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第2話 その2

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翌日。

ようやく通いなれてきた道を歩きながら最近ふと思うことがある。

『なぜ、言葉が通じるのか』

別に不便なわけではないから深くは考えないようにしているのだが

やはり気になる。

もしかするとココは日本なのかも知れないと疑った事もあったが、

確かめようが無い。

いくら考えたところで答えが見つかるわけでもないのだから極力考えないようにしているのだ。

学校では、いよいよ魔法の授業が始まるらしい。

最近マシロがいつも一緒にいる人と話していたのを聞いた覚えが…

「クーです。」

そうそう、確か『クー』って名前…って、え?

振りむくとその二人組み。マシロとクーだ。

というか、『まいんどすきゃん』ってやつか?

某少年誌の漫画でそんな技があったけど

完璧に思考を読み取られているような……

「そうじゃなくて、意識を共有してるんですよ。」

学校の教室でマシロにそう言われた。

「まぁさかぁ。」

「無理やり心の中を覗くんじゃなくて、自分の心と一つになるっていうかなんというか…」

「でも俺には彼女の思考は読み取れなかったぞ」

「それは、クーが何も考えていないからです。」

マジかよ………普段何考えているのか分からなかったが、よもや何も考えていなかったとは……

そのとき、いきなり目の前のホワイトボードに『班一覧』という文字が浮かび上がった。

クラスの全員がその文字通りに班に分かれ始めた。

俺の班は………ゲッ!ムサシいるじゃねーか。

…それにマシロにクーまで……正直大変そうな班だな。

だが、もう一人『クリスト』って奴がいるな。

えーっと……そんな奴クラスにいたっけ?

「君たちが僕のチームメンバーかい?」

…見慣れない奴だ。っていうかこいつがクリストだな。

「まぁせいぜい僕の足を引っ張らないでくれよ。」

なんか…やな奴だな。

「あの人、有名な魔法使いの家柄で相当な実力って噂よ。」

マシロ…お前はマンションにいる噂好きのオバサンかよ……

大体、班が揃ってきたところで、またホワイトボードの文字が変わった。

『全班揃ったところで本題に移ろう。今日から一週間各班は魔法の修行を課す。更にその2日後に、毎年恒例の代表選抜大会を行う。以上。』

代表選抜大会?なんだそりゃ?

ムサシに聞くと『決闘』だそうだ。意味が分からない。

で、マシロに聞くと『魔法の決闘』だそうだ。

………マジで!!!

俺、魔法出来ねーよ!、とつっこみたい所だがどうやら役割と言うのがあるらしい。

マネージャーって無いかなーと思ってたらクーに睨まれた。正直スマンカッタ。

「昂介さんは知らないと思うから説明しますね。」

俺はすかさずノートとシャーペンを用意しマシロの説明に耳を傾けた。
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