Neetel Inside ニートノベル
表紙

空から美少女が落ちてきた
プロローグ

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時計の針が十一時四十五分を回る。
寝る時間としてはいつもより早いが、今日はなぜか眠い。
これ以上起きてても何も有意義なことはなさそうなので、眠ることにする。
今日も何もしなかったな・・・と軽く鬱になりながら、PCの電源を切る。
ニートと言うにも、学生というにも中途半端な自分が本当に嫌になる。
大学に行っても出席を取ったら授業を聞かず爆睡する。
テスト前にノートを借りて対策しようにも借りれるような奴がいない。
完全に親の仕送りに頼っている訳でもなく申し訳程度にバイトもしている。
割と良くいるタイプなのかもしれないが、自分が嫌になる。
かといって未来を変えようとする強い意思も行動力も無いのだが。
何か未来を変えるような決定的な出来事は起こらないだろうか、そう夢想する。

「・・・ありえねーよな、そんなこと。」

・・・もう寝るか。
そう思って部屋の電気を消そうとスイッチに手をかけようとした。

バキッ、ドグッ

天井から凄い音が聞こえる。
何が起きたのだろうかと思って天井を見上げると、天井をぶち破って人が落ちてきた。

えっ?何?上の階の人が床ぶち抜いたのか?でも確か入居者いなかったよな?うわっ、屋根も壊れてる!

深呼吸をして、やっと冷静さを取り戻せた。
どんな時にも平常心は必要だ。

携帯を取り出し、119にコールする。

「屋根と天井を突き破って人が落ちてきました。頭から血を出してます。住所は○○町の○番地〇号室です。」

電話を受けた人は一瞬とまどったが、二十分くらいで着くからとりあえず応急処置をしてくれと言って、的確な指示を出してくれた。

大急ぎで救急箱をさがし、落ちてきた人を慎重に仰向けに横たわらせる。
すると、二つのことに気付いた。
一つ目はその子がかわいい女の子だという事。
二つ目はその子が既に死んでいるという事。

カチッ

時刻が十二時になり、俺の意識が急速に眠りに入った。

       

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Neetsha