Neetel Inside ニートノベル
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純な彼の恋物語
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 街はほどよい暖かさで包まれ、長い冬に飽き飽きしていた桜の木も目一杯のピンクで覆われていた。
 「愛している」「君が好きなんだ」「君の事を想うと夜も眠れない」次々と心の底から湧き出る想いを口にしてみた。
 「ありがとう。私はあなたの事はまぁまぁよ」と愛おしい彼女は宙をぼんやり見ながら応えた。僕はたまらなくなって彼女を抱き寄せて綺麗な長い黒髪をかきあげ耳を噛んだ。あっだめよ、と抵抗し僕の胸を両手で押し払った。
 「頼む。もう我慢できないんだ。僕の胸の内に潜むナニかが喉元まで出てきていて君を潰れるほど抱きしめて、何時間も濃厚なキスをして、全身をくまなく愛撫して、僕の唾液で君の身体を覆ったのなら、ペニスを君の秘境に挿入させ、君の狂いながら悦に浸る表情を見ながら砕けるほど腰をふり、君の中でたっぷりと射精したいんだ。なぁ、いいだろう?」と僕はもう一度彼女の肩を抱き寄せようとした。
 「ストレートね。ただあなたと出会ってまだ二日目よ。いくらあなたが男前だからって私、そんなのいやよ。」と可愛いベビーは右手で僕の腕をなぎはらって、その場を立ち去ろうとした。
 「待ってくれ、悪かった。君のチャーミーな顔を見ると、どうしても発情せずにはいられなかったんだ。ねえ君、その可愛いアヒル口で咥えられたら最高だろうな。知ってるかな?2階に使われていない部屋があるんだ。ご覧よ、そこの鍵は僕が持っている。お互いに気持ちよくなれるんだ。さぁ行こう。素敵な朝だ、小鳥のさえずりも聞こえてくる。」僕は諦めず彼女の腰に手を回そうとした。
 「せっかくのお誘いだけど、お断りさせていただくわ。私達お互いのことはよく知らないのよ。それにもう1限が始まるわ。」と彼女は今度は左手で僕の手を叩き落し、そくさくと教室へと姿を消していった。
 可愛い愛しのベビー、確かに僕達は出会ってまもない。だけど、先日大学の中庭で君の姿を見かけた時、運命だと感じたんだ。胸を張って背筋を伸ばしてはっきり言えるよ。君を見て僕は完全に勃起した。小柄な彼女は150センチ前後だろう。綺麗に長く伸ばした黒髪はなぜだか西洋人形を連想させる。多分顔立ちに関係していると思う。鼻筋がスッとして高く、アヒル口はいやらしいキスをしたくなる。目元はキリッとしていて全体の表情としては凛としている。身体付きは細く、小ぶりなおっぱいはツンとしていて色気を伴う。純な僕でも常に気になってしまうほどのおっぱいだ。あの日彼女を見かけた僕は、勃起したまま彼女に話しかけた。シャイな性格が邪魔をして、僕の胸の想いを彼女に全て伝えきれなかったが、先ほどの運命的な閃きは包み隠さず彼女に伝えた。
 「面白い人ね。お友達になりましょう。」と暇があればバンバンセックスしましょうという意をオブラートに包んで僕に微笑んでくれた。嬉しかった。20年間僕は生きてきたが、このような壊れるような想いは初めてだった。ご覧の通り、確かに僕の顔は整っていて魅力的だとたまに女性から笑われる。だけど、どうにも心を震わせる人と出会った事がなかった。それは女性男性関係無く。故に僕は友人が少ない。シャイな性格が災いしてるのもあるが、どうしても他人と関わろうと積極的になれなかった。恥ずかしい話だが、オナニーを覚えたのも高校3年生の時だ。このように他人とおおっぴろげな話をする機会もなく青春時代を過ごして来た。
 まさに彼女は青天の霹靂だった。ズバババ、僕の中の何かに電撃が走り去ったのだ。単純な話だが、まずセックスをしたい。彼女の身体を貪りながら、中に思いっきり射精できればどんなに素敵だろうか。僕はこの大学が好きだ。知的な静けさと綺麗な中庭。すぐ近くに川が流れているおかげか、空気も清清しい。朝は小鳥のさえずりがBGMなのだ。壊れるほどどうにかしたい彼女と、僕の大好きなこの中庭でセックスできたらどんなに素晴らしいだろうか。そろそろ1限目が終わる。先ほどは僕も少し焦りすぎた。彼女が出てきたら中庭でのセックスを提案してみよう。

       

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