介護の辛さはやってみた人しかわからないと言う話は真実だということを、
身をもって教え込まされる事になっている現実、
旦那の母、
つまりは義理のお母さんが軽い認知症になって、
一番やっぱり辛いことは排泄を上手く出来なくなること、
本人が漏らしていることすら気付いていない時があって、
いくら言っても紙おむつをきちんと付けてくれなくて、
娘から言わせたら付けてあげればいいって言うけど、
頑固な性格と、
私自身それをするとお義母さんがより悪化してしまうんじゃないかっていう
危険を感じているのとで、
結局は毎日のようにシーツや衣類を洗濯して、
匂いで気が違いそうになって食事の準備も捗らなくなって、
それなのに旦那はお義母さんに怒鳴る一方で何もしてくれなくて、
気を引き締めるために叱る人間が必要だとか言ってるけど、
実際口だけじゃないのよお前の母親だろうって言いたいけど、
ぐっと堪えて、
汚い物を見るような目でお義母さんを見る旦那を私は更に
汚い物を見るような目で見ているけど一向に態度は変わらず、
廊下に汚物が落ちているのを見た時、
ああもう限界に近いなと思って、
私もう限界に近いよって旦那に言ったけれど、
じゃあショートステイを月に何度かしようと的を得ない提案をされたから、
もうこの人絶対まともな死に方しないなと思っていたら、
旦那は珠に正気に戻るお義母さんにこの薄情者って罵声を浴びせられた後に、
浮気している女が会社に乗り込んできたらしくて、
散々な目に遭っていたけれど、
お義母さんが私に生前贈与ってことですごい大金や土地をくれて、
ざまあみろってなった、
という夢を見た。
と思ったけれど、実際にお義母さんは凄い贈与をしてくれていた。
贈与をしてくれても正気に戻るのは少しだけ。
きっともう少ししたら病抜けしてまともになるだろうって信じて、
今日も大人しく排泄の処理やわけのわからない会話に答える。
私自身も老いで余裕が無くなって怒ったりするけれど、
もうそれは色々した上での事だから許してもらいたいと思う。
旦那は浮気相手と切れたらしくて一気に老け込んだ。
本当に年はとりたくないし、長生きもしたくないと思った。
これから夏になるのが恐ろしい。
ただ友達も皆介護中だから何とか助け合っている。
お義母さんには娘が居ないから長男の嫁に全て面倒を見てもらわなきゃいけない。
そう考えると私は娘が居る分良いのかなと思ったけれど、
あの子には旦那の血も流れているからなと溜息をついた。
お義母さんに貰った財産で早めに老人マンションみたいの予約しようと、
本当に老け込んだなと菓子を自棄食いした。