◆2024/12/20（金）
題して「エロフィギュアとICLの福岡旅行」
1.仕事
9:30番だったけど9:00番の奴とポジション交代して、
誰よりも外来業務をさばいて、定時2時間前には早退できた。
これから僕はメガネを棄て、ICL手術を受けに行くのだ。
2.福岡入り
終電一個前の電車で福岡にinした。
S……様が博多口地下送迎場に迎えに来てくださった。
（S……様：x.comで知り合ったエロフィギュア界の重鎮）
3.海鮮の店
「博多豊一 長浜食堂」に連れて行ってもらった。
海鮮丼と寿司バイキングの店で、
板うにの載った海鮮丼があいにく売り切れだった。
2人でまぐろ丼頼んで、寿司バは彼が5貫、僕が16貫取った。
「今日のまぐろ丼のトロは大当たりだ」と彼は言った。
それがまた粋な演出というか、なんだか嬉しかった。
4.寿司バイキング
ネタはたいらぎ貝だのイトヨリ鯛だの高級なものばかりで、
牡蠣もウニもサバもエビも生で、新鮮そのものだった。
長浜市場が目と鼻の先にあるため、鮮度が悪かったら何かの冗談だ。
S……様が言うには昼どきにはアラやクエなどの別格の魚が入り、
価格差なく一様に120円だというから恐れ入った。
5.あら汁
鯛のあら汁は目の周りの部位が入っていた。
締まった肉と甘く旨いゼラチン質で「大当たりだ」と思った。
単品300円だが、まぐろ丼1,500円に付属していてお得感アリアリ。
仕事終わりの長旅で疲れた身体に温かく染み渡る思いだった。
6.お会計
恥ずかしながら……お会計をS……様に結局甘えてしまった。
何も考えずに寿司をめちゃくちゃ取って楽しみまくったのに……。
7.S……様と出会った経緯
S……様と出会ったのは、僕が彼にエロフィギュアについて相談を持ちかけたから。
その頃の僕はFXで大金を失って、心の溝を埋めるべくエロフィギュアを探していた。
ただ一つだけ、一目惚れをしたロリロリ天使がもう販売中止で、
もはや市場にも中古品が出回っていないものだった。
その痛切さたるや……数々の失恋にも勝る思いだった。
身を切り刻まれた思いで1週間も2週間も過ごした。
複数サイトに登録して再入荷があればお知らせしてもらえるようにして、
メルカリ、ヤフオク、駿河屋……のタブを常に開いておいて、毎日何回も更新ボタンを押していた。
できることといえばネット上に落ちている画像を「全部」保存して眺めること。
くる日もくる日も僕はその画像を眺めながら切ない思いを強めていった。
それで僕は海外サイトにも行ったし、x.comでも数十人そのフィギュアの所有者をフォローした。
S……様がその中の一人だった。僕は突然ながらダイレクトメールで相談を持ちかけた。
8.S……様への恩について
「どうしたんだ？」「内容によるが、私で良いのか？」
短いお返事が続いたあと、彼はとても丁寧に回答してくださった。
その時から僕は彼に大きな恩を感じている。
実は彼に会うのは2回目であるが……初回ももつ鍋をご馳走してもらった。
それにお車で色々連れて行ってもらった……彼の優しさは博多湾よりも深い。
9.ネカフェ
S……様は天神周辺の寝太郎というネカフェまで送ってくださった。
ネカフェは1時間待ちだったが、丸イスで読書をするのは苦ではなかった。
持参した本『星の旅人 スペイン「奥の細道」』はスペイン紀行もの。
870kmもの道のりを7kgのリュックを背負い歩き、
水シャワーと寝袋で過ごす著者のことを思えば、
屋根つき暖房つきで1時間待たされることなんてハナクソだった。
10.3杯のカレー
ネカフェは10時間パックで2,900円だった。ありえないほど安すぎる。
なにしろこの時期、天神周辺のホテルはどれも6万円くらいしたからだ。
部屋は臭いし汚かったが……カレーが無料でおかわり自由だった。
これがまた美味しくて、福岡では無料のカレーさえ美味しいのか？ と。
福神漬けもバンバン取って夕食、夜食、朝食に3杯山盛りのカレーを食べた。
11.おやすみ
この日はプリスカ先生とキテル先生がラジオをされていたのだが、
僕は上に記した通りの用事があったために聴くことができなかった。
惜しく思いながらログを眺め、
汚そうなネカフェの漫画は一切読まず、
翌日朝のICL手術に緊張しながら床に就いた。
12.余談
ネカフェの対応をしてくれた店員はツインテールだった。
成人した女なのにツインテールだった。それにブスだった。
それにチビで太ってもいた。なのに、なのに、
僕はツインテールってやっぱりエロいなって思って、
その店員さんのことをちょっと気になってしまった。