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▼ これまでのまとめ ▼

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 起のまとめ



▼登場人物▼

・れい(小夜)
十七歳の女忍者、この任務が初仕事となる。
真田家隠密から加藤家奉公人になり、清正の推薦で淀の方の小侍従となる。
現在は、単独で豊臣家御曹司の為の薬を探す旅に出る事になった。
その他、複雑な事情があるようだが、言葉には出していない。


・ひとつ(混田悪平)
元風魔の乱破(忍者)、戦忍(いくさしのび)として非常に優秀。
何でも切り裂く糸”風閂”を自在に扱う。
働きがいのある仕事を求めて、れいの仲間になる事にした。


・加藤清正
九州を平定したばかりの猛将で、秀吉子飼いの武将の中ではもっとも有名。
城作りの名手。
御曹司の体調がすぐれぬ事を気にやみ、れいに対し薬を手に入れる事を命じた本人。


・石田三成
当時はまだ加藤清正とは仲が良かった。
国家安泰の為に、加藤と島と薬の調達を思案した。


・島左近
石田三成の家臣
真田昌之とは仲がいい。


・真田昌幸
れいを加藤家に推薦した真田幸村の父親


・柊蔵人
謎の忍術名人

・彦
柊の部下


▼ここまでの流れ▼
伊賀忍者に追われ、信濃の山奥の一軒家に逃げ込んだ”れい”。
そこで”悪平”と名乗る元風魔の乱破と出会う。
彼は今の穏やかな生活に飽きており、やりがいのある仕事を求めていた。

”れい”は、加藤、島、石田より豊臣の御曹司を救うために薬の調達を命じられた事を”悪平”に話す。
悪平はそれを面白い仕事と見、彼女の仕事に参加する事を決める。

翌朝二人が小屋を抜け出すと、追手の伊賀忍の追撃が始まった。
数は五人、”悪平”からすれば肩慣らしだが未熟な”れい”にとっては苦しい戦いとなる。
この時、”悪平”は名を改め”ひとつ”とした。

場所は変わり美濃山中
そこには伊賀の隠れ宿が存在し、老練な忍”柊蔵人”が部下”彦”へ、”れい”を殺せと命じた。

ここに天下の御曹司の命を救う危険な旅の物語が始まる


▼予告▼
有名な薬学者として名の知れる”水葉仙人”の情報を仕入れる為に越前長岡に身を隠す二人
だが伊賀の追手は常に身辺を探りまわっている。
彼女は無事に水葉仙人に会う事が出来るのだろうか


 承のまとめ



▼新しい登場人物▼

・服部半蔵
服部忍軍の総帥であり、徳川家康の知恵袋
今の所、特に大きな動きは無い。


・彦
服部忍軍の中忍、柊や半蔵の信頼は厚い。
元甲賀忍者


・不識院
尼寺の住職、大きな刀を振り回す。背中には毘沙門天の入れ墨が入っており
加藤段蔵を使い世の中の情報を収集している。


・加藤段蔵
飛び加藤とも呼ばれた忍術名人。
かつては上杉、次に武田と主人を変えなければ成らない程したたかな男




▼ここまでの流れ▼
越後長岡の地で水葉仙人の情報を集める”れい”と”ひとつ”
しかし美濃の柊蔵人の手下である”彦”の執拗な追撃により二人は離ればなれとなった。

死に掛けのまま、れいは尼寺に匿われる事となる。
そこには”不識院”と言う名の尼僧と、同郷の忍”加藤段蔵”と出会う。
しかし、温泉にて体を癒しているれいの元に「ひとつが伊賀の隠れ宿にて拷問を受けている」と言う情報が加藤段蔵の元より飛びこんできた。

意を決し、伊賀の隠れ宿にたった二人で忍び込み、無事にひとつの救出に成功するが
肝心の彦は姿を隠し、既に次なる手を打っていた。



▼予告▼
加藤不在のまま彦との決着へと赴く
ひとつは重傷を負っている為に、れいは自らの足一つで平泉の薬学仙の元へ走る。


37, 36

  

 転のまとめ



▼新しい登場人物▼

・水葉仙人 (疋田 虎七)
若い頃から山に籠り、我流で薬学を極めた。
忍者が大嫌い


・虎史郎 (疋田 史郎)
年の頃は十五、六の若い剣士。
女の耐性が無く、非常に照れ屋


・勘蔵
衆道(男色)で変態的な剣術家。
山陰五兵流と言う両手小太刀での変則的攻撃を行う。
ただひたすらに柊蔵人を慕っている。
二十代後半の青年



▼ここまでの流れ▼
重傷を負ったひとつの看病をするれい。
加藤は彼女らの為に奥羽へ薬学仙の情報を集めに寺を飛びだす。
そんな中、不識院はれいへことの真実を問いただす。
れいは、自分が鶴松殿下へ毒を与え続けてしまった事をすべて話す。
いくら騙されていたとは言え、大罪である。
そして彼女は太閤秀吉が自ら命じた密命を受けここまで来たことを告白した。

それを盗み聞きしていた彦は加藤不在の今を狙って襲撃したが、逆にれいの「四方八方乱れ撃ち」によって討ち果された。

翌日、れいは加藤より薬学仙の居所を聞き出すと、誰にも言わず尼寺を抜け平泉へと向かった。
彼女は平泉にて、ついに”水葉仙人”と弟子の”虎史郎”と出会う。

初めは嫌な男であった水葉仙人であったが、れいの屈託の無い無垢な姿に心を許し
仙台の南蛮船に必要な薬がある事を教えてくれた。

そして彼女は仙台へと赴き、目的の船を探し出したが、それは柊蔵人の罠であった。


▼予告▼
れいは柊の罠にかかり捕まってしまう。
死と凌辱の危機の中、あの男が助けに入る。
そしてついに薬を手に入れた二人は海路で堺を目指す。


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