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DTM☆ガール
第2話「バレエ・メカニックへようこそ!」

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DTM☆ガール第2話「バレエ・メカニックへようこそ!」

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電子音楽部を創設することに決めたニカ子。しかし部員と顧問を集めるのに苦労していた…。

放課後、教室------------------

ニカ子「ハァ…中々見つからないねー部員。」
でのん「はい…ポスター貼ったりしたのですが…効果ナシでしたね。」
ニカ子「まぁ、私達、友達少ないしね☆アハハッハハッ」
ニカ子「はは…」

実をいうと私達、学校で孤立してるんだよね…。私はでのんちゃんしか友達いないし、でのんちゃんも私しか友達がいないの。ホントどうしよう。私は電子音楽部をつくって、ただ楽しいDTM☆ライフを満喫したいだけなのに…。

ニカ子「と、とりあえずさ、どこか部室になるような場所を探そうよ!!なんかジッとしてるとさらに落ち込んじゃうし」
でのん「そうですね」ガタッ

-----------------音楽室

ニカ子「この音楽室は合唱部と吹奏楽部がつかってるから無理だよね…」
でのん「そうですね…ん?これは」

床に開けるフタのようなモノが付いている。ちょうど一人が入れるほどの大きさだ。
ニカ子「わたし、ちょっと開けてみるね」
ニカ子「んんっ…んしょッ」パカッ
フタの中身を覗き込む。

でのん「!?蛍光灯がついてて、机や本棚…それにパソコン!?な、なんか人が生活しているような感じがしますよ!?」
ニカ子「な、なんだろ!?だれかいるのー?」
大声で呼びかけてみた。

ガサッ

だれかいる!!
学校の地下に住んでるなんて、どんな人だよ!!
ホームレス?逃げる為に身を隠す指名手配犯?
いずれにせよ変人だよ絶対!!

ガサッ

ニカ子「あ、あの…」


奥から人が出てくる影が見える。
徐々にコチラに近づいてくる。

でのん「ああ、あ…どうしようニカ子ちゃん…」
ニカ子「に、逃げようか…」

フタを閉めようと手をかけたその時!!










いづ「…だれ?」









ニカ子&でのん「ええええええええええええええええええええええええええええ!!!???!??!?」

あの「ズイ野いづ」がこの電子ヶ丘学園の音楽室の地下に住んでいるなんて!!どゆこと???

でのん「あ…あの、いづちゃん、ここで何してるの?」
いづ「…住んでる」
でのん「え」
いづ「…悪い?」
でのん「いや…常識的に考えておかしくないですか!?学校に住むのって!!」
いづ「私んち貧乏だから。家ないの。」
ニカ子「…いづ。」
いづ「あら?ニカ子じゃない。あなた、よくもまぁのけのけと私の前に現れたものね。」
ニカ子「あの恨み…忘れてないぞ!!」
でのん「…いづちゃんとの間に何かあったの?ニカ子ちゃん。」
ニカ子「そう…あれは二年前…」

二年前、サウンド&エレクトリックマガジンというDTMを主に扱う雑誌にて、リミックスコンテストがあった。テクノヶ原ニカ子とズイ野いづはこのコンテストに参加していた。
リミックスコンテストの結果はニカ子が1位、そしてがイズが2位だった。
ところが何者かが編集部に電話をした。「テクノヶ原ニカ子は"割れDAW"を使っている」と。
ニカ子は割れを使ったことはなかったが、編集部は割れユーザーの可能性があるならば、とニカ子の入賞を取り消し、イズが繰り上げ1位となった。

ニカ子「…編集部に電話したのはアナタでしょ?いづ。」
いづ「証拠もないのに決め付けるなんて、頭脳はマトモ?そんなアタマじゃロクな曲も作れないでしょうね。」
ニカ子「な、なにおう〜!!」プンスカ
ニカ子「前々から気に食わないヤツだと思ってたんだ!!今ココで決着をつけようじゃないの!!」
いづ「望むところよ。」

でのん「あらら…。でもどうやって勝負をするのですか?」


いづ「…」
いづ「DTMクイズで勝負というのはどうかしら?」
ニカ子「受けて立つぜ!!」

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こうして戦いの火蓋は切って落とされた。
一体どうなってしまうのか?

次回DTM☆ガール第3話「ミルクマンの憂鬱」
デュエルスタンバイ!













       

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