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0話

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       第0話  ~


誰もいないリビングのソファー座った男は激しい雨音で目を覚ました。

膝が痛む。昨日から続く鈍痛はこの雨のせいかと古傷を擦りながら席を立った。

何も入ってないと分っていながら冷蔵庫を開けてみる、が、やはり何も無い。

冷蔵庫の扉を静かに閉めると男の足元に一枚の紙がヒラリと落ちた。

落ちたそれを拾うと男は声にならない声を押し殺して泣いた。

男が手に持つ藁半紙の表題にはこう書かれていた。


『おわかれ会のおしらせ』





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