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千ペニス物語

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 王は気に入らないことがあるとすぐに国民のちんちんを刎ねました。首を刎ねるのではなくちんちんを刎ねることに喜びを見出していたのです。王はすぐに機嫌を損ねる性質であったので、国民のちんちんは全て刎ねられてしまう勢いでありました。

「千夜一夜物語」においてシェヘラザードという女性が暴君を諫めるために物語を聞かせるように、この話の中ではフェラバードという男性が登場します。フェラバードはこのままでは国中のちんちんが王によって刎ね落とされて、誰も子孫を残せなくなってしまうと危惧しました。

「王よ。どうかちんちんを刎ねるのを待ってはいただけないでしょうか」王の前に引き立てられたフェラバードはそう懇願しました。
「私が一日一話大変興味深い話をさせていただきます。その話が王のお気に召されたなら、ちんちんを刎ねるのを一日伸ばしてはいただけないでしょうか」
「語ってみせよ」と王は言いました。
「ただしつまらなければお前のちんちんを即座に刎ねる」

 それからフェラバードは一日一話、ちんちんが出てくる様々な話を王に語り聞かせました。古い風習の村から旅立つちんちんの話や、ちんちんを武器にして事件を解決する探偵の話、鋭利なちんちんが殺人事件の凶器となる話などでした。フェラバードはその豊富な経験と想像力により、千日間ちんちんについての話を続けました。その間は国民のちんちんは一本も刎ねられることはありませんでした。

 そして千日後、すっかり改心した王は、とてもとてもちんちんが好きな男へと変貌していました。国民の男性全てに、ちんちん同士で絡み合うように、という法律を制定しました。絶望した女性たちは全て国外に逃亡してしまいました。王の代で国は滅ぶことになります。

 最終的にはなんやかんやあって王とフェラバードは愛し合って結ばれたといいます。これが伝えられている、ちんちんが原因で国が滅んだ話です。

 では次の話を……。
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