友人に珍しく映画を勧めて貰った。こういうものは、すぐに観ることにしているので、早速鑑賞してみることにした。映画の名は『メタルマン』。Amazonで6400円だった。
主人公の青年カイルは、ある日、親しくしている博士に「メタルマン」のスーツを着せられ、閉所恐怖症にもかかわらず、実験のため冷凍庫に閉じ込められる。カイルが冷凍庫に閉じ込められている間に、スーツを狙うセバスチャンという男が博士のもとに現れ、博士は殺されてしまう。さらに、セバスチャンの手下に両親も殺されたカイルは、スーツに搭載されたAI博士と共に、セバスチャンの元へ向かう……というのが、この映画のあらすじだ。
薄っすらと感じ取れると思うが、クソ映画だった。細かいツッコミを入れるとキリがないのだが、実はスーツが着脱不能であることを、スーツを着せた後に知らせることを筆頭に全体的に博士がサイコ寄りの人間で面白かった。
スーツの造形も、完全にアイアンマンのパクリではあるが、ご当地ヒーローの上澄みくらいのクオリティはあった。
作中、メタルマンのヘルメットが2つしかないはずなのに、突然3つ目のヘルメットが出てきたり、博士がスーツに銃弾が効かないと言っていたにもかかわらず、数発銃弾を受けただけでエネルギーが枯渇しそうになったりと、全体的に脚本が破綻していたのはご愛敬といったところか。
博士の指示でスーツをアップグレードするくだりで、博士とカイルの以下のような会話があるのだが、そこは本当に意味が分からなかった。
「ヘルメットの停止していた性能がアクティブになった」「それは凄い、何が出来るんだろう」「私にも分からん」
博士が作ったスーツではないのか……。何故、分からないのか……。
ちなみに、この「私にも分からん」はミーム化しているので、ここだけは見たことがある人もいるかもしれない。
映画全体としては、クソ映画の中では上澄みといったところで、脚本こそ破綻しているが、畜生極まりない博士のキャラクターは立っているので、そこに注目すれば十分観てられる。少なくとも、死霊の盆踊りのような映画を観ている自分を俯瞰して、笑いに行かなければならないようなレベルに比べると天と地の差であった。
いい映画を紹介してもらったお礼に、こちらも『おっぱいゾンビ ※1』をオススメしておいたが、友人から鑑賞したという報告は、まだない。
オススメされた映画を観た
※1 おっぱいゾンビ
監督:スティーヴ・オブライエン、ウォーレン・スピード
死体を蘇らせる薬品の研究をしていた博士が、彼の娘が集めた女性たちで実験を行い、彼女らがゾンビ化してしまう。
吹き替えで遊ぶことに定評がある「DEEP RED」配給作品の中でも、かなり好き放題にされている作品。野グソが画面に映るシーンで、勝手にウンコにアテレコしていたりと、あまりのくだらなさに笑ってしまう。元の作品自体は本当に面白くないし、見どころもないので、この吹き替えは英断とも言える。
監督:スティーヴ・オブライエン、ウォーレン・スピード
死体を蘇らせる薬品の研究をしていた博士が、彼の娘が集めた女性たちで実験を行い、彼女らがゾンビ化してしまう。
吹き替えで遊ぶことに定評がある「DEEP RED」配給作品の中でも、かなり好き放題にされている作品。野グソが画面に映るシーンで、勝手にウンコにアテレコしていたりと、あまりのくだらなさに笑ってしまう。元の作品自体は本当に面白くないし、見どころもないので、この吹き替えは英断とも言える。