BLAME!
講談社刊。
攻殻機動隊に代表されるサイバーパンク漫画のひとつ。
どこまでも広がる不毛な巨大構造物の海の中で「ネット端末遺伝子」を探す主人公の物語。
セリフが必要最小限ともいえるほどに少なく、それゆえに序盤では世界設定がわかりにくいが、会話の中で自然とキーワード・設定が語られ描写の無駄が少ない。セリフの少なさはリアリティを追求した結果だろうか。
珪素生物、ネットスフィア、重力子放射線銃なとSF好きの心をくすぐる言葉も多く、アクションのかっこよさ、壮大な巨大モンスター(兵器)との戦闘シーンなどヴィジュアル的魅力も多いが、一番人々を惹きつけるのはその超未来的・廃退的世界観だろう。
新都社作品においては「ERROR」や「VIP!」が影響を受けている。
どうも映像化が決定したらしい。ただ出来の悪いOVAがすでにあるので慎重に作って欲しい。