Neetel Inside ニートノベル
表紙

誰の声も無の向こう
なんだって大変だ俺の世界がゴーレムにやられた!!

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「うん・・・?」
 俺は目を覚ました。洋館の中にいた。記憶が安定しない。何か大事な任務の途中だったような気がしたのだが・・グリーンハーブを食べて体力を回復させた。
 戦車が部屋を踏み壊している。パイロットたちはいない。
 ロビーには誰もいない。恐ろしい無音。
 右足に違和感を覚えた俺は椅子にすわって休憩した
 ここはどこなんだろう。
 鍵が落ちていたので拾った。真鍮で銀色の鍵だ。
 ルルック・ミリヴァンという紋章が刻まれている。
 トンボの紋章も裏にあった。
 すると敵が出てきた。黄土色のゴーレムだ。俺はゴーレムに対して拳銃で応戦しつつ後退した
 この館は危険だ。
 我武者羅に走ってどこをどう走ったか覚えていない
 気がつくとどこかの部屋にいた。
 しばらく休憩。
 何をしていたか思い出せない。
 疲れていたので酒をのんだ。
 回復した。
 ここはどこだったろう。思い出せない。壷が割れていた。そこにフォルダが入っている。俺はそれをゲットした。だが何も記入されていなかった。何か探さないと。
 カップを砕いて外へ出る。すると仲間がたくさんいた
「ビガル!! だいじょうぶか!!」
 大丈夫ではなかった。俺は栄養ドリンクをもらって沢山飲んだ。ふいい。
 みんなが敵のゴーレムをマシンガンでぱらららららしている。俺もマシンガンを借りてぱららららした。するとまた地盤が抜けて落盤した。地下に落ちると戦車があった。俺はその中に入った。操作が分からない。なんでもいい。起動させると戦車が起動した。そのモニターにはこんな文句が描いてあった。
「あなたは七百十六度目の転生を遂げました」
「はあ」
 そうですか。
 俺は戦車の主砲を回して敵をぶっ放した。粉々になって砕ける敵。キャタピラが瓦礫を踏みしめる。横から衝撃。敵の戦車だ。ごちゃごちゃになりながら俺は戦車を進ませた。頑張らないと。俺は前向きになろうと思った。隊長から連絡があった。頑張れと。俺は頑張ることにした。
 マシンガンの弾奏が切れた。俺は操縦桿を切り損ねて戦車をまた座礁させた。闇雲にぶっ放す。主砲をぶっ放す。激しい爆発と衝撃。モニターに敵を三十六ユニット倒したことが表示される。そうか。俺は眠気を押して敵を狙い撃った。爆発につぐ爆発。
 戦車が大破したので外に出ると仲間は四人に減っていた。俺は彼らにすべてを任してついていった。敵は彼らが倒してくれる。俺は余ったやつを倒していた。
 体重を感じるので栄養ドリンクをのむ。
 ボタンを殴った。なんのボタンかと思えば隠し通路のそれだった。俺はみんなに感謝された。中には物資が沢山あった。非常用のシェルターだったのだ
 これで悩むことはなくなった。俺たちは武装を全快させた。レーションを食べながら屋敷の地下を探索する。宝石があったので拾った。
 敵がわらわらと出てきた。俺はそれを倒しながら頑張った。頑張って倒した。楽勝だった。弾丸がどんどん減っていく。
 雷の音がした。雨が降ってると仲間がいう。そうかもしれない。
 手榴弾を投げた。拳銃で狙撃。粉々になるゴーレム。
 俺は弾丸を拾った。ナイフを拾ったが手に取った瞬間に砕けてしまった。仕方ない。そういうときもある。
 階段をのぼって別のところへ移動しようとしたが鍵ばかりがかかっていてうざったい。鍵なんてかけるな。俺は全ての頑丈な耐爆シェルターを蹴破った。みんなが俺に感謝した。よかった。
 ウイルスに汚染されたこうもりを狙撃する。これ以上のウイルスの拡散は許されないからだ。
 剣の力を見せるときがきた。俺のぶったぎりが時空を超越したパワーを迸らせてゴーレムたちをコナゴナにした。
 眠気が止まらないが美少女で優しい隊員たちとおしくらまんじゅうをして回復した。あたたかい。頭を撫でてもらう。俺にはそうされる権利があるんだ。俺は軍人なのだから。特殊部隊の隊員なのだから。優しくされる権利があるんだ・・・・
 いつの間にか素っ裸になっていた俺たちは部屋に鍵をかけていちゃいちゃしまくった。ゴンゴンと扉の外ではゴーレムたちがうごめいているようだったが人類最後のアダムとイブになった俺たちはかわるがわるくんずほぐれつしていて世界を救うどころじゃなかった。俺の稚拙な技もこの世に残った棒が最後の一本ともなれば彼女たちは受け入れざるを得ない。暖かくて柔らかい白さの中に俺は顔を埋めた。暖かい。鼻をぐりぐりと押しつける。すぐに我慢できなくなってしまう俺にイブたちが笑う。充分な広さのある部屋からは耐爆シェルターがすぐに通じている。換気も上下水の循環も完備されている。俺たちはここから出なくてもいいのだ。この城のような平穏の中で四人の女の子に優しくされながら俺は耳元で囁かれる。名誉勲章を賜わす。嬉しかった。 

       

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