ブラジル
リオ・デ・ジャネイロ
南米一危険な都市という不名誉な称号を手に入れた
この街では犯罪が傍にある
窃盗、売春といった軽犯罪だけでなく、
ギャング組織が絡んだ麻薬密売のような深刻な重犯罪も横行している
それらに関わり、命を落とした者は多くいる
しかし、
そんな街で流れるニュースなど知れている
「リオ・デ・ジャネイロの治安は一向に改善の兆しが見られません」
「本日、午後4時 リオ・デ・ジャネイロ北部のグロタ地区にある警察署をギャンググループが襲撃
警察官21名と、ギャング34名が死傷しました。軍警察および市民警察は逃走した犯人グループを現在も追跡中です」
「ジョエル・ピメンタウ州知事は周辺に潜伏するギャンググループの掃討作戦を開始すると声明を発表しました」
ラジオをつければ、物騒なニュースが聞こえ
テレビをつければ、軍警察(ぺーエミ)、特殊警察作戦部隊(ボッピ)が
麻薬組織の連中とスラムや市街地で派手な銃撃戦を繰り広げている映像が目に入る
仮にもBRICSの一端を担う国であり、資源も豊富
元々鉱山資源が豊かではあったが、
さらに石油資源が海底から発見されたぐらいだ
決して経済レベルはそこら辺の発展途上国には劣らない。
そんな国の一都市でありながら 治安の悪さは
ベトナム、パレスチナ、イラク、モガディッシュなどの
世界各国の戦場にたとえられるほどだ
この住民でさえ、この例えを出す始末である
一体、いつまで続くのだろうか
こんな生活が
この街で生まれ育った人間誰しもがそう思う
中にはこの街を出て、外国に行ってしまうものすら居る
だが、この街で生きてくしか無い人々はどうすればいいのだろうか?
答えは決まっている
流されるままに生きるしかないのだ・・・…