Neetel Inside 文芸新都
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ホムンクルスの苦悩
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ここは役500年後の日本・・・
ロボットはもはや時代遅れとなり
地にはホムンクルスであふれていた・・・

ホムンクルスとは
単純にいうなら 奴隷にするために作られた人工的人間というところだ

たとえば・・・・

重いものを持ち運ぶ為に作られたホムンクルス アレキサンダー
おもに輸送業者で使用されており
かれらは車を軽々と持ち上げる事の出来る ものすごい怪力の持ち主だ
外見は茶色く とても巨大で 肌はまるで岩のようである

手先が器用で、頭脳がスーパーコンピューターの100倍のホムンクルス ポニー
彼らは主に工場やインターネット会社で働いており。
人間では、極僅かの人でしか成し遂げない技をいとも簡単にこなしてくれる。
そのためポニーの作る品物は とても重要視される

まあ、 参考にこの2体を挙げてみた
こいつらの他にもざっと100種類のホムンクルスがいる
というわけで この時代の人間達はホムンクルス達にすべてを任せて
遊びほうけていた。

ホムンクルス達にはセンサーが取り付けられており
自分たちの意思とは裏腹に
毎日毎日 強制的に同じ仕事をさせられていた・・・

これは実際に起こった ある事件の話である

     

東京都渋谷区にある山口邸。
山口氏は、不動産で大成功をおさめ、5本の指にはいる大金持ちだと言われている。
そんな山口邸で働いていたのが。 ホムンクルス、ジャック
彼はお手伝い用で。 山口氏に家の家事を、すべて押し付けられていた。
山口氏は人が悪く、家の掃除や庭の手入れなどもさせられた。

そして今、一日の仕事も終わり、夜 ジャックは山口邸から外に出た

向かった場所は都内の公園
そこには一体のホムンクルスがいた

ジャックは恋をしていた
信じられないかもしれないが。このホムンクルスたちは、極まれに恋愛感情もめばえる
そして二人はベンチで語り合った
ジャックにとって、それは何よりも幸福な時間だった
しかし、この幸福な時間も終わりを告げようとしていた・・。

山口氏がやってきたのだ

山口「フフフ、どこへ行ったと思ったら、こんなホムンクルスとラブラブだった
なんて、可笑しくて腹が破れそうだ!!」
山口氏は笑った
そして「こんな奴と愛し合っていたら、仕事に集中出来ねえだろおぉぉ~~~
だから 俺が処分しに来たんだよ」

ジャック「や やめろ!!」
とジャックは叫びたかったが、山口氏が近くにいるときは
センサーが発動して。 はい 分かりましたとしか言えないのだ。

山口氏は右手に銃を持ち出した、そしてジャックが愛していた
アンナと言う名のホムンクルスは、いとも簡単にこの世からいなくなった・・・・

なにもかもが絶望だった


       

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