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 教室は階段を上がってすぐの隅にあった。入り口が一つしかないので特殊教室のようであったがその中は普通の学習机が並べてあり、今まさに掃除が終わろうとしていたところだった。
 教室にはまだ数人の生徒しか居なかった。僕は友人の後ろの空席に座った。彼の名前はケンジだった。僕たちは私服姿で、彼は黒のスウェットとジーンズを着ていた。僕は彼に志望大学について尋ねた。彼はあやふやに「黒門のあるところだ」と答えた。その時僕は彼が頭の良いことを思い出した。それですぐ東大のことだと分かったが、彼のその無闇に学力を誇示しようとしない質が逆に僕の耳になにか自慢であるかのように響き、聞いたことを後悔した。僕は赤門が理系なのだから黒門は文系なのだろうと解釈し、彼に「お前文系だったっけ」と尋ねると「そうだ」と返した。
 授業が始まるので自分の席に戻った。窓際の隣の席を見るとそこには何とも印象の薄い雰囲気のショートカットで目が小さい女が居た。一瞬目が合った。その後授業が始まってもなんとなくその女からの視線を感じた。
 気がつくと僕の席はその女の席にぴったりとくっついていて、前の空席も同様に窓際へ寄せて隣とくっついていた。僕は左頬に嫌な感触を覚えてすこし左を向くとさっきの女が舌を這わせていてちょうど僕の唇の隅に入り込もうとするところだった。僕は驚いて無視するよりほかにすることができなかった。授業では世界中の珍しい行為の映像を流していて、僕が正面を向いたその時は裸の女が手足を縄で引っ張られて空中に浮いており、その股の間に男の顔があった。隣の女は裸になり飛び上がってその映像の女と同様のポーズを取ったが僕はそれも無視した。
 僕の斜め右の席には友人と、その前には彼が付き合ってると思われる女が座って僕の方に身体を向けて座っていた。彼女もまたお世辞にも綺麗と言えるような顔ではなかった。その友人はそういった関係を持たないと思っていたのですこし驚いた。女はぼさぼさの黒く長い髪に着古したゆるいTシャツを着ていた。女が立ち上がると腕を持ち上げて毛の生えた腋を僕に見せるのだった。その白いTシャツの袖の間から彼女の大きな胸が乳首を下に向けて腹の前くらいまで垂れているのが見えた。彼女は自分の腋毛を数本つまむとそれをねじってこより状にし、後ろの友人がそれをライターであぶった。灰色の束になった腋毛を彼女はそのまま自分の鼻に入れた、そして同様に束を作ってもう片方にも入れた。続けて僕のほうへ少し歩み寄ってからまた同じように腋毛をつまんでブチッと音を立てて抜いた後あぶってから僕に見せた。それをそのまま僕の鼻へ入れた。また、もう片方の鼻の穴にも入れられた。
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