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まとめて読む

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※若干勢いで書いてしまっていたので修正しました。(2023.07.11)



 昨今ラノベはもう斜陽だ! と言われることも多い気がしますが、まあ実際そうだよなと思う人も多いんじゃないでしょうか。

 一応ラノベ全盛期を見てきた身からしても、当時と比べると勢いは大分……まあ今は手軽な娯楽が溢れているので、読むのに時間がかかるラノベは、特に若者には敬遠されてそうだなーというのも大きい気はします。

 後はまあ、Web小説が台頭した結果、特定の年齢層にだけ刺さる作品が乱立したので、どんどんニッチな業界になってるのも要因にありそうです。

 新人賞も、頑張ってない訳じゃないと思うんですけどね。似通ったジャンルからの脱却を図る為にWebとは差別化した作品を獲って、そこそこ売れた作品もあります。

 ただいざアニメ化まで漕ぎ着けても、大して話題にならず終わる作品が殆どなのは気になる、まあそれはWeb小説でも同じですけど。

 最後にアニメ化で爆発的に売れたWeb発以外の作品って何でしょう? 多分俺ガイルとかですかね、懐かしいですなぁ。

 いずれにせよ累計発行部数1000万! みたいなロマンある世界ではどんどんなくなっている気がして、何だか寂しい気はしてしまいます。

 畜生! 全部なろうが悪いんだ! あんなパクってn番煎じの作品ばかり売ったせいでラノベは終わったんだ! と言いたくもなる人もいそうですが、ですが最近のなろうってどうなんだろうと見ると、実は若干変わって来てるんですよね。

 ということで本題です。

 まず異世界恋愛がバカ強い、今なろうでは一強状態じゃないでしょうか。

 恐らくweb広告(web漫画)等から流れてきたのだと思いますが、女性読者が急増していそうです。自分も電車内でなろうを読む女性を見かけるぐらいですので、今書籍化を狙うなら異世界恋愛を攻めるのは悪くはないです。

 とはいえ、ラノベ全盛期を生きてきた野郎からすれば、そういうのは書けねえ、そもそもなろう系が無理なのに、という人も多そうだなと。

 大体、男が少女漫画を書けと言われてもキツいですからね。
 女性ワナビさんなら、楽しんで書けるかもしれませんが。
 なので完全にビジネスとして割り切って出来るなら、オススメはします。

 ではなろうの代名詞とも言える、ハイファンタジーはどうなんだという話になりますが、ざっと見た感じ、以前ほど勢いがないです。

 もしかしたらカクヨム等別のプラットフォームに常駐先を移動した可能性もあるので一概には言えませんが、少なくともコロナ前より勢いはない。

 何故かと言えば、まず100位以内のランクインのボーダーが下がっている。

 ハイファンで言えばコロナ前は24時間で60ポイント以上稼がないとランクイン出来なかったのですが、今は40ポイントあればランクイン出来ます。

 そして上位を見ても、日間のポイント獲得数がやはり多くない。

 年間はまだそうでもないかな? という気はしますが、ポイントを獲得出来る作品が減っている以上今後平均は下がりそうではあります。

 そこから考えられるのは、完全に読者が離れたというより、読者が長文タイトル定番の最強とか、ざまぁとか追放とか対し食傷気味になり始めているんじゃないかと、大喜利なんて言われたりもしますけど、もうそれは要らないと思われてるかもしれない。

 で、ここからが個人的に今後のラノベの未来を示唆しているような気がするんですが、実は最近そういった『なろうらしい』作品ではなく、『らしくない』作品が上位に来ていることがちょくちょくあったりします。

 つまるところ読んで気持ちいいではなく、純粋な面白さ、質で勝負する時代がもしかしたら求められ始めているのかもしれません。

 俺の作品は面白いのにWebには合わない! なんて思っている方、もしかしたら今後熱いかもしれませんよ、今の内に種を植えておくのも悪くないかもですよ。

 しかもこの波が来るとn番煎じ的な作品は減っていくでしょう、何故なら真似したくても出来ないような作品ばかりになるからです。

 ただし要注意なのが、やはり即読んで即評価してくれるのは、現状ではまだまだ『なろうらしい』作品の方が強いです。

『らしくない』タイプの作品は、伸びるまで相当時間がかかります。

 なので辛いかもしれませんがいつか伸びることを信じて、1年覚悟で100話ぐらい書くことをオススメ致します。
 そうすれば、ある日突然爆発する日が来るかも?

 その代わり長文タイトルにする必要も、毎日更新とかいう苦行をする必要もないです、淡々と定期的に更新すればいいだけですから。

 まあ当然100%伸びる保証はないですが、しかしそういう作品がなろうという場所でも評価され易い時代が来ている予感はします。

 因みに現実恋愛はハイファンよりも悲惨です。元から異世界系よりは需要が低くかったものの、そこから更に勢いが落ちています。
 ただ逆を言えば、ここにも新たな土壌を作れる要素があると言えますが。

 まあ、これはあくまでなろうに限った話なので悪しからず。

 ということで纏めると異世界恋愛は女性読者が増えて熱い、ハイファン・現実恋愛は転換期にあるかもしれない、という話でした。

 皆様も思う所があれば是非感想欄に。





 余談ですけど、AI小説がなろうを席巻する時代とか、いつか来るんですかねえ。
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