Neetel Inside 文芸新都
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生協の白石さん
白石、死す!

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Q,どうしたら女性作家をネゲットできますか?(投稿者)匿名

A,お便り拝読いたしました。その願望の背後に渦巻くのはいかな情欲か、はたまた純愛か、顔はおろか筆跡すら見えないネット文通では、はかり知ることすら出来ません。ですがネゲットという言葉にはいささか卑猥な意味も込められているようであり(調べました)、この単純な構成の文章から切迫した危機感が滲み出るように感じられます。
 また、気になる箇所が一点あり、対象を女性「作家」と限定してあるところです。何故、作家である必要があるのでしょう。恐らくこの質問を投稿された方は男性だろうと信じますが、「作家」と限定せずに女性とだけ記入されていれば、一般的な恋愛術の類をひたすらネット検索して(助言する立場としては経験が何しろ少ないものですから)まとめ上げて報告に上がることもできるのですが(実際その作業を通じて得られたものの中で、頭のうえの豆電球に電気が通じるような、実践可能な真新しい発見はほんの僅かに留まりました)今更ながらそのことが気に掛かり、情報収集の手も滞る次第となったわけであります。なにしろ、新都社に限った場合、女性作家を(ネ)ゲットできる望みはおおよそ実現不可能な可能性が示されてしまうのです。残念ながら。
 おっと、これ以上話を進める前に部屋の鍵を確認して来なければいけない。しばしお待ちを。

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 ――さて、なんだか首筋の後ろ辺りがぞわぞわして落ち着きませんが、まさかこの密室で私が何者からの監視を受けているというわけもないでしょう。再開しましょうか。
 これまでのご要望をまとめますと、ネゲット、女性作家、そしてここ新都社文藝新都紙上、これらのキーワードから、投稿者の男性(であろう方)は新都社の女性小説作家、あるいは特定の女性小説作家をゲットしたいという強い願望がおありのようです。新都社に限った話をするとなると、先ほども言い置きましたように、残念ながらそれは不かn

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 ――やはり先んじて施錠確認をしておいたのは正解だったようです。扉をノックsる音が聞こえてきます。この時間です、決して穏やかな来客ではないことは、激しく打ち震える扉が耳障りな音を立てなくたって既に分かっているのです。早いところ話を済ませてしまわなければなりません。
 ええ、今の時代は電子の海水が世代の間隙を埋め、国境を超えた文化の相違を間近に見せつけ、世界の窓は隣人との距離こそやや広めたような寂しさを私たちに運んできてくれましたが、それ以上に人と人を繋ぐ目に見えぬ架け橋として、網の目の存在意義を考えるべきだと思うのです。インターネットの話ですよ?
 ベータマガジンでは盛んにオフレポ漫画がアップロードされていますね、ああいう会合に参加してみて人知れず策を弄することも、ネゲットの範疇に入る努力の道ではないでしょうか。
 ――ノックの連打がひとまず落ち着いたようです。静かになると自分の心臓の音がやけに大きく聞こえてきました。今もどきどきしています。
 ひとまず深呼吸でもしましょうか。
 ――
 さて、ネゲットネゲット連呼しても最終的には生身で勝負なのです。常識を持って日々鏡に向かい、人と接することを楽しもうとする前向き思考があれば、あとは自ずから結果がついてくるというものではないでしょうか。何より大事なことは、女性(あるいは女性作家)が確かにそこにいるコミュニティへと(オン・オフ問わず)足繁く通い詰めることだと思います。小麦粉なしではパンなど捏ね上げられるはずもありませんよね。あなたはイースト、恋は焼き窯に喩えましょうか。そこではよもやたった一度の邂逅でお互い恋に落ちるというブンガク的発展は見込めないでしょうが、だからといってだらだらと良い人を気取り続けると友達以上の関係には繰り上がりにくいものです。恋愛事は短期決戦なのです。このひとと決めたら押して押して、押し倒してしまいましょう。但し、そんな出会いの場所がどこにあるのかという根本的な問題はとりあえず脇においておくとして、ですが。何でもかんでも人に頼ろうとしてはいけません、頑張って探しましょう。
 しかし、なんにせよ新都社に期待をかけるのはやはり、おすすめできません。そもそも新都社の小説作家には

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 ――ああ、みなさん。とうとうお別れのようです。曇り空の晩に月など見えるはずもないのに。目が合ってしまいました。
 やつらは私を連れ去って、きっと重しを括りつけたうえで太平洋の沖合いにでも放り沈めてしまうのでしょう。わたしはじきにとらえられてしまうのです。それもこれも、私の口が軽いのがいけないのでした。私はある秘密を知っていました。それを口外すればどうなるかなんて、百も承知のはずだったのですが。やつらの情報収集能力や突破行動力は、もはや常識のはるか埒外のレベルにあるようです。私が甘かった、としか今は嘆くほかありません。しかしながら、覚悟は既に決めてしまっているのです。それもこれm「」

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 ――扉が破られて部屋に踏み込まれるのも時間の問題となりました。それもこれも私が口を滑らせたのが行けなかった。ですが今更そのようなことを悔やむのはやめましょう。ここまでくれば、私はひとつの真実をあなたに、いや皆さんにお伝えするだけが役目なのです。いいですか、みなさん、彼らはみな嘘をついているのです。
新都社に女性小説さっかなどいません、女性などいません。彼らはみな現実には男性であり、要所要所でそれらの情報をたくみに操作し、読者のイメージアップその他の目的で私たちの思い込みを誘っているのです。それ自体になんのメリットがあるかと言う話はくぁw背drftgyふじこgふじこlp;@:「」やshぬあjmvktl、@あ@pmえs時mんbjgmbkl、l、;lg。;。;:

       

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