しなちく!

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しなちく!は2008年4月から文藝新都に掲載されているやさぐれぱんだが制作した作品。ジャンルはラーメン女に分類される。

解説

ある日、主人公・鳴門孝之が道端で行き倒れになっていたヒロイン久留米雛菊と出会うところから物語は始まる。このラーメン好きの少女との出会いから彼は格闘技同好会に入部し、SFCという有志団体の主催するランキングバトルに参加していくことになる。孝之と雛菊、その他の女性キャラが織り成す、格闘ラブコメストーリー。

登場人物

本作品のキャラクターの名前は、ほとんどがラーメンの具やラーメンが有名な地域の名前が由来となっている。

縁高校格闘技同好会

鳴門孝之(なるとたかゆき)
5月5日生まれの17歳で、身長175cm・体重60kg、A型。名護野市立縁高等学校2年B組。本作の主人公であり、本文の一人称視点は主に彼の視点によるもの。人並みの常識を持っているせいか、ツッコミ役になっている。父親の仕事柄から、自宅にほぼ一人暮らしの状態であり料理などの家事はできる。高菜から一目惚れされるなど、それなりに格好良いルックスの持ち主。また基本的には受け身であるためか、ラブコメによくある巻き込まれ系の主人公キャラクターになっている。主人公であるものの、彼の視点が地の文であるという作品の特性から、彼の個性が薄くなっている。そのためか影が薄い。格闘スタイルは空手。寸止めの伝統空手を習っていたことがあり初段を持っている。実際の戦い方は、フルコンタクト空手のものに近い。名前の由来は「ナルト」。
久留米雛菊(くるめひなぎく)
8月31日生まれの16歳で、身長160cm、O型。スリーサイズは86/58/83のEカップと巨乳。本作のヒロインであり、黒髪のストレートヘアに頭上から生えたアホ毛が特徴。孝之曰く、アイドル顔負けの美少女。服の趣味はアメカジ。性格は天然がかっていて、フレンドリーな笑顔を浮かべるのが特徴。好きになった相手には、積極的にアプローチする傾向にある。しかし、嫉妬深いのか恋のライバルには容赦しない面も持ち合わせている。彼女の家は、キリスト教の家庭であり、父親が牧師であるためかキリスト教の様式を用いることがある。しかし、本人はそれほど信心深いわけではない。好物はラーメン。食事前の祈りを「ラーメン」にしてしまうほど好きらしい。趣味は格闘技。負けると悔しくなってリベンジに闘志を燃やすところから、孝之は彼女を「格闘好き(バトルマニア)」と言っている。SFCでのリングネームは「しなちく」。立ち技ランキングでは9位以内に入っている。O型であるためか、孝之への愛情をストレートに表現する。しかし作中では、孝之が好きになった理由は明記されていない。格闘スタイルは、飛び技が中心の我流。得意技は空中でのローリングソバット。名前の由来は、「久留米」と「しなちく」。
真島高菜(ましまたかな)
3月7日生まれの16歳で、身長155cm、AB型。スリーサイズは81/58/80のCカップ。しかし着痩せするタイプなのか、ねぎのりたちから貧乳扱いされている。茶髪のツインテールで、愛らしい釣り目は猫を連想させる。雛菊に負けず劣らずの美少女。感情表現が下手で、不機嫌なことが多い。またその性格から恋愛には弱気な面がある。惚れっぽい性格。かなりの美少女であるのにもかかわらず、彼女が振られまくりなのは男運が悪いため。孝之を巡って、雛菊といつも喧嘩しているが、決して仲が悪いというわけではない。縁高校・学内可愛い子ランキングで堂々の4位、勉強の成績は五本の指に入り、運動神経も良いため文武両道。名護野市榮町にあるホテルネオグランドの経営者の娘。孝之に一目惚れし、告白するも雛菊の邪魔が入りうやむやの状態になってしまっている。どうにか想いを実らせたいと思っているものの、感情表現が下手なため上手く行ってない様子。格闘スタイルは太極拳。発勁を習得しており、華奢な身体からでも強烈な一撃を放つことができる。必殺技に欲恋掌、雲床掌、独恋掌がある。SFC時にミニ丈のワンピースで戦ったお陰で、パンチラ女子高生二号と呼ばれているのを気にしている。(ちなみに一号は雛菊)最近では、練習試合で雛菊に肘を故障するほどに関節技をかけられ、負傷していたとはいえ歩に負けたりしていることから、ポジション的にドラゴンボールのヤムチャと言われている。名前の由来は「チャーハン高菜増し増し」から。
茶守歩(さもりあゆむ)
11月4日生まれの15歳で、身長143cm、B型。スリーサイズは74/58/76のAカップの幼児体型。作中では描写されていないが、むっちむちの太股がチャームポイントである。栗毛のショートヘアで、ボーイッシュな風貌の童顔。彼女の表情は、やたらとほっぺたを強調するものが多い。人懐っこい性格で甘えん坊。羞恥という言葉を知らないほどの天然で、本人は意識せずにシモネタやエロネタに走る傾向にある。孝之の道場時代の後輩で、彼にかなり懐いている。彼を追って縁高校に進学してきた。孝之自身は彼女のことを世話の焼ける妹分という見方をしている。丁寧な口調ではあるが、舌ったらずなため見た目さながらに幼く見える。趣味はカラオケと音楽鑑賞。主にロックが好きだが、コアな曲も好きなためかミドリやマキシマムザホルモンなど、一般人が引いてしまうような曲も歌う。抱きつき癖があるためか、ところかまわず人にくっ付いてしまうのが特徴。格闘スタイルは空手をベースにした総合格闘技。必殺技はビクトル式腕ひしぎ十字がため、ビクトル式膝十字。他にも飛びつき系の関節技が得意。SFCでのリングネームは「チャー・シュー」。名前の由来は「チャーシュー」
博多環(はかたたまき)
1月1日生まれの28歳で、身長163cm、O型。スリーサイズは88/56/89のFカップ。孝之のクラスである2年B組の担任で国語教師。さらに格闘技同好会の顧問をしている。豪快な性格の持ち主で、自他共に認めるオタクである。生徒に寛容で、「タマちゃん」と呼ばれて親しまれている。面白いこと好きで、「面白ければ許す!」という考えで行動することもしばしばである。自分が面白いと思ったことであると、シナリオを作り嘘情報を流すなどして裏工作してまでそれを実行する策士だったりもする。授業中にゲームの話をする、生徒にエロゲーを薦めるなど先生らしくない行動が目立つ。そんな性格ではあるものの、黙っていればクールな印象を受けるグラマー美人である。SFCのオーナーであるゆでたまごとは高校からの付き合いである。愛用の煙草は「ラッキーストライク」名前の由来は、「博多」と博多ラーメンと言えば替え玉という理由で「玉」である。

SFC(Street Fight Club)

ゆでたまご
1月11日生まれの28歳で、身長177cm・体重63kg、A型。本名不明。赤いバンダナとサングラスがトレードマークであるが、今のところ彼の素顔の描写はない。SFCのオーナーで、主催しているバトルのジャッジ役を務める。環(タマちゃん)曰く「格闘技マニア」で、膨大な格闘技の知識を持っていることからバトルで使用された技の解説役となっている。環とは高校時代からの知り合い。彼女との会話から、かなり親しいことがわかる。勘が鋭い方で、孝之からはデキる男との言葉が出ている。雛菊とは、孝之と同様の出会い方をしているが、雛菊がゆでたまごではなく孝之に好意を持っているのは本作品の謎のひとつ。雛菊がSFCに参加、孝之が格闘技同好会に入部するきっかけを作った人物でもある。また、ねぎのりをリングネームではなく本名で呼び捨てにすることから彼とは親しい関係にあるのがわかる。彼は本作品の中でも一番の常識人である。エロには耐性がないのか、その点を環に指摘されている。格闘技のクラブのオーナーでありながら、戦う描写が無い為、彼が戦うのかどうかは不明。ある種、謎の人物である。名前の由来は、某プロレス漫画の作者ではなく「ゆで卵」。
根岸矩(ねぎしのり)
4月17日生まれの24歳で、身長175cm、O型。日本フェザー級ランカーのプロボクサーで、孝之たちの地元ではそこそこ有名人。SFCでのリングネームは「ねぎのり」。「電光石火マン」が彼につけられた異名で、そのネーミングセンスの悪い名前を彼自身はそれをかなり気に入っている。孝之とは、雛菊を賭けて対戦。引き分けに終わる。本作品の中でも一番の変態で、孝之曰く「欲望に忠実な男の真打」。巨乳好きで女性の胸に対して異常なこだわりを持ち、ぱっと見Bカップに見えてしまう高菜の胸を貧乳扱いしたお陰で彼女に金的蹴りを喰らわされる制裁を受けている。格闘スタイルはボクシング。普段はアウトボクシング中心だが、インファイトもできるボクサーファイター。必殺技はマッハパンチ、コークスクリュー、クロスカウンター。名前の由来は「ねぎ」と「のり」。

縁高校

喜多方治(きたほうじ)
10月10日生まれの16歳で、身長170cm、B型。名護野市立縁高等学校2年B組。孝之のクラスメイト。学校内での噂や情報を集めることを趣味としており、大体の情報は彼が掌握している。縁高校の事情通を自負しており、彼の持つ黒革の手帳にはありとあらゆる情報が書き込まれている。ねぎのり程ではないが、欲望に忠実なタイプで可愛い女の子の情報には目が無い。ノリの良い彼の性格からか、実質2年B組男子のカリスマ的なリーダーとして君臨しており、嫉妬から孝之をクラスの男子総出でぼこぼこにする時の突撃隊長も彼である。本人さえ知られてないと思っているような個人情報さえも手に入れていることから、「千里眼の悪魔」という異名がある。名前の由来は「喜多方」とるろうに剣心の志々雄の参謀「佐渡島方治」。るろうに剣心の方治の異名が「百識の方治」であったことから、方治の事情通という設定が生まれた。
志村詩緒(しむらしお)
8月15日生まれの16歳で、身長158cm、A型。スリーサイズは80/59/81のCカップ。2年B組の委員長で、通称「委員長」「いいんちょ」「CCO」。人見知りをしない明るい性格の持ち主で、面倒見も良く、クラスでの姉御的ポジションにある。陸上部に所属しており、得意種目は400m走。チャームポイントは子持ちししゃもになっているふくらはぎ。趣味は音楽鑑賞、しかも主に洋楽のロックで好きなアーティストはメタリカ。方治が独自のアンケートでつけている校内可愛い女子ランキングでは12位。かなりの恋愛話好きで、その手の話題を独特の嗅覚で察知して話に入りたがる習性にある。社交的な性格であることから、女子間でのネットワークが広い。名前の由来はるろうに剣心の「志々雄真実」と「塩」。
福岡祐樹(ふくおかゆうき)
3月7日生まれの16歳で、身長172cm、AB型。2年B組の副委員長で眼鏡男子。大人しい性格で目立たないが、意外にも面白いこと好きで、方治と合コンに行く等の行為にもその点が現れている。作者は孝之のクラスメイトで親しい友人という設定で、彼を用意したがあまりにも目立たないために作者本人も彼の存在を忘れていることがある。名前の由来は「福岡」。
九頭竜坂命(くずりゅうざかみこと)
12月24日生まれの28歳で、身長138cm、B型。スリーサイズは77/55/76のAAAカップの超幼児体型。縁高校の保健室の先生であり、その幼い体型でしかも童顔であることから「ミコちゃん」と呼ばれ生徒に可愛がられている。本人は幼く見える容姿を気にしているのか、大人ぶって時代錯誤な口調で話す癖があるため「ロリババア」とも陰で言われている。第七話で環の企みに乗って、孝之たちに嘘の情報を与えたことから、何らかの理由で環とは繋がりがある可能性がある。名前の由来はラーメンは関係無く、「難しそうな名前を付ける」というノリから生まれたキャラクター。

その他のキャラクター

雛菊の父
牧師をしている雛菊の父。氏は「久留米」であることは確かだが、名については不明。牧師らしからぬ、軽いノリのキャラクターであるが、雛菊のベッドに孝之が隠れていることを見抜いていることから勘は鋭い。しなちく!の番外編であるNG編では、グラップラー刃牙のオーガの位置で扱われている。
ラーメン屋の親父
孝之たちがよく行く、亀がマスコットキャラクターのラーメン屋の主人。通称「親父さん」。「えらっさっせー」という独特の挨拶が特徴。人柄が良いのか客と親しくなることが多く、孝之と雛菊とも仲が良い。ラーメン屋のモデルは愛知県を中心に店舗展開している「藤一番ラーメン」。

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