文芸新都で短歌よもうぜ企画会場
冥王星の少女/C♭
冥王星の地に降り立って一人きり 過ごす夢見る 日のさす窓辺
「おはよう」と言いたくて でも怖くって 話せぬ彼女の髪はきれいで
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崩れてく 冷たきものが叫び出す これが幸せ? 嫌だ! 助けて!
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怖いけど殺していいよその指でわたしをあなたの特別にして
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残酷に壊されたかった背を向けて肩を震わすあなたではなく
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あなたへの最後の手紙にしたためた「じゃあね、バイバイ。また会う日まで」
消え失せた私をなぞる猿芝居 幕が下ります 時間がきました
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恋してた 夢のまにまに 住まう人 きっとわたしは たぶんあなたも
あのよるをこえて
いきてるふりをして わらっています
からだがひえます
ただいちど
わたしにふれたゆび
砂に
なってどこにもいない
どうして?