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8月6日

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臆病な海の猿

傷つくことも

傷つけることも嫌いで

無口にこの世を去っていた

涙すら落とさずに


あれは悟りの境地だねって

人は言うけど そうは思わない


悪意をぶつけてよ

たまにはいいんだよ

君の性格的に後で謝ってくれるって

知ってるから


臆病な海の猿

無になることを望んだ

消えてなくなればいい

何も欲しがらずにこの世を去った

言葉すら残さずに


一種の聖人だったって

人は言うけど そうは思わない


たまには泣けよ

弱くてもいいんだよ

泣かない人間なんて 人間を諦めてて

見てて悲しくなるから
君はブラックニッカ

僕はコーラ

「どっちが好き?」って聞かれて

僕は「じゃあ、こうだ」


一つのグラスに

ニッカとコーラを注いで

君と分けて飲んだ そんな思い出もある


「自分の事を馬鹿にするのは

 性格が歪んでるよ

 自分を大切に 自分を大切に

 世の中の為に それが大事だ

 皆がそうすれば」

戦争なんか起きない


心の美しい人に

出会いに行った

お金をどう思う、と聞いたら

「なんだか変だよね」


「自分の事を馬鹿にするのは

 性格が歪んでるよ

 自分を大切に 自分を大切に

 世の中の為に それが大事だ

 皆がそうすればいい」

戦争なんて起きない

地球の為だよ
46, 45

  

僕の彼女

元々ヤンキー

交通事故に遭って

血液を全部輸血したら

別人格になった


優しい人の血液だったらしい

僕にソクラテスの本を持ってきた

びっくりした

「そんな難しい本読むの?」

って聞いたら

「理解できるようになった」

って笑ってた

哲学者になりたいって

高認を取って 大学で勉強を始めた

不思議な体験
他人を傷つけるくらいなら

自分が傷ついた方がマシ

それって結局 人間を傷つけてる事には

変わりないじゃん


他人を馬鹿にするくらいなら

自分を馬鹿にしてた方がマシ

それって結局 人間を見下してる事には

変わりないじゃん


涙流すな

綺麗な空気 吸いに行こう

ため息を出さず この風景に似合った

口笛を吹こう 綺麗な草原


青い尻は 青い草原の

綺麗な景色と 似合ってるさ

嘘をつかず この風景に似合った

口笛を吹こう 知っているさ

君がどこから生まれてきたのか

知っているさ 天国の草原だろう
48, 47

  

「戦争が 起きるなんて 当たり前だよね

 戦争なんて 珍しくないよね

 戦争で良いことも あるんだよ

 戦争は科学の発展にも 繋がるんだよ

 戦争は歴史では 当たり前に起きてるんだよね」


耳を閉じろ

気が変になる前に

耳を閉じろ

心が痛む前に

耳を閉じろ

生きるのが恥ずかしくなる前に


生かされた人達の子供だから

世界史の教科書を始めて読んだとき

心から 恥ずかしく 思ったよね


「珍しくもないよね」

今日は耳を閉じろ

そのうち 良いことがあるから

今日だけは 耳を閉じろ

明日の為に
人間は嫌な奴ばかりで 喧嘩してばかり


周りには無関心と皮肉が溢れてる


誰かの不幸を望んでる いつも獣みたいに


そう嘆く君は ちょっと経験少ない

そうじゃない奴に 出会いに行くのが人生の旅

バイクから眺める景色 綺麗


心から君の不幸を 望んでいる奴もいる

そうじゃない奴に 出会いに行くのが人生の旅

旅の途中 眺める景色 綺麗


息を止めるなよ 首を絞めるなよ

ツーリングでもしようよ

罪を犯すなよ 手首切るなよ

ツーリングでもしようよ 旅に出よう
50, 49

  

あまりにも素敵な哲学ばかり

辿り着けなくて自己否定

見栄を張るしかない腐った自分

自業自得の孤独 

嘘だらけの絶望
君と出会って

全ては変わらなかった

クラスの片隅で

カルト雑誌読んだ

二人で 宗教みたい


手を繋いで

初めてをした

子猫を愛する

親猫の気持ち 

初めてわかった


壊れそうな

心抱きしめて

逃げていた

遠くまで


色々見た

疲れた雛鳥

虐待された犬

虐待して高笑いする

大人の集団


暖めあった

僕達の居場所は

ここじゃないよな

遠くまで


辿り着いた人は

いない理想を

求めていた

二人 毛布に包まって


いつまでも

刃物抱えた

優しい暴力

消えないだろう


いつまでも

刃物で刺された

壊れた気持ち

癒されないだろう
52, 51

  

数秒前に消えたね 美しい景色は

最悪な気分で 横になってたら

数秒後に見えた 美しい景色が


月と太陽が 入れ替わる時間が

早すぎて 脳が破綻する


昨日 愛していた君は

今日は心の底から憎い

世界から消えて欲しい


それでもわからないよ

自分に追いつけなくて

気持ちの速度は もういいよ


数秒後には 何を思うんだろう

生きるのは素晴らしいのかな

死んだ方がマシなのかな 屋上で揺れる


本当はもっと綺麗で

美しい性格だったんだよ

汚れた猫が言う


本性はもっと悲惨で

恨みに執着するんだよ

いつまでも 何年間も

希死念慮で息が詰まった


それでもわからないよ

自分に追いつけなくて

気持ちの速度は もういいよ


数秒前に消えたね 美しい景色は

最悪な気分で 横になってたら

数秒後に見えた 美しい景色が


何を思えばいい

何を思えば正しい

何を無理やり正しいことにする

嘘を捏ねる もういいよ
ロードムービー

若気の至りで

人を刺して逃げる映画

子供 二人 無免許


世の中が嫌いだった

自分のことも嫌いだった

誰を裁けるのか

分からなかった

八つ当たりに近い 暴力だった


砂漠 流れる雲 サボテン

暗い顔で 空見る

綺麗だった 心から思った


ロードムービー 流れる景色

この二人は どうなるんだろう

車が水平線に 消えた


「罪は償わないと」

引き返して 消えた

スタッフロール 暗記した


僕を構築する 記憶

伝えたいことがある映画

恋焦がれてるのに

思い通りにいかなくて 

怒りに満ちた 愛情の暴力


好きだから 刺した

クラッシュが主題歌歌ってた

好きなのに 刺してしまった

罪悪感 彼らの罪悪感

記憶している
54, 53

  

僕の世界はもう終わったから

薬に逃げているんだ

僕の未来はもう終わったから

薬に逃げているんだ


「置き去りにしないで」

彼女の悲鳴 


これ以上何を言えばいいんだろう

全て失ってしまったのに

愛や希望を言えばいいのかな

そんなの嘘だらけなのに


人間はどうしてこんなに

狂ってしまったんだろう

お金や名誉を欲しがって

人を傷つけることに躊躇がない


こんな歪んだ世界で

何を欲しがればいいんだろう

欲しいものなんて何もない

人間の気持ちなんて分からない


僕の世界はもう終わったから

薬に逃げているんだ

僕の未来はもう終わったから

薬に逃げているんだ


「置き去りにしないで」

彼女の悲鳴 
誰かに引き止められたい

君の青い希死念慮は

白い心から生まれたのを

覚えている 海に飛ぶ


疑わない心

息が詰まったんだろう

悲しい顔をしてみてよ

自分だけが 正義なのかな

本当は矛盾だらけだよな なあ


海辺の行き場のない

貝を集めてる

ビンに詰めている

「人間を辞めてしまいたいな」

いつだって しんどいな


積乱雲に 迷わされて

ヒッチハイク 届かなくて

生き残る 誰かを背中から

蹴落としてる ビンが割れる


白い心から生まれたのを

覚えている 二人で飛びたい


人間賛歌 歌えるよ

いいこと ありそう

明るい想像 魔法
56, 55

  

なんだかこの世は呪いで

溢れているね

人を恨んだり 貶めたり

匿名で書かれている

不愉快になる

その気分を大切にしよう


偶然に

遠回りしていた

獣道  浅黒い

痣が出来ていた

消えないだろう


なんだか 夢中になれる

出来事が少ないね

絵を描いたり 歌ったり

そんな感情が色褪せる

悲しくなる

その気持ちを絵に描いた


偶然に

遠回りしていた

獣道  浅黒い

痣が出来ていた

消えないだろう


心から楽しいなんて

嘘つきには なりたくないから

少し悲しい 君のことも

心からは愛していない

でも嫌いだったら

大昔に別れてる


痣が出来ていた

消えないだろう
特殊すぎた嗜好品

一日で飽きた

賞味期限が過ぎたから

ゴミ袋に捨てる


生きてていいんだと思えた日には

生きる価値なんて消えるから

消化不良の脳内が

快楽物質求めて 破滅の速度


でもね 欲しいな

全てを 受け入れられる心を

あなたの嘘を 許せる心を

あなたの存在を 見出せる心を

「そんなのは馬鹿の言い訳だよ」


薄情者は日陰で

ゆっくり衰弱してろ

誰からの恩も返さない癖に

欲しがるばかりの 白痴の癖に

人間じゃない癖に


でもね 今日は

数時間 良かったな

夢みたいだった 本当に夢だったけど

君のことを愛していた

今はもうどっか消えてほしい

怖いから


特殊すぎた嗜好品

一日で耐性が出来た

「おい人間のゴミ」なんて声かけられて

振り向いたら誰もいなかった

怖くなった 特殊すぎた
58, 57

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