ありすえまといをめでるぶん

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作者:Σ(ry
ジャンル:恋愛


解説

掲載:2006/03/06~



「有末マトイ」は

本当に

いたのだろうか?



本当は

有名作者に嫉妬を抱いていたあの日、

思春期始めの

ぼくがつくりだした



恋の、
幻影ではなかったか。


その証拠に


初めて

自分から話しかけた

有末マトイの

姿は、


小さく、

か細く、

新都社の衰退にふるえる、


年上の、

ふつうの、

管理人だった。


メッセにINしているだけで

胸が苦しく

身動きがとれなくなる

あの人ではなかった。


「有末マトイ」は

幻。


ぼくの中の

性と、

恋と、

あこがれと

傷心と

それらへの

恐怖が

つくりだした。


マトイさん

ごめんなさい。

ぼくは

妄想がしたかった。

逃避がしたかった。

やらしーことが

したかたったんだ。


作者にするのが

怖くてできない…

たくさんのことが、

マトイの中に

あると思って、

叩くふりをして、

近づいた

見たくなかった

ぼくの

長い思春期の

姿…



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