新都社作家の後ろで爆発が起こった企画
日課的爆発/岩倉キノコ
爆風と共に前方へ吹き飛きとばされる。
かる~い空中戦が今朝も開幕だ。
家具やら食材、家の内壁から外壁、妹、じいちゃん、ミケに至るまで兎に角飛散。
ありとあらゆる物が青空へふっ飛ぶ中、岩倉キノコは舞った。
空を舞いながらキノコは自らがすっぽんぽんであるのことをさとる。
体を二回転ひねりさせて空中浮遊するベッドの毛布をつかむ。まとう。
がしかし。
そこで通りすがり(犬の散歩中)のカナエちゃん(憧れの女の子)と目が合う。
「カナエちゃーん、おはーよー」
毛布姿だと女子の前ではあまりクールでないと気づく。
ゆえに空中でさらに三回転。毛布を脱ぎ捨てる。
これまた爆風で空を浮遊しいたクローゼットへ手を伸ばし、中からパンツを引き抜く。はく。
そしてスーツ(上着)をまとう。
なぜか近くを飛んでいた花瓶からバラを引き抜く。くわえる。
颯爽とカナエちゃんの前に着地!
「や、カナエちゃん今朝も凄い爆風だったね。ははははは」
「そうね。でも岩倉君のパンツはもっと凄いね」
俺はおかんのパンツをはいていた。