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3 RPG

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登場人物紹介

ミチ 高校生。美少女である。その方が想像していて楽しいからだ。好きな芋はじゃがいも。
サチ 高校生。美少女である。その方が想像していて楽しいからだ。好きな芋はキャッサバ。


第3話

場所はサチの家。ゲームをしているところである。

ミチ「右じゃない?」
サチ「違うよ、……たぶん」
ミチ「いや、こう、一本道があって、横にそれる形で右に道があるんだから、たぶん行き止まりで宝箱があるんだよ」
サチ「薬草だったらいらないもん」
ミチ「剣かもしれないじゃん」
サチ「そう? じゃあ行こうかな、めんどくさ……あー、また敵だよ」
ミチ「エンカウント率高いなあここ」
サチ「エン? カ……? どゆ意味?」
ミチ「えーと……敵が出る確率が高いってこと」
サチ「かくりつ?」
ミチ「お前黙ってろ。……ほら、ほらほら宝箱! 言ったとおりじゃん」
サチ「……」
ミチ「サチ? サチ!」
サチ「……」
ミチ「もうしゃべっていいよ! 第一次反抗期かあんたは!」
サチ「でもどうせ薬草だよ、あれ?」
ミチ「ほら、剣じゃん! 『ポリプロピレンのつるぎ』ゲット!」
サチ「ちくしょーーーーーーーーーーーーー!」
ミチ「!?」
サチ「これさっきの村で苦労して買ったヤツー! すでに持ってるし! いままさに振りかざしてるし!」
ミチ「あー、あるよね。せっかく手に入れた武器が後のダンジョンに落ちてること……」
サチ「くっそー武器屋のオヤジのやろー! 後でもらえるなら先に言え!」
ミチ「ちょっ! Uターンしてどこへ!」
サチ「オヤジに制裁を加えてくる!」
ミチ「早まるな! システム的に不可能だから! あきらめなさい!」

サチ「もうー……。さいあくだ。こんな最悪な気分は久しぶりだ……。買った直後に新型が出たときの気分と同じだ……」
ミチ「だから、ウジウジしてても始まらないでしょ? 売れば何Gか手に入るんだから」
サチ「そうだけど……もう、代わりにやって。モチーションが失せた……」
ミチ「モチベーションね。まあ、代わりにやってやってもいいけど」
サチ「あ、敵だ。やっぱり高いね。エンなんとか」
ミチ「エンカウント率ね。まあこんな敵ちょちょいと……」

肌荒れドラゴンAの攻撃! 痛恨の一撃! サチーダは120のダメージ!
肌荒れドラゴンBの攻撃! 痛恨の一撃! サチーダは116のダメージ!
サチーダの攻撃! 肌荒れドラゴンAは攻撃をかわした!
肌荒れドラゴンAのニキビファイア! 128のダメージ! サチーダは力尽きた!

    GAME OVER

ミチ「……」
サチ「……」
ミチ「……ちょっと、行ってくる」
サチ「…………どこ行くの?」
ミチ「……開発者に制裁を」
サチ「早まるな!」

続く
3

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