鉄鋼甲冑 サムライ

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[==作品情報==] 作者:エナガ
ジャンル:ロボット戦記

ビッパーズの連載を完結させたエナガ待望の新作!
でも投げちゃった!死ね!


あらすじ

近未来、シャクレンジ大陸。ゴーモント国、イラカカニア国間の国境の
森林地帯から、巨大生物が発生した。「ドロダ似虫新生体」である。
ドロダとは虫に似た巨大生物であり、棲息地域の拡大のため、人間に危害を及ぼす。
やがてドロダは数を増し、国民は銃を手に取り始め、ついには「ドロダ戦争」へと発展してゆく。 ゴーモント、イラカカニアの二国は、意思を持つロボット、
MIDと共にこの異常な時代を乗り切っていくのだった。

この漫画は、人とドロダとMID、すなわち人虫甲が互いに愛し憎む様を追い続ける。

第一部 ドロダ戦争

ドロダ戦争が始まってから15年後の2045年、
天原琴音はゴーモント国の民間害虫駆除団体、「陸方(りっぽう)」へ就職する。
天原は、極悪超人な天一率いる「二重丸隊内黒 ID隊三隊」、通称「天一隊」の一員となり、
彼に殴られたり蹴られたりしながらも仲間を愛し、彼女なりにドロダ戦争を生き抜くため奮闘する。


登場人物 (ゴーモント国)

天原琴音(あまはら ことね)
第一部の主人公。天一隊の鉄甲兵。パートナーは半田。
優しい性格の持ち主で多くの人に愛される女の子。巨乳。
髪はウェーブがかっていて、色は目と同じく緑めの黒。
怒ると男言葉になる。
一話にて登場した際の背景の花はトルコキキョウ。
花言葉は「優美」「希望」「よい語らい」「清々しい美しさ」。


天一成也(あまかず せいや)
天一隊の隊長。鉄甲兵でパートナーは佐村。 単体で大型ドロダをはじめとするドロダの大群を相手にできる
天才的な戦闘能力を持ち、ゴーモント国のみならずイラカカニア国においても
その実力は知れ渡っている。
一方性格は極悪で、女子供に関わらず殴る蹴る、戦闘においても
時折気に入らない人間に襲い掛かる時もある。
そのため天原とは逆に、あらゆる人から嫌われている。


佐村(さむら)
天一のパートナーであるMID。
彼と同様に戦闘の腕は群を抜いている。
性格の悪い天一のクッション役を受け持つ。
自らをID同様、侍としての自覚を持ち、一人称は拙者。
落ち着いてはいるが熱くなりやすい性格である。
言っていることは平穏だがやっていることは割りと天一と変わらない。


半田(はんだ)
MIDであり、天原のパートナーを受け持つ。
ひょうきんな性格で、ID訛りがひどい。
(ID訛りとは、経験を積み重ねないまま言語プログラムをセットされた
  MIDによくある、独特の訛り。)
なぜか饅頭が好物で、食べる。


ID

Iron Doll
イラカカニア国が開発した、双腕付二足歩行型ロボットの総称。
1.3mの生活環境に対応できる型から、5mを超える戦闘用までその種類は様々。
双腕による照準の素早さ、頭による索敵、足による小回りの良さから、
対ドロダに最も適している。しかし、その分操縦が複雑になるため
MIDがいなければまともに運用することはできない。
大火力の武器は装備できず、装甲も薄いがドロダ相手に不足はない。



IDの一。型式番号D-6。
ドロダとの戦闘においては山岳戦、森林戦が多く、遭遇戦による
不意の近接戦闘となるケースが非常に多いために殴り合いで優位に立つ
ことを目的として開発されたゴーモントの傑作機。
従来のIDの装甲の厚さをそのままに機動力を高めた機体。
近接戦闘能力が高く、もっぱら先発隊に用いられる。
身長3.5mとかなり小さく、乗り込むにはかなりきつい。
A型とB型の二種類が存在する。
武装は刀、12.7mm機関銃、伝威銃など。

伝威銃
スズムシ型ドロダの伝威波照射器官を応用した武器。
伝威波と呼ばれる超低周波を局所的に照射することによって
目標を内部から破壊する。距離が遠くなるにつれて拡散するため、
有効射程距離は50mと短いが、数の多いドロダ相手にはとてつもなく有効である。
弱点としては上記の短い射程距離と、目標と銃との間に
紙一枚隔てるだけでも無力化される点。
性質上ハードスキンの兵器であっても簡単に撃破する危険な兵器のため、
現在ほぼすべてのID、パワードスーツの装甲にはこの伝威波を無効化する
対伝威装甲が施されている。


MID

元ゴーモント国(現イラカカニア国)が開発したロボット。 Mini Iron Dollの略。先にIDが開発され、そのサポートとしてMIDが開発されたことによる。
高度な計算能力を持ち、人に代わって瞬間的自己判断を可能とする複雑な機械制御を行える。
また、ID三原則を根底にしながらも自我や主義主張を持ち、
精神的に人間となんら変わらない存在となっている。
2045年においては幅広く活躍しており、ほぼ全世界においてその人権が保障されている。
とりわけイラカカニア国はその存在を大きく見ている。


ID三原則

第一条 MIDは人間の友である。MIDは人間に危害を加えてはならない。
第二条 MIDは人間の総体的行動に協力しなければならない。
     但し、その行動が第一条に反する場合はこの限りではない。
第三条 MIDは前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、
     主義主張を行える。

国家やMID自身のバージョンによっては、その縛りが弱い個体もあるが、
電子頭脳の設計理論の根幹にMID三原則の無いMIDは存在しない。




ドロダ似虫新生体

2030年にゴーモント国とイラカカニア間の国境にある森林地帯で発見された
1.5~7.5mの巨大生物の総称。ドロダ戦争の発端。
虫に似た姿形をしており、6本の手足を持つ。
様々な種類が確認され、総じて人間に対して敵対意識を持つ。
現在無数のドロダが国境の森林地帯全土を占拠し、実質ドロダの領地となっている。
どれだけの知能を持っているかは未確認だが、必ず郡で行動し、
若干戦闘行動においても組織的な行動が見られる。

外骨格と内骨格を併せ持ち、種によっては銃器の様な武器を所持。
あらゆる生物とも全く関連が見えてこない、正体不明の生物である。
種の名称はそのドロダに似た昆虫の名+型 となる。(例 コカマキリ型

更に体長の大きさによっても区分され、
小型 1.5m
中型 5m
大型 7.5m
となる。
無論大型になるにつれて数は少なくなる。


クロアリ型
史上初めて確認されたドロダ。小型。
ドロダの中でも最も数が多く、逆に戦闘能力は低い。
四足歩行型であり、残る二本の腕は個体によって
槍状の武器であったり、ドロダ銃であったりと様々。
クロアリの様に社会性昆虫としての習性を持つかは不明。

コカマキリ型
コカマキリに似たドロダ。中型。
二足歩行型で、正座のような姿勢で活動している。
昆虫で言う前肢にあたる腕はさながらカマキリのように
なっていて、鎌状に変化し、多数の棘がある。
残る二本は貧弱で専ら使用されることはない。
非常に攻撃的なドロダで、その戦闘力は高く、パワードスーツ一個小隊以上の
戦力が無ければ戦闘は許されない。
外骨格は12.7mm口径の銃器で破壊可能。
三角形の頭部は仮面の様なものであり、本当の頭部はその後ろにある。

カマキリ型
カマキリに似たドロダで、現在確認されているドロダで唯一の大型ドロダ。
コカマキリ型より更に脅威的な戦闘力を持ち、
ID一個小隊以上の戦力、つまりIDがいなければ戦うことは許されない。
コカマキリ型と同じ形態だが、貧弱な腕は銃器へと変化している。
頑丈な外骨格を持ち、12.7mm口径の銃器でも貫通することは出来ない。
それ以上の兵器か近接戦闘によってのみ撃破可能。

カブト型
ごく最近に発見された種であり、下記は確信的な情報ではない。
エルレンデ戦において存在が確認された、10数mもの巨体を持つ、超大型ドロダ。
何らかの大規模な発射機構を持ち、その射程は最低半径432kmにも及ぶ。
(これはゴーモント国の最北端から最南端までの距離の三分の一にあたり、
ドロダ勢力の約6割をカバーする。)
その命中率は高速で移動する戦闘機を撃墜するほどに正確。
現在戦略的に最も脅威度の高いドロダであり、早期の撃破が求められる。

ドロダ銃
ドロダ達の使う遠距離攻撃の可能な武器。火薬式では無く、ドロダ銃自身が食べた
食物によって出来た、銃弾ほどの大きさまでに固めた排泄物を腹圧で発射する。



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