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繰り返しの話

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■ 繰り返しの話 (多分何かのパクり)
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何気ない授業風景。
窓の外では季節を勘違いしたセミがけたたましく鳴いている。
もう何度も聞いた同じ授業を俺は今受けている。
今日は5月14日。もう何度目かは覚えていないけど。兎にも角にも彼女が死ぬ日だ。

ごく普通の高校生の俺はごく普通に彼女と出会い、それなりのドラマを演じ付き合うことになった。
俺が高2の時のこの日、待ち合わせ場所に遅れて現れた彼女は、俺の目の前で居眠り運転のトラックに轢かれぐちゃぐちゃの肉の塊になった。
気が狂いそうになった俺が目を覚まし、学校に行くとそこには彼女の姿があった。日付は5月7日に戻っていた。
はじめは夢だと思ったが、やはり5月14日に彼女は死に、気付くとその一週間前に戻っている。

俺は彼女を助けようとした。
簡単だと思った。待ち合わせ場所を変えれば良いだけだ。

しかし、結果は同じ。死因が変わっただけだった。
もう幾度、変わり果てた彼女の姿を見ただろうか。
轢死、失血死(変質者に刺されて)、自殺・・・・
彼女の動かなくなった肢体・・・
幾度と無く繰り返し、そしてまた一週間前に戻る。

不思議なことに、彼女の死に関すること以外の未来は変えることが出来る。
結果が分っているので、宝くじで儲けたりも出来る。
友人の部活中の怪我などは防ぐことが出来た。
でも、彼女は死んでいく。

幾度と無く努力し、幾度と無く死を見届け、幾度と無く絶望した俺は、もう何もする気が起きなかった。
そして今日、また彼女は死ぬ。
この閉鎖した時間はどこまで続くのか。
繰り返しは終わることは無いのか。
もういやだ。
俺はいつまで愛する人の死を繰り返さねばならないのか。
死んでしまいたい。

・・・そうか。


俺は一番初めに彼女が死んだ場所を待ち合わせ場所に選んだ。
こうすれば、救えないまでも・・・・
彼女が手を振って、こちらへと駆け寄ってくる。

・・・今だ!

そう思うより早く俺は駆け出していた。
彼女を救いたい。それ以上にこのループから抜け出したかった。


道路に飛び出す。
目の前には巨大な

鈍い音がして、僕は・・・




5月14日
今日は彼が
1

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