた担当医が、二ヶ月後に遠い他都道府県に転勤することになったという知らせを受けた。
後任の精神科医が決まっておらず、おそらく今よりもっと混む事になるだろうと言われた。
何時間待てば診てもらえるのか分からないから、別の病院に移ったほうが良いよ と、この担当医が勧める。

担当医の転勤があと一ヶ月ちょっととなった時に、自宅から一番近いN心療内科へ電話してみた。
だがこの病院は、初診は朝の9時の開院時間にかかってきた電話の人しか受け付けておらず、初診の受け入れは一日3件までだと言われた。
受診したい日の朝9時に電話をしてくれと、9時前にかかってきても受け付けられないし、事前予約も受け付けていないからと。
そんな形式では9時にかけてみてもつながらないかもしれないし、3人までの初診の受付にも入れないかもしれない・・・。
そう思って、この病院はあきらめた。
当日の直前まで診てもらえるかどうかも判らないなんて、ずーっと不安でしょうがない。
 その次に家から近そうなSクリニックに電話してみた。
予約を取るにしても、1ヶ月以上先の事、まだ早すぎるかなぁと、思っていたが・・・・・・

一番近い日で予約が取れるのは、電話をしたその日から一月半も先だと言われた。もう、予約でいっぱいなんだと・・・。
確かに、「精神科も心療内科も激混みだから、早めに次を探して予約とっといた方がいいよ」と転勤が決まった担当医に言われてはいたが…
もっと早く電話しておけば良かったー・・・
もうどこをあたっても一杯だろうから、薬が切れてしまうかもしれないけど、Sクリニックに転院することに決めた。
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 I医療センターには最初のうちは2週間おきに通院していたが、この時期になると4週間おきの通院でよくなっていた。
I医療センターの担当医が転勤してから、Sクリニックの初診を受けられるまでに2週間の間 薬が飲めない期間ができてしまって不安になっていたが、さほど容体が悪化することはなく、初診の日を迎えることができた。
かつて向精神薬の服用を極端に恐れ、飲むのを拒んでいたりもしたが、I医療センターに通院するようになってからは逆に、薬が飲めないこと、規則的な投薬にブランクができてしまうことを不安に思うようになっていた。
I医療センターのお医者さんがとても良い先生だったので、医者を変えなくちゃいけないという事にも不安を感じていた。
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多治見リョー 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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