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エロと幼馴染といけない放課後

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「風流、好きだ」
 夕陽の澄んだ光が教室に差し込む頃、俺は沈黙に包まれた空気を打ち破るように、そんなことを口走った。対する風流は何を言われたのか理解していないようで、またも教室を沈黙が支配する。
 ツインテールを揺らしながら、彼女は怒ったような悲しんでいるような、そんな分かりづらい表情でこちらに振り向く。
 ああ、さすがに突拍子が無かったか、と。今更ながら後悔する。……そんな俺を見かねてなのか、彼女、風流(かざる)は戸惑いを見せつつも口を開く。
「なっ、なに言ってんのよバカヴァレンチノ! そんなこと急に言われたって、困るよ!」
「こ、困るのか」
「別にヴァレンチノのことが嫌いってわけじゃないんだからねっ! ……けど、やっぱり幼馴染以上にしろって急に言われても、出来ない」
 風流が今言ったことは、俺も思ったことだった。
 よくある話。小さい頃から仲のいい友達として過ごしてきたんだ、長年の関係を崩すことは正直言って怖い。けど、この抑えられない気持ちは本物だ……ッ!
「――よろしい、ならば戦争だ」
「せっ!? ちょっと、ヴァレンチノ? え、ま、待って待って! お願い、鬼気迫る表情でズボンのベルトを外さないで!」
 聞く耳を持たないとはこの俺、ヴァレンチノ伊藤のこと。右から左へ聞き流し、俺は風流に迫る。緩めたズボンには、立派なテントが設けられていた。
「ほ、ほらっ、恋人になりましょう! それでいいんでしょ? ね! だから迫らないでぇー!」
「貴様は俺のピュアハートをこれでもかと踏みにじった。万死に値する」
「だって幼馴染じゃない! 急に言われたってすぐにハイとは言えないよ!」
 ええい、がたがたうるさいビッチだな。幼馴染でお隣さんで親同士も繋がりがあって一緒に寝たことがあって一緒に風呂も入ったことがあって毎朝起こしに来てくれて一緒に登校して一緒に下校してるというのに今更なにを躊躇する必要があると言うのか!
「黙れい! いいから大人しく股開けや! うひょおおおおお!!」
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「いやぁぁぁ!! やめてヴァレンチノおおおお!」
 いやよいやよも好きの内……ッ! 俺は戸惑うことなく風流の制服を素手で破り捨てる。
 其処に現れしは僕達私達のユートピア。丸を象る二つの乳は、正に僕達が目指す約束の地。不肖ヴァレンチノ伊藤、今この瞬間、激しく勃起したのだ。
「ひっ、ひっく、ひどいよ……ヴァレンチノ……」
「まだだ、まだ終わらんよ……!」
 暴走したがる気持ちを抑えながら、俺は優しく下着の上から乳を揉む。……こ、これがオッパイ。まるで俺の為に創られたもののように、掌に合わせて形を変える様は素晴らしい。
 ふにふにという擬音がおっぱいを揉む為に生まれてきたのかと確信に至るまでに、この柔らかさは俺を魅了した。止まることなく、俺は乳を揉み続ける。
「だ、め、下着が擦れて、痛いよ」
「ほう。このブラジャーがいらないと申すか。ならば御望み通り剥ぎ取ってくれよう」
「え、いや――」
 “やめて”と言い終わる前に俺はこれでもかと言わんばかりの力強さでブラジャーを素手でブッちぎった。
「お、おぉ、乳首様がお立ちになられておる……!」
「見ないでー! バカー!」
 どんなことを言われようとも、俺は風流の乳首から目を離すことが出来なかった。その堂々とお立ちになっている乳首様は、綺麗なピンク色をしておられた。
 普通に舐めたくなった。
「ちゅっちゅしたいお」
「……え?」
「乳首にちゅっちゅしたいんだお」
「やめ――うひゃぁんっ!?」
 俺は何も聞いていない。
 本能の赴くままに俺は健やかにおっきしている乳首に口をつけた。
「くっ、うんっ、乳首らめなのぉ……舐めないでぇ……」
「いやだふぉ(いやだお)」
 なんという甘美さよ。リアルな味としては、人間の肌特有の塩っぽさがあるだけだ。しかし、この乳首様は違う。舐めれば舐めるほど、吸えば吸うほど味がするってスルメかいな!
 そう、つまりはモノローグで自らノリツッコミをしてしまう程までに素晴らしい、気持ちと感情と欲望でプラスされた味わいなのだ。
「あーもう面倒だから挿入まで三行で行くわ」
「そんな、まっ」
「もう二行目じゃねーか黙れよビッチ」
 下ろしていなかったスカートを力任せに下ろし、その勢いでパンツも下ろす! どうやら乳首ちゅっちゅのお陰で濡れていたようだ! 挿入ッ!
「んああっ!」
 よし! とうとう童貞卒業だ!!
「抜いて、おねがい……痛いよぉ……」
「ピストンして、なら言ってもいいッ!」
「やっ、あっ」
 パチンパチンと教室に肌を打ち付ける音が響く。その度に俺の股間は程よい快感を受け、着実にオーガズムへと向かう。
 力強く腰を突き出すと、風流がとても痛そうな顔をしているが、そもそも俺の告白を断った時点でコイツはビッチ確定なのだ。いったいどれだけのフラグが立っていたと思っているんだか。
 そんなことを思いつつも、俺は恍惚とした表情を浮かべる。光を忘れるくらいにこの行為は素晴らしいのだ。
「やめてよぅ、もう、んっ、んぅ」
「ええい、黙れ! そんなお前にはこういうことをしてくれる!」
 せっかくいい気分でひたっていたというのに、それを邪魔されてしまった。憤慨した俺は、迷うことなく風流のツインテールを両手に片方ずつ掴んだ。
「ふん!」
「い、いたいっ、やぁっ!」
 ツインテールとはこの為にあったのだな。まっこと手にしっくりとくる。調子に乗り始めた俺は、ピストン運動をさらに速める。その度に風流は色っぽく喘ぎ、それを聞く俺はさらに力強く。
 そんな反復運動も、俺の息子が根を上げ始めた為、そろそろ終わりのようだ。
「さぁ、そろそろフィニッシュといこうか……!」
「くっ、あ、中は、らめえっ」
「もう遅い^^;」
 どぴゅっと、今までの行為にしてはあっけない終わりの音が俺の頭で響いた。ぐちょぐちょになった風流の股間部など気にも留めず、息子を引き抜く。そこから人間離れした量の精液が、ボトボトと床に滴る。
「あー、すっきりした!」
「――死ね」
20, 19

  

「え?」
 行為が終わった。清々しい気分を感じながら、うーんと伸びをした。……気付いたら胸に包丁が刺さっていた。
「な、なんだ、これ」
「ヴァレンチノが悪いんだから……せっかく、今日は帰ったら晩御飯を作ってあげようと思ったのに……なのにヴァレンチノは……だから……とうぜんなんだよ……」
 俺の前に立つ風流。その右手は血に染まっていて、間抜けにも誰の血なのかと考えてしまい、あぁ、俺の血なんだと。そう悟った時、俺は死んだ。

BAD END
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