文芸新都で短歌よもうぜ企画会場
万有反発遺伝子/白い犬
木でできたナイフを砥石にあててみる。君の言いたいことはわかってる。
「ちょっと今リアルが忙しいから」と呑みの誘いを断る友が。
ざわざわと、隣の席の会話さえ、異国語に聞こえるような中華屋。
もらうより与えるほうがなにやらと、やみくもに切り売りされる愛。
辻褄を合わせたがりの君たちは、背広着た家畜にでも、なりやがれ。
信頼の容易な捏造法「詳しくは、別紙同封資料御参照」
いつか見た夢を何度も掘り返し、これからをまた埋めなおす重機。
おそらくは、カラスはまさしく純粋で、だから冬でも背が伸びている。
世に多き無駄と罵られるものよ。すべて私が愛してあげる。
南国に雪も降るならやさしさを思い出したくなる二月です。